Ergo Proxy
2006年12月20日 観た映像
DVD ジェネオン エンタテインメント
2006年5月〜
===============================
最近、レンタルで一巻から借りて
ゆっくり観ています。
オープニングの曲が気に入っています。
どこか懐かしげ。気持ちいい。
歌ってるアーティストのほかの曲も
聴いてみたいです。
================================
本編は最初、謎ばかりのサスペンス・ホラーなのか
第1話目はなんだかさっぱりわからず。
そのうち少しずつ話が動いてきて
面白いなと思い始めるようになりました。
ときどきムダとも思えるほどの「あそび」が
入ってきて、楽しいときもある。
またそれが退屈だったり、繰り返しが
ちょっと鬱陶しくて、早く先に進めばいいのに
と思うときもあって、それも楽しい。
情けない登場人物にここまで自分が
興味をもつのも珍しくて、不思議。
絵柄がときどき、美しいときと
そうではないときの開きがありすぎて
残念に思うこともあった。
もっと絵が安定してたら
ちゃんと買って揃えたかった。
先日ようやく七巻目まで視聴。
先が気になっています。
2006年5月〜
===============================
最近、レンタルで一巻から借りて
ゆっくり観ています。
オープニングの曲が気に入っています。
どこか懐かしげ。気持ちいい。
歌ってるアーティストのほかの曲も
聴いてみたいです。
================================
本編は最初、謎ばかりのサスペンス・ホラーなのか
第1話目はなんだかさっぱりわからず。
そのうち少しずつ話が動いてきて
面白いなと思い始めるようになりました。
ときどきムダとも思えるほどの「あそび」が
入ってきて、楽しいときもある。
またそれが退屈だったり、繰り返しが
ちょっと鬱陶しくて、早く先に進めばいいのに
と思うときもあって、それも楽しい。
情けない登場人物にここまで自分が
興味をもつのも珍しくて、不思議。
絵柄がときどき、美しいときと
そうではないときの開きがありすぎて
残念に思うこともあった。
もっと絵が安定してたら
ちゃんと買って揃えたかった。
先日ようやく七巻目まで視聴。
先が気になっています。
DVD バンダイビジュアル 2004/03/11 ¥3,990
監督:北野武
出演:
北野武(座頭市)
浅野忠信(服部源之助)
夏川結衣(おしの)
ガダルカナルタカ(新吉)
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
金髪のあんまさんも面白いし
畑で耕すシーンもリズムにのせてて
遊びがいっぱい。
公開当時話題だったタップの場面は
どこかなと思ってたら
そんなところで。
腕がたつ様子をテンポ良く
かっこよく描いてるところで
ちょっと少年漫画っぽい。
ギャグが散りばめられてて
楽しかったが、そのぶん
悲劇的な場面での感情移入が
間に合わず、何か軽い印象に。
北野監督の映画は、他のも
ちゃんと観たこと無いので
この映画が独特なのではなく
他の作品でも同じような演出や
カットを入れてるのかな?と
ちょっと慣れずに思いました。
面白かったけど、もう一味
欲しい気分で観終わりました。
(視聴 ’06-12/10)
=========================================
時代劇で思い出した。
先月(11/09)NHK-BS2で放映した
『この首一万石』を途中から観ました。
大川橋蔵、江利チエミ出演。
槍持ちの男が、大名同士の諍いに
たまたま運悪く巻き込まれ、
悲劇的な運命を辿るまでの話。
封建社会の階級制度や
武士という人間の建前、自尊心、
位が下の者の人間をどのように
思っているか、痛烈にこきおろした一遍。
「武士道」ばかり日本の美しさだと
強調してもつくづく仕方ないと思える。
===========================================
ついでに12/10は夜のテレビ放映で
『ラスト・サムライ』も初めて観ました。
ファンタジーで興味深かった。
明治剣客浪漫譚。
おじぎの仕方・・・タイミング?が
ちょっとずれてる気がしました。
あと土下座についてなど。
日本人ってまだまだ
ああゆうふうに思われている、わけでは
ないと思いますがどうでしょうか。
監督:北野武
出演:
北野武(座頭市)
浅野忠信(服部源之助)
夏川結衣(おしの)
ガダルカナルタカ(新吉)
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
金髪のあんまさんも面白いし
畑で耕すシーンもリズムにのせてて
遊びがいっぱい。
公開当時話題だったタップの場面は
どこかなと思ってたら
そんなところで。
腕がたつ様子をテンポ良く
かっこよく描いてるところで
ちょっと少年漫画っぽい。
ギャグが散りばめられてて
楽しかったが、そのぶん
悲劇的な場面での感情移入が
間に合わず、何か軽い印象に。
北野監督の映画は、他のも
ちゃんと観たこと無いので
この映画が独特なのではなく
他の作品でも同じような演出や
カットを入れてるのかな?と
ちょっと慣れずに思いました。
面白かったけど、もう一味
欲しい気分で観終わりました。
(視聴 ’06-12/10)
=========================================
時代劇で思い出した。
先月(11/09)NHK-BS2で放映した
『この首一万石』を途中から観ました。
大川橋蔵、江利チエミ出演。
槍持ちの男が、大名同士の諍いに
たまたま運悪く巻き込まれ、
悲劇的な運命を辿るまでの話。
封建社会の階級制度や
武士という人間の建前、自尊心、
位が下の者の人間をどのように
思っているか、痛烈にこきおろした一遍。
「武士道」ばかり日本の美しさだと
強調してもつくづく仕方ないと思える。
===========================================
ついでに12/10は夜のテレビ放映で
『ラスト・サムライ』も初めて観ました。
ファンタジーで興味深かった。
明治剣客浪漫譚。
おじぎの仕方・・・タイミング?が
ちょっとずれてる気がしました。
あと土下座についてなど。
日本人ってまだまだ
ああゆうふうに思われている、わけでは
ないと思いますがどうでしょうか。
DVD メディアファクトリー 2005/08/26 ¥3,990 1870年パリのオペラ座で、プリマドンナが事故に巻き込まれ役を降板。新人のバレエダンサーのクリスティーヌが大役を得て、舞台を成功に導く。しかし、その姿をじっと見つめる仮面の男がいた。幼なじみの男性ラウルと再会して喜ぶ彼女を、仮面の男は地下深く連れ去る。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ここまで引用そのまま
製作/作曲/脚本:アンドリュー・ロイド=ウェバー
出演:
ジェラルド・バトラー(ファントム)
エミー・ロッサム(クリスティーヌ)
パトリック・ウィルソン(ラウル)
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
舞台は未見、映画もはじめて観ました。
このような思い込みの激しい怖い男の話だとは
知らなくて、観ててびっくり。すごいお話。
今までずっと人間じゃないひとの悲恋ものかと
思ってましたよー。
これまた舞台、背景、調度品に素晴らしく
美しい衣装。目が釘付け。
ヒロインの揺れ具合、不思議な想いで
なんだろうこの女の子はと思いながら
観てました。
わかるようなわからないような、
やー、やはりわかりづらい。
舞台だとさぞ豪華で迫力の在る物語だろうと
夢想しました。
(視聴’06-11/18)
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ここまで引用そのまま
製作/作曲/脚本:アンドリュー・ロイド=ウェバー
出演:
ジェラルド・バトラー(ファントム)
エミー・ロッサム(クリスティーヌ)
パトリック・ウィルソン(ラウル)
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
舞台は未見、映画もはじめて観ました。
このような思い込みの激しい怖い男の話だとは
知らなくて、観ててびっくり。すごいお話。
今までずっと人間じゃないひとの悲恋ものかと
思ってましたよー。
これまた舞台、背景、調度品に素晴らしく
美しい衣装。目が釘付け。
ヒロインの揺れ具合、不思議な想いで
なんだろうこの女の子はと思いながら
観てました。
わかるようなわからないような、
やー、やはりわかりづらい。
舞台だとさぞ豪華で迫力の在る物語だろうと
夢想しました。
(視聴’06-11/18)
DVD ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン 2006/11/30 ¥1,800 18世紀の終わり。イギリスの田舎町の豪邸に金持ちの独身男性ヒングリ−が越してきた。女性に相続権のない時代ゆえ、お金持ちの男性との結婚は女の花道。そんな中、舞踏会が開かれ、ベネット家の五姉妹の長女ジェーンとヒングリーの間には恋が芽生える。そして次女エリザベスは、ヒングリーの友人ダーシーのプライドの高さに反感を持ちつつ…
‥‥‥‥‥‥‥‥ここまで引用そのまま
反感持ちつつ惹かれちゃうという恒例パターンと
すれ違いが重なってもどかしいのと
実はこうだったってのはありがちなんだけど
このお話が今の女性向けロマンス小説のおおもと
らしいですねー。全然存じませんで。
恋愛ドラマとして素直に面白かったです。
後半全部パタパタと上手に畳んでくとこや
ドレスの可愛さなどに注目してました。
いい男は容姿じゃないな〜。
好みと違うなと思って観てても
終わりの頃はなるほど納得と思うのが
向こうの恋愛映画であった。
(視聴’06-10/21)
‥‥‥‥‥‥‥‥ここまで引用そのまま
反感持ちつつ惹かれちゃうという恒例パターンと
すれ違いが重なってもどかしいのと
実はこうだったってのはありがちなんだけど
このお話が今の女性向けロマンス小説のおおもと
らしいですねー。全然存じませんで。
恋愛ドラマとして素直に面白かったです。
後半全部パタパタと上手に畳んでくとこや
ドレスの可愛さなどに注目してました。
いい男は容姿じゃないな〜。
好みと違うなと思って観てても
終わりの頃はなるほど納得と思うのが
向こうの恋愛映画であった。
(視聴’06-10/21)
『オリバー・ツイスト』Oliver Twist
2004(英・仏・伊・チェコ)
監督:ロマン・ポランスキー
製作:ロベール・ベンムッサ
アラン・サルド
原作:チャールズ・ディケンズ
(1812-1870)
脚本:ロナルド・ハーウッド
出演:バーニー・クラーク(オリバー)
ベン・キングズレー(フェイギン)
ハリー・イーデン(ドジャー)
ジェイミー・フォアマン(ビル)
リアン・ロウ(ナンシー)他
音楽:レイチェル・ポートマン
撮影監督:パヴェル・エデルマン
衣装デザイン:アンナ・シェパード
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
孤児オリバーが救貧院での労働、丁稚奉公を経て
単身ロンドンに向かい、歩き通し、
精魂尽き果てて倒れ伏しているところを
声を掛けてきた少年の属する盗賊団に
内情をわからぬまま入り、初仕事でしくじって
裕福な紳士の同情を得て、運良く小間使いとして
引き取ってもらえたのも束の間、盗賊団一味から
執拗に狙われ、再びアジトに戻ってくることに・・・。
果たしてオリバー少年に救いの手はくるのか?
と、いうお話。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
19世紀のイギリス。
子供の人権なんてなかったような時代。
庇護者のない孤児になれば、悲惨な環境で
毎日を過ごす場合がほとんどだろうと思わせる。
救貧院のものごとを決定する大人たちは
ご馳走を食べながらぶくぶく太り、
子供たちには器の半分にも満たないほどの粥。
(オートミールみたいなのかな。しかも濁った色が
ものすごい不味そう)
連れまわす役人や係官の衣装と容貌は
その存在だけで子供を苛めそうに見え、
裁判所の判事は厳格で口答えを許さない様子が
これまた型にはまっていて、哀れな子供たちを囲む
大人それぞれが「やなやつ」を見事に演じていて、
すごいなと思いました。
==============================================
以下、
ラスト内容(主人公の行く末)まで言及してます。
映画未見の場合で今後観る予定がある場合
ご注意ください。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
日本向け映画予告編ではフェイギンを
『心優しき悪党』のようなキャプションをつけ
紹介していたが・・・
あれは「優しい」んじゃなくて
「心弱い」だと思うなぁ。
弱くて卑しい、小さい。
それでも哀れに見える。
身寄りのない子供を集めて窃盗団にして
あらゆる底辺の悪事に染めていく。
高級品が入った宝箱を隠し、目撃されたら
刃物で脅して、返答次第では殺そうとする。
保身のために嘘の証言をして、育てた子供を
絞首台に送る。「優しい」って冠をつけた人は
どんな深い考察を持ってつけたのか
宣伝担当に尋ねてみたい。
年端のいかない頃から、少女たちには
街角に立たせてたような印象を受けたが。
無垢な少年が最後に幸せを掴む、
のように物語を説明されているが・・・
本当にあれが幸せなのか。
永遠に消えない傷を負った少年は
無垢のままでいられるのか。
庇護者が表われ経済的にも困らず
充分な教育を受け、
また人の愛情も受けるだろう。
オリバーの境遇の変化以外の救いがない。
これから少年に開ける未来を予想すれば
明るい気持ちになっておかしくないのに
この映画ではそれが無いし、そういう終り方には
なっていないような気がする。
また、天使のような美しさや、
庇護欲をそそる寂しげで哀しげな様子が
もし少年になかったら、周囲の大人たちは
どうしたろう。
窃盗や詐欺が生きていくために
賢いとは決して思わないと断っておくが、
この映画を観ている限り、ロンドンに着いてからの
オリバーには、ほとんど受け身で周囲に流されるまま。
明確な意思表示をしても受け入れられないという
残酷な状況ではあったが、それにしても
最後まで「救い」を待っている無力で哀れな
少年だった。この物語が冒険小説などでは
ないからだし、少年が苦労してやがて成長して
成功するなんて話でもない。
無垢で居続けることは
生きるために知恵を働かせ、策を練り、
前向きに行動して、何かを自分の手で
獲得することとは相容れないのか。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
原作もこんななのかな〜・・・??
ディケンズ原作で読んだ事あるのは
「大いなる遺産」くらいか。映画も観た。
翻訳小説を探してみたら、すぐ見つかったのが
新潮と角川の文庫。映画公開に合わせてだろうか
2005年末と2006年初めにそれぞれ新装版として
刊行されている。
こういうとき、ネット書店でも物語の内容だけでなく
翻訳の比較や、読みやすいレイアウトかどうかも
わかるといいのに、とつくづく思う。
そりゃ本屋で実際に比べないと無理だ。
本を開いたとき受ける印象。
文字サイズ、字間書体といろいろ好みがある。
どっちもたいした違いはないようですが
手に取ってみると案外あるものです。
手元に置いて、実際に読むなら
読みやすいほうがいい。
昔の文庫に比べて今は本当に一ページに文字が少ない。
そのせいで頁が嵩み、本は厚くなって料金も高くなる。
・・・かもしれないが、私はパラッとした印刷のほうが
やっぱり好きです。
(06-10-20に鑑賞)
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
ひと月もまえだけど
下書きメモ残ってました。
観てすぐだからこんな感じの感想になったんだろう。
えーとこの前後にも何本か観てます。
機会があったら書きます。
2004(英・仏・伊・チェコ)
監督:ロマン・ポランスキー
製作:ロベール・ベンムッサ
アラン・サルド
原作:チャールズ・ディケンズ
(1812-1870)
脚本:ロナルド・ハーウッド
出演:バーニー・クラーク(オリバー)
ベン・キングズレー(フェイギン)
ハリー・イーデン(ドジャー)
ジェイミー・フォアマン(ビル)
リアン・ロウ(ナンシー)他
音楽:レイチェル・ポートマン
撮影監督:パヴェル・エデルマン
衣装デザイン:アンナ・シェパード
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
孤児オリバーが救貧院での労働、丁稚奉公を経て
単身ロンドンに向かい、歩き通し、
精魂尽き果てて倒れ伏しているところを
声を掛けてきた少年の属する盗賊団に
内情をわからぬまま入り、初仕事でしくじって
裕福な紳士の同情を得て、運良く小間使いとして
引き取ってもらえたのも束の間、盗賊団一味から
執拗に狙われ、再びアジトに戻ってくることに・・・。
果たしてオリバー少年に救いの手はくるのか?
と、いうお話。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
19世紀のイギリス。
子供の人権なんてなかったような時代。
庇護者のない孤児になれば、悲惨な環境で
毎日を過ごす場合がほとんどだろうと思わせる。
救貧院のものごとを決定する大人たちは
ご馳走を食べながらぶくぶく太り、
子供たちには器の半分にも満たないほどの粥。
(オートミールみたいなのかな。しかも濁った色が
ものすごい不味そう)
連れまわす役人や係官の衣装と容貌は
その存在だけで子供を苛めそうに見え、
裁判所の判事は厳格で口答えを許さない様子が
これまた型にはまっていて、哀れな子供たちを囲む
大人それぞれが「やなやつ」を見事に演じていて、
すごいなと思いました。
==============================================
以下、
ラスト内容(主人公の行く末)まで言及してます。
映画未見の場合で今後観る予定がある場合
ご注意ください。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
日本向け映画予告編ではフェイギンを
『心優しき悪党』のようなキャプションをつけ
紹介していたが・・・
あれは「優しい」んじゃなくて
「心弱い」だと思うなぁ。
弱くて卑しい、小さい。
それでも哀れに見える。
身寄りのない子供を集めて窃盗団にして
あらゆる底辺の悪事に染めていく。
高級品が入った宝箱を隠し、目撃されたら
刃物で脅して、返答次第では殺そうとする。
保身のために嘘の証言をして、育てた子供を
絞首台に送る。「優しい」って冠をつけた人は
どんな深い考察を持ってつけたのか
宣伝担当に尋ねてみたい。
年端のいかない頃から、少女たちには
街角に立たせてたような印象を受けたが。
無垢な少年が最後に幸せを掴む、
のように物語を説明されているが・・・
本当にあれが幸せなのか。
永遠に消えない傷を負った少年は
無垢のままでいられるのか。
庇護者が表われ経済的にも困らず
充分な教育を受け、
また人の愛情も受けるだろう。
オリバーの境遇の変化以外の救いがない。
これから少年に開ける未来を予想すれば
明るい気持ちになっておかしくないのに
この映画ではそれが無いし、そういう終り方には
なっていないような気がする。
また、天使のような美しさや、
庇護欲をそそる寂しげで哀しげな様子が
もし少年になかったら、周囲の大人たちは
どうしたろう。
窃盗や詐欺が生きていくために
賢いとは決して思わないと断っておくが、
この映画を観ている限り、ロンドンに着いてからの
オリバーには、ほとんど受け身で周囲に流されるまま。
明確な意思表示をしても受け入れられないという
残酷な状況ではあったが、それにしても
最後まで「救い」を待っている無力で哀れな
少年だった。この物語が冒険小説などでは
ないからだし、少年が苦労してやがて成長して
成功するなんて話でもない。
無垢で居続けることは
生きるために知恵を働かせ、策を練り、
前向きに行動して、何かを自分の手で
獲得することとは相容れないのか。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
原作もこんななのかな〜・・・??
ディケンズ原作で読んだ事あるのは
「大いなる遺産」くらいか。映画も観た。
翻訳小説を探してみたら、すぐ見つかったのが
新潮と角川の文庫。映画公開に合わせてだろうか
2005年末と2006年初めにそれぞれ新装版として
刊行されている。
こういうとき、ネット書店でも物語の内容だけでなく
翻訳の比較や、読みやすいレイアウトかどうかも
わかるといいのに、とつくづく思う。
そりゃ本屋で実際に比べないと無理だ。
本を開いたとき受ける印象。
文字サイズ、字間書体といろいろ好みがある。
どっちもたいした違いはないようですが
手に取ってみると案外あるものです。
手元に置いて、実際に読むなら
読みやすいほうがいい。
昔の文庫に比べて今は本当に一ページに文字が少ない。
そのせいで頁が嵩み、本は厚くなって料金も高くなる。
・・・かもしれないが、私はパラッとした印刷のほうが
やっぱり好きです。
(06-10-20に鑑賞)
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
ひと月もまえだけど
下書きメモ残ってました。
観てすぐだからこんな感じの感想になったんだろう。
えーとこの前後にも何本か観てます。
機会があったら書きます。
ブッダは、なぜ子を捨てたか
2006年11月18日 読了本
ISBN:4087203514 ¥714
著:山折哲雄
集英社新書(集英社)
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
プロローグ
第一章 ブッダは、なぜ家を出たのか
「家出」にはじまる/理想の人生/誕生した子、ラーフラを捨てて/ラーフラ、出生の秘密/シッダールタ、決断の理由/「四門出遊」という美しい物語/六年間胎内にいたという伝説/聖なる子か不義の子か/「林住期」という自由な時間/シャカの六年間の苦行とは/家出がもたらした子捨て親捨て
第二章 ブッダは、なぜ子を捨てたか
シャカも、捨て子同然であった/親を失った子どもに未来はあるか/母の喪失と、独り覚者であるという宣言/十三年目に生まれた子ども/わが子に悪魔の名をつけた/太陽や月を呑み込む悪魔ラーフ/愛欲の果実/二度捨てられた子/身勝手な動機/捨てられた子の思い/ガンディーもまた、子を捨てた/血縁を断つことの見返り/ブッダとガンディーの違い/仏弟子になったラーフラ/選ばれた十大弟子/十人十色の後継者/二人の特別な弟子/ブッダの子という難しいポジション/ブッダに侍した二十五年/捨てられた子は父を憎み、怨んだのか/最後の旅/聞くアーナンダ、見つめるブッダ/ブッダの遺志
第三章 ブッダの思想の真髄とは、どのようなものであったか
わが骨にかかずらうな/アーナンダの裏切り/自己を捨てる/乾いた大地に行脚して/一千年という時を経て/形あるものは滅びる/モンスーン・アジアの東西で/欲望からの解放/「色即是空」/父王を殺した王舎城の悲劇/悪人の救済/聖と俗のはざまで/ヴァーチャル人間から真実人間へ/脱人間的存在となったブッダ/インドでの仏教の衰退
第四章 ブッダの教えは、日本へどのように広まったか
アジアの周辺の国々へ/旅をする僧たち/十大弟子に宗派をなぞらえてみる/浄土教の広がり/禅と説法の宗派/心の浄化がもたらす無私の境地/どこよりも大きな地殻変動−先祖崇拝/日本で生まれた大乗仏教の形/カミとホトケの習合/日本における仏教パンテオン/姿をあらわしたカミ、隠されたホトケ/死んでホトケになる/遺骨信仰へと変化/葬式の形/ブッダの言葉を文字化した経典/「般若心経」に盛られたエッセンス/日本で仏教を生きつづけさせたもの/ブッダの苦しみの体験は引きつがれたか
第五章 ブッダは今、どこにいるのか
ブッダの姿をさがして/今なら死ねるか/西行と親鸞/風化する命を見つめて/獣の皮をまとった「聖」/皮上人のイメージのかなたに/現代にブッダをさがす/平和を祈念する仏舎利塔建立/日本にもブッダがいた/仏教発祥の地での重い課題/仏教に集団改宗したヒンドゥー教/改革者アンベードカルの後に/われわれは今、林住期の中で
あとがき
引用文献
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
目次を追っていたらこんだけありました。
タイトルが多少センセーショナルなのだなと思いました。
今の時代に売るために多少狙いすぎという気がします。
内容は仏教の歴史やブッダの伝説から推測される当時の
彼等の気持ち、日本へ伝わった仏教とは?ということなど
人の想いの流れを辿っていくことが出来る歴史書です。
何も知らないままで、救いや慈悲を求めて
宗教にすがるイメージとは反するように
最初のそのひとの生き様はきっぱりと厳しく、
周囲の家族や友達、臣下や民衆には
どれだけ無慈悲に思えたことだろうと
ちょっと考えてみました。
本書では岩波文庫でも読むことが出来る
『ブッダのことば』(中村元:訳)から
よく引用されています。
ただ独り歩め、と説くブッダの教えは
日本の仏教ではあまり感じられないような
気がしますが、それらについても
なるほどなぁと思えるくらいに
説明してくれています。
面白かったです。
著:山折哲雄
集英社新書(集英社)
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
プロローグ
第一章 ブッダは、なぜ家を出たのか
「家出」にはじまる/理想の人生/誕生した子、ラーフラを捨てて/ラーフラ、出生の秘密/シッダールタ、決断の理由/「四門出遊」という美しい物語/六年間胎内にいたという伝説/聖なる子か不義の子か/「林住期」という自由な時間/シャカの六年間の苦行とは/家出がもたらした子捨て親捨て
第二章 ブッダは、なぜ子を捨てたか
シャカも、捨て子同然であった/親を失った子どもに未来はあるか/母の喪失と、独り覚者であるという宣言/十三年目に生まれた子ども/わが子に悪魔の名をつけた/太陽や月を呑み込む悪魔ラーフ/愛欲の果実/二度捨てられた子/身勝手な動機/捨てられた子の思い/ガンディーもまた、子を捨てた/血縁を断つことの見返り/ブッダとガンディーの違い/仏弟子になったラーフラ/選ばれた十大弟子/十人十色の後継者/二人の特別な弟子/ブッダの子という難しいポジション/ブッダに侍した二十五年/捨てられた子は父を憎み、怨んだのか/最後の旅/聞くアーナンダ、見つめるブッダ/ブッダの遺志
第三章 ブッダの思想の真髄とは、どのようなものであったか
わが骨にかかずらうな/アーナンダの裏切り/自己を捨てる/乾いた大地に行脚して/一千年という時を経て/形あるものは滅びる/モンスーン・アジアの東西で/欲望からの解放/「色即是空」/父王を殺した王舎城の悲劇/悪人の救済/聖と俗のはざまで/ヴァーチャル人間から真実人間へ/脱人間的存在となったブッダ/インドでの仏教の衰退
第四章 ブッダの教えは、日本へどのように広まったか
アジアの周辺の国々へ/旅をする僧たち/十大弟子に宗派をなぞらえてみる/浄土教の広がり/禅と説法の宗派/心の浄化がもたらす無私の境地/どこよりも大きな地殻変動−先祖崇拝/日本で生まれた大乗仏教の形/カミとホトケの習合/日本における仏教パンテオン/姿をあらわしたカミ、隠されたホトケ/死んでホトケになる/遺骨信仰へと変化/葬式の形/ブッダの言葉を文字化した経典/「般若心経」に盛られたエッセンス/日本で仏教を生きつづけさせたもの/ブッダの苦しみの体験は引きつがれたか
第五章 ブッダは今、どこにいるのか
ブッダの姿をさがして/今なら死ねるか/西行と親鸞/風化する命を見つめて/獣の皮をまとった「聖」/皮上人のイメージのかなたに/現代にブッダをさがす/平和を祈念する仏舎利塔建立/日本にもブッダがいた/仏教発祥の地での重い課題/仏教に集団改宗したヒンドゥー教/改革者アンベードカルの後に/われわれは今、林住期の中で
あとがき
引用文献
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
目次を追っていたらこんだけありました。
タイトルが多少センセーショナルなのだなと思いました。
今の時代に売るために多少狙いすぎという気がします。
内容は仏教の歴史やブッダの伝説から推測される当時の
彼等の気持ち、日本へ伝わった仏教とは?ということなど
人の想いの流れを辿っていくことが出来る歴史書です。
何も知らないままで、救いや慈悲を求めて
宗教にすがるイメージとは反するように
最初のそのひとの生き様はきっぱりと厳しく、
周囲の家族や友達、臣下や民衆には
どれだけ無慈悲に思えたことだろうと
ちょっと考えてみました。
本書では岩波文庫でも読むことが出来る
『ブッダのことば』(中村元:訳)から
よく引用されています。
ただ独り歩め、と説くブッダの教えは
日本の仏教ではあまり感じられないような
気がしますが、それらについても
なるほどなぁと思えるくらいに
説明してくれています。
面白かったです。
マリア・テレジアとシェーンブルン宮殿展
2006年10月5日『マリア・テレジアとシェーンブルン宮殿展
〜名門ハプスブルク家の栄華』
開催時期2006-08-26〜10-09
京都文化博物館
マリー・アントワネット(マリア・アントーニア)の
母親であり、オーストリアの国母。
欧州に君臨した偉大なる女帝。
(チケットより)
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
広告ポスターやチケットにも使われた
アンドレアス・メラー筆による
「11歳のマリア・テレジア」の
なんと美少女であること。
だいたい13世紀から20世紀初頭まで
約700年もの長きに渡り
ヨーロッパに君臨したハプスブルク家。
最盛期にはオーストリアだけでなく
ポルトガルからポーランドまでと
ドイツからイタリアまで
影響を及ぼしていたといいます。
マリア・テレジアはハプスブルク家
初の女帝として跡目を継いだことで
周辺諸国から戦争を仕掛けられました。
(オーストリア継承戦争)
敢然と立ち向かう彼女はまた
愛する夫との間に16人もの子供に
恵まれ、国政、外交と激務に終われるときも
常に妊娠と出産を繰り返してきた
強く逞しい母でもありました。
展示では彼女の生涯と政治情勢、
華麗なる宮廷生活の一部を
順序だてて丁寧に飾っており、
興味深いものでした。
図録もゴージャス。
絵画は見開き片方の頁に大きめに印刷し
片方で詳しく解説してあり
読み物としても資料としても楽しい。
見開き印刷の中央で途切れてしまう大作も
何枚かありますが、たいていは
全部をぎりぎりまで印刷してくれる親切さや
細かすぎる絵は、重要部分を拡大して
掲載してくれる心遣いが素晴らしい。
このへんの歴史好きで、展示が楽しかったら
購入するのも良いかもしれません。
一般書籍のカラー図画集は、サイズが大きく
分厚いだけで相当な値段がするものです。
これは展示の図録とはいえ、なかなか
よくできています。値段も2000円台とお手ごろ。
〜名門ハプスブルク家の栄華』
開催時期2006-08-26〜10-09
京都文化博物館
マリー・アントワネット(マリア・アントーニア)の
母親であり、オーストリアの国母。
欧州に君臨した偉大なる女帝。
(チケットより)
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
広告ポスターやチケットにも使われた
アンドレアス・メラー筆による
「11歳のマリア・テレジア」の
なんと美少女であること。
だいたい13世紀から20世紀初頭まで
約700年もの長きに渡り
ヨーロッパに君臨したハプスブルク家。
最盛期にはオーストリアだけでなく
ポルトガルからポーランドまでと
ドイツからイタリアまで
影響を及ぼしていたといいます。
マリア・テレジアはハプスブルク家
初の女帝として跡目を継いだことで
周辺諸国から戦争を仕掛けられました。
(オーストリア継承戦争)
敢然と立ち向かう彼女はまた
愛する夫との間に16人もの子供に
恵まれ、国政、外交と激務に終われるときも
常に妊娠と出産を繰り返してきた
強く逞しい母でもありました。
展示では彼女の生涯と政治情勢、
華麗なる宮廷生活の一部を
順序だてて丁寧に飾っており、
興味深いものでした。
図録もゴージャス。
絵画は見開き片方の頁に大きめに印刷し
片方で詳しく解説してあり
読み物としても資料としても楽しい。
見開き印刷の中央で途切れてしまう大作も
何枚かありますが、たいていは
全部をぎりぎりまで印刷してくれる親切さや
細かすぎる絵は、重要部分を拡大して
掲載してくれる心遣いが素晴らしい。
このへんの歴史好きで、展示が楽しかったら
購入するのも良いかもしれません。
一般書籍のカラー図画集は、サイズが大きく
分厚いだけで相当な値段がするものです。
これは展示の図録とはいえ、なかなか
よくできています。値段も2000円台とお手ごろ。
8月〜9月
観たもの読んだもの。
一応タイトルのみメモしておいたが
到底レビューまでは書けないため
れっきょ。
ここまではしょりたくなかったが
このまま空白が続くのはヤなので。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
映画>>
「無法松の一生」8/中旬
→高峰秀子さんが未亡人役。
途中から見た。ラストは泣いた。
「ブリジット・ジョーンズの日記
〜きれそうな私の12ヶ月」9/2
→バカっぷるの痴話げんかを二時間も。
ヒュー・グラント演じた役の情けなさは
女子の心をいっぺんに萎えさせただろう。
特典映像のインタビューが笑えた。
「コープス・ブライド」9/9
→これヒロインは幽霊の女の子なんですね。
ポスターでも並んでたし
当たり前かもしれないけど・・・。
天へ、御許へ、という宗教観がなかったら
切ないだけじゃんと思った。
「時をかける少女」9/17
→アニメーション映画観て心から良かったと
思ったのはひさびさです。
劇場で観てよかった。
DVDになったら買うべし。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
展示>>
「アルフォンス・ミュシャ
〜憧れのパリと祖国モラヴィア」
図録1900円、比較的小型サイズで本棚に置きやすい。
装丁も綺麗。女性客多し。
展示は美しくて、良かった。眼福至極。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
本>>
ライトノベル、少女向け小説数冊。ゲームや
アニメーション作品のノベライズなどのため
こちらでは省略。
今後もしばらく読むと思う。
コミック同様に読めるのが楽で有り難い。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
今年もほとんどマトモな本が読めないです。
根気が続かない。
大好きな歴史本もドキュメントも
開いて半頁で眠くなる始末。
先日、寝台脇の掃除をした。改めて確認すると
ぜーんぶしおりを挟んだ読みかけの本が
10冊以上積んである。
や、10冊どころでない。
いつからよ。と思った。
一応、預けといて、とベッドサイドの本棚に
収納したものはもう数年放置したものもあり。
ブックマーク挟んであっても・・・
もう前に読んだところほとんど思い出せないんじゃ?
印象的な小説の場面ならともかく
歴史関連本や雑学ネタ新書など
脳内からすっかり消え失せてるのでは。
新しい記憶が古い記憶を押しやるのだ。
容量ちいさッ!!
私の頭も新品に替えて欲しい。
観たもの読んだもの。
一応タイトルのみメモしておいたが
到底レビューまでは書けないため
れっきょ。
ここまではしょりたくなかったが
このまま空白が続くのはヤなので。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
映画>>
「無法松の一生」8/中旬
→高峰秀子さんが未亡人役。
途中から見た。ラストは泣いた。
「ブリジット・ジョーンズの日記
〜きれそうな私の12ヶ月」9/2
→バカっぷるの痴話げんかを二時間も。
ヒュー・グラント演じた役の情けなさは
女子の心をいっぺんに萎えさせただろう。
特典映像のインタビューが笑えた。
「コープス・ブライド」9/9
→これヒロインは幽霊の女の子なんですね。
ポスターでも並んでたし
当たり前かもしれないけど・・・。
天へ、御許へ、という宗教観がなかったら
切ないだけじゃんと思った。
「時をかける少女」9/17
→アニメーション映画観て心から良かったと
思ったのはひさびさです。
劇場で観てよかった。
DVDになったら買うべし。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
展示>>
「アルフォンス・ミュシャ
〜憧れのパリと祖国モラヴィア」
図録1900円、比較的小型サイズで本棚に置きやすい。
装丁も綺麗。女性客多し。
展示は美しくて、良かった。眼福至極。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
本>>
ライトノベル、少女向け小説数冊。ゲームや
アニメーション作品のノベライズなどのため
こちらでは省略。
今後もしばらく読むと思う。
コミック同様に読めるのが楽で有り難い。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
今年もほとんどマトモな本が読めないです。
根気が続かない。
大好きな歴史本もドキュメントも
開いて半頁で眠くなる始末。
先日、寝台脇の掃除をした。改めて確認すると
ぜーんぶしおりを挟んだ読みかけの本が
10冊以上積んである。
や、10冊どころでない。
いつからよ。と思った。
一応、預けといて、とベッドサイドの本棚に
収納したものはもう数年放置したものもあり。
ブックマーク挟んであっても・・・
もう前に読んだところほとんど思い出せないんじゃ?
印象的な小説の場面ならともかく
歴史関連本や雑学ネタ新書など
脳内からすっかり消え失せてるのでは。
新しい記憶が古い記憶を押しやるのだ。
容量ちいさッ!!
私の頭も新品に替えて欲しい。
チェコ絵本とアニメーションの世界
2006年8月6日 日々是凡々「チェコ絵本とアニメーションの世界」
2006年8月3日〜8月27日
美術館「えき」KYOTO(ジェイアール京都伊勢丹)
主催:読売新聞大阪本社、美術館「えき」KYOTO
後援:京都市、京都市教育委員会
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
今後の開催予定地>>
2006年9月8日〜11月8日
北海道立帯広美術館
主催:北海道立帯広美術館
2007年2月10日〜4月8日
目黒区美術館
主催:目黒区美術館
2007年4月21日〜5月27日
刈谷市美術館
主催:刈谷市、刈谷市教育委員会、
朝日新聞社
特別協力:ハヴリーチ・ブロト美術館
プラハ国立美術工芸博物館
クラートキー・フィルム・プラハ
後援:チェコ共和国文化省
駐日チェコ共和国大使館
日本チェコ協会
日本国際児童図書評議会
協力:カトーレック株式会社
企画協力:株式会社イデッフ
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
世界でも評価の高いチェコアニメーション。
アニメの分野で活躍する数多くのアーティストは
絵本やイラストレーションの分野においてもその
才能を発揮している。
20世紀初頭から現在に至るまでの
絵本作家28名を紹介、作品を展示する。
==================================================
前売り券を買っておいたので早速行きました。
ヨゼフ・チャペックさんの絵が可愛かった。
線はシンプルで、悪戯書きのようにみえるほど
単純な絵もあるのに、いい加減じゃないところ。
ユーモラスで、微笑ましいものが多かったです。
絵だけの展示であったため、作品によっては
絵本の内容、その物語がどんなだったか
詳しく知りたくなりました。
できれば挿絵の場合は、状況のわかる2〜3行でも
タイトルカードや解説ボードに載せてくれたら良かった。
翻訳が大変なのかな?出版社に交渉してないのか
今は残っていない本なのかな?
版権著作権のもんだいなのかな。
主に絵をじっくり味わうために
あえて余計に文章をつけなかったのかな。
図録に載っていた、ヨゼフ・ラダさんの言葉。
『〜(略)〜絵は子供のファンタジー力を教育するのだ』
だからかしら。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
昔の日本のコミックを連想させる絵もたくさん。
新聞の風刺画のようでいて、やはり
子供向けのイラストなのだなと思うもの。
コマ割されて、漫画になっているもの。
シリアスでリアルなイラスト。
色鮮やかでデザイン画のようなもの。
いろいろあって目移りしました。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
アドルフ・ボルンさんの特徴のあるネコは
今回の展示のチケットやチラシにも載っていました。
オタ・ヤネチェクさんの『公園のお日さま』の挿絵は
観ているだけで心がほかほかしてきました。
ヴラスタ・バラーンコヴァーさんの
「3びきのこぐまベン・ヤン・ヨーン」の挿絵が
可愛かった。つぶらな瞳と塗り方が好き。
ユライ・ホルヴァートさんの木版画や
ペトゥル・シュマレッツさんのデジタル彩色画も
楽しかったです。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
かんじんのアニメーションについてですが、
上映するディスプレイ(モニター)が二つ
離れた場所に置いてあり、鑑賞の途中で
観られるようになっていました。
上映作品ではそのときはちょうど最初から
『いぬと荒くれ者』という切り絵アニメーションを
観ることが出来ました。1972年の作品とのことです。
映像鑑賞スペースが狭いことと、あまり
大きくはないテレビ画面であること、
その前に数人分の僅かな椅子しか
用意されていないこと、モニタが
絵が飾ってある途中にあり、椅子に座りきれずに
周辺に人が集まり、立ち止まると、
壁面の絵を見るときに妨げになることなど、
観辛いことで、残念だと思いました。
そのため、多くの人は集中してアニメを観ずに
ちらっと眺めただけで過ごしてしまうように
思いました。
全体的にけして広くない展示スペースのため
モニタを置くことも難しいと思うのですが
今回の展示内容や、そのテーマからも
せっかくお借りできる資料の幾つか、
アニメーション作品を見ないのは勿体無いです。
帰りの御土産スペースを美術館外、伊勢丹売り場側や
通路側に出しても、モニタ鑑賞スペースは
設けるべきでした。
ただいろいろと狭すぎても消防法に
引っ掛かると思いますが・・・どうなのかなー。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
今回も図録(2300円)と
お気に入りの絵柄のポストカード(一枚100円)を
何枚か買いました。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
機会を逃すまいとして、この日は展示ハシゴして
京都文化博物館の『北斎と広重展』
〜原安三郎秘蔵浮世絵風景画コレクション初公開〜
も観に行きました。
こちらも実際の浮世絵が観られて楽しかったです。
ただ多少混んでいました。
美術展入り口からテーマパークの乗り物前か、
動物園の目玉の珍獣見学のときのよーに
一列に並んじゃってるのはよくわからないです。
勿論、「一枚ずつ」「丁寧に」「全部」
観たい場合、かなり混んでいたら、
その列に並ぶしかないです。
通常なら、ゆっくり前の人々の歩調に
合わせるのも良いかもしれないです。
ですが、立ち止まる時間は人それぞれ。
近くでも観たい、ちょっと離れた場所からも観たい。
順路はあるにしても、ある程度は自由に、
館内どういう見方をしても良いと思うのですが、
なんでまたみんな「とりあえず」並ぶんでしょう。
今回の浮世絵はところどころスキップしながら
観たため、あまりコレ!という印象なし。
深い青のグラデの美しさや
旅の大変さと楽しさが伝わる絵を
たくさん観たなーという気分。
同行した家族の印象は「永谷園」。
図録は買わず、ポストカード数枚のみ。
雨降りの絵と、滝の絵など。
美術展は一日一箇所じっくり観るのが良いなと
反省しました。
2006年8月3日〜8月27日
美術館「えき」KYOTO(ジェイアール京都伊勢丹)
主催:読売新聞大阪本社、美術館「えき」KYOTO
後援:京都市、京都市教育委員会
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
今後の開催予定地>>
2006年9月8日〜11月8日
北海道立帯広美術館
主催:北海道立帯広美術館
2007年2月10日〜4月8日
目黒区美術館
主催:目黒区美術館
2007年4月21日〜5月27日
刈谷市美術館
主催:刈谷市、刈谷市教育委員会、
朝日新聞社
特別協力:ハヴリーチ・ブロト美術館
プラハ国立美術工芸博物館
クラートキー・フィルム・プラハ
後援:チェコ共和国文化省
駐日チェコ共和国大使館
日本チェコ協会
日本国際児童図書評議会
協力:カトーレック株式会社
企画協力:株式会社イデッフ
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
世界でも評価の高いチェコアニメーション。
アニメの分野で活躍する数多くのアーティストは
絵本やイラストレーションの分野においてもその
才能を発揮している。
20世紀初頭から現在に至るまでの
絵本作家28名を紹介、作品を展示する。
==================================================
前売り券を買っておいたので早速行きました。
ヨゼフ・チャペックさんの絵が可愛かった。
線はシンプルで、悪戯書きのようにみえるほど
単純な絵もあるのに、いい加減じゃないところ。
ユーモラスで、微笑ましいものが多かったです。
絵だけの展示であったため、作品によっては
絵本の内容、その物語がどんなだったか
詳しく知りたくなりました。
できれば挿絵の場合は、状況のわかる2〜3行でも
タイトルカードや解説ボードに載せてくれたら良かった。
翻訳が大変なのかな?出版社に交渉してないのか
今は残っていない本なのかな?
版権著作権のもんだいなのかな。
主に絵をじっくり味わうために
あえて余計に文章をつけなかったのかな。
図録に載っていた、ヨゼフ・ラダさんの言葉。
『〜(略)〜絵は子供のファンタジー力を教育するのだ』
だからかしら。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
昔の日本のコミックを連想させる絵もたくさん。
新聞の風刺画のようでいて、やはり
子供向けのイラストなのだなと思うもの。
コマ割されて、漫画になっているもの。
シリアスでリアルなイラスト。
色鮮やかでデザイン画のようなもの。
いろいろあって目移りしました。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
アドルフ・ボルンさんの特徴のあるネコは
今回の展示のチケットやチラシにも載っていました。
オタ・ヤネチェクさんの『公園のお日さま』の挿絵は
観ているだけで心がほかほかしてきました。
ヴラスタ・バラーンコヴァーさんの
「3びきのこぐまベン・ヤン・ヨーン」の挿絵が
可愛かった。つぶらな瞳と塗り方が好き。
ユライ・ホルヴァートさんの木版画や
ペトゥル・シュマレッツさんのデジタル彩色画も
楽しかったです。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
かんじんのアニメーションについてですが、
上映するディスプレイ(モニター)が二つ
離れた場所に置いてあり、鑑賞の途中で
観られるようになっていました。
上映作品ではそのときはちょうど最初から
『いぬと荒くれ者』という切り絵アニメーションを
観ることが出来ました。1972年の作品とのことです。
映像鑑賞スペースが狭いことと、あまり
大きくはないテレビ画面であること、
その前に数人分の僅かな椅子しか
用意されていないこと、モニタが
絵が飾ってある途中にあり、椅子に座りきれずに
周辺に人が集まり、立ち止まると、
壁面の絵を見るときに妨げになることなど、
観辛いことで、残念だと思いました。
そのため、多くの人は集中してアニメを観ずに
ちらっと眺めただけで過ごしてしまうように
思いました。
全体的にけして広くない展示スペースのため
モニタを置くことも難しいと思うのですが
今回の展示内容や、そのテーマからも
せっかくお借りできる資料の幾つか、
アニメーション作品を見ないのは勿体無いです。
帰りの御土産スペースを美術館外、伊勢丹売り場側や
通路側に出しても、モニタ鑑賞スペースは
設けるべきでした。
ただいろいろと狭すぎても消防法に
引っ掛かると思いますが・・・どうなのかなー。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
今回も図録(2300円)と
お気に入りの絵柄のポストカード(一枚100円)を
何枚か買いました。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
機会を逃すまいとして、この日は展示ハシゴして
京都文化博物館の『北斎と広重展』
〜原安三郎秘蔵浮世絵風景画コレクション初公開〜
も観に行きました。
こちらも実際の浮世絵が観られて楽しかったです。
ただ多少混んでいました。
美術展入り口からテーマパークの乗り物前か、
動物園の目玉の珍獣見学のときのよーに
一列に並んじゃってるのはよくわからないです。
勿論、「一枚ずつ」「丁寧に」「全部」
観たい場合、かなり混んでいたら、
その列に並ぶしかないです。
通常なら、ゆっくり前の人々の歩調に
合わせるのも良いかもしれないです。
ですが、立ち止まる時間は人それぞれ。
近くでも観たい、ちょっと離れた場所からも観たい。
順路はあるにしても、ある程度は自由に、
館内どういう見方をしても良いと思うのですが、
なんでまたみんな「とりあえず」並ぶんでしょう。
今回の浮世絵はところどころスキップしながら
観たため、あまりコレ!という印象なし。
深い青のグラデの美しさや
旅の大変さと楽しさが伝わる絵を
たくさん観たなーという気分。
同行した家族の印象は「永谷園」。
図録は買わず、ポストカード数枚のみ。
雨降りの絵と、滝の絵など。
美術展は一日一箇所じっくり観るのが良いなと
反省しました。
ウィリアム・モリス展
2006年8月5日 日々是凡々ウィリアム・モリス展
2006年7月5日(水)〜7月30日(日)
主催:朝日新聞社
協力:松下電工/マーキングマジック
企画協力:ブレーントラスト
美術館「えき」KYOTO
ジェイアール京都伊勢丹7階隣接
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
ウィリアム・モリス William Morris(1834-96)
19世紀後半、イギリスで活躍したデザイナー。
詩人、思想家でもあった。
「近代デザインの先駆者」として近代デザインに
多大な影響を与える。
今回の展示では、テキスタイルや壁紙、
ステンドグラスのデザインと、
当時の椅子やランプなどを公開。
京都の前は群馬県立館林美術館で4月から6月に
展示されていた。
このあと、秋から広島で公開。
(呉市美術館/会期9/23-11/5予定)
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
次回のお知らせチラシをみつけてからずっと
行きたかった展示です。
いろんな模様が好きなんです。
実はこの展示告知までお名前も存じ上げず、
しばらく家族にもフィリップ・モリスの
展示に行こうよ〜〜と言っていました。
それは煙草だと指摘されました。
会期終了が近付き、このまま見送るのかと
残念に思っていましたが、時間をみつけて
思い立ち、独りでさくさく観てきました。
内装用ファブリック、壁紙のパターンの
実際の絵を見て、それだけでも展示に足を運んで
良かったと思いました。マリゴールドやひまわりの
綺麗だったこと。
出来ればもっともっとパターンが観たかったです。
こういうデザインのステイショナリーや生地が
あればいいのにと思いました。
教会のステンドグラスはそのまま持ってくる
わけにはいきませんので、フィルムに光をあて再現。
美しかったです。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
図録は大きめで、内のレイアウトもすっきりしてます。
展示品の写真やデザイン画を丁寧に掲載。
ただし、やはり印刷より実物の色のほうがずっと良いです。
しかし、今回の図録は買って良かったです。2200円。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
模様を生かした製品があればいいなと思っていたら
出口のオミヤゲもの関連商品コーナーにて
幾つか扱っていました。
幾ら美しくても、素朴な色合いの
昔のデザインの場合、上手に取り入れないと
ときどき野暮ったくなります。
いかにもただモリスさんのデザインを
くっつけてみましたというやっつけ品で、
今回は欲しいと思う製品はなかったです。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
ポストカードや図録は、たいてい買います。
収集癖が出ます。
それ以外で手元に置きたくなるものって
何があるだろう。
展示の後、商品としてよくあるのが、
クリアファイルになったもの。
しおり、ハンカチやスカーフ。一筆箋。
レターセット。
ストラップ、ポーチ、キーホルダーに加工したもの。
どちらかというと年配の女性が好みそうな造りが
ほとんどです。
絵画をデザイン、模様として小物に転写して
実際に使いたくなるものにするのは
なかなか難しいのだろうと思います。
色目や印刷が雑でぼけてると台無しですし、
例えば布製品じたいが粗悪品で、
その絵が印刷されてなかったら
とても買わないだろうと思うものもあります。
思い出メインのオミヤゲはそういうものかな?
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
でも、今回の展示品はもともと「デザイン」。
使うもの、調度品のなかに生かされる画であります。
せっかく企画するのだから、
ぜひ欲しくなるものが並んでたら良かったな。
デザインと色を上手に印刷された、
綺麗なレターセットやカードがあったらなあ。
(鑑賞 7/28)
2006年7月5日(水)〜7月30日(日)
主催:朝日新聞社
協力:松下電工/マーキングマジック
企画協力:ブレーントラスト
美術館「えき」KYOTO
ジェイアール京都伊勢丹7階隣接
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
ウィリアム・モリス William Morris(1834-96)
19世紀後半、イギリスで活躍したデザイナー。
詩人、思想家でもあった。
「近代デザインの先駆者」として近代デザインに
多大な影響を与える。
今回の展示では、テキスタイルや壁紙、
ステンドグラスのデザインと、
当時の椅子やランプなどを公開。
京都の前は群馬県立館林美術館で4月から6月に
展示されていた。
このあと、秋から広島で公開。
(呉市美術館/会期9/23-11/5予定)
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
次回のお知らせチラシをみつけてからずっと
行きたかった展示です。
いろんな模様が好きなんです。
実はこの展示告知までお名前も存じ上げず、
しばらく家族にもフィリップ・モリスの
展示に行こうよ〜〜と言っていました。
それは煙草だと指摘されました。
会期終了が近付き、このまま見送るのかと
残念に思っていましたが、時間をみつけて
思い立ち、独りでさくさく観てきました。
内装用ファブリック、壁紙のパターンの
実際の絵を見て、それだけでも展示に足を運んで
良かったと思いました。マリゴールドやひまわりの
綺麗だったこと。
出来ればもっともっとパターンが観たかったです。
こういうデザインのステイショナリーや生地が
あればいいのにと思いました。
教会のステンドグラスはそのまま持ってくる
わけにはいきませんので、フィルムに光をあて再現。
美しかったです。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
図録は大きめで、内のレイアウトもすっきりしてます。
展示品の写真やデザイン画を丁寧に掲載。
ただし、やはり印刷より実物の色のほうがずっと良いです。
しかし、今回の図録は買って良かったです。2200円。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
模様を生かした製品があればいいなと思っていたら
出口のオミヤゲもの関連商品コーナーにて
幾つか扱っていました。
幾ら美しくても、素朴な色合いの
昔のデザインの場合、上手に取り入れないと
ときどき野暮ったくなります。
いかにもただモリスさんのデザインを
くっつけてみましたというやっつけ品で、
今回は欲しいと思う製品はなかったです。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
ポストカードや図録は、たいてい買います。
収集癖が出ます。
それ以外で手元に置きたくなるものって
何があるだろう。
展示の後、商品としてよくあるのが、
クリアファイルになったもの。
しおり、ハンカチやスカーフ。一筆箋。
レターセット。
ストラップ、ポーチ、キーホルダーに加工したもの。
どちらかというと年配の女性が好みそうな造りが
ほとんどです。
絵画をデザイン、模様として小物に転写して
実際に使いたくなるものにするのは
なかなか難しいのだろうと思います。
色目や印刷が雑でぼけてると台無しですし、
例えば布製品じたいが粗悪品で、
その絵が印刷されてなかったら
とても買わないだろうと思うものもあります。
思い出メインのオミヤゲはそういうものかな?
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
でも、今回の展示品はもともと「デザイン」。
使うもの、調度品のなかに生かされる画であります。
せっかく企画するのだから、
ぜひ欲しくなるものが並んでたら良かったな。
デザインと色を上手に印刷された、
綺麗なレターセットやカードがあったらなあ。
(鑑賞 7/28)
DVD 潜水艇「わだつみ6500」のパイロットの小野寺は、同僚の結城とともに、深海調査に乗り出していた。そこでふたりは驚愕の事実を発見する。このままいくと海底プレートの沈降で、日本列島が海に沈んでしまうことがわかったのだ。日本の危機が目前だと、ふたりを指揮していた地球科学博士の田所はほかの科学者や日本政府にSOSを出す。しかし…
======================ここまで引用そのまま。
「日本沈没」(2006年日本)
大昔の印象が強く残っているらしい
家族の要望により劇場に
おつきあいさせていただきました。
実家にもあったノベルズ一冊。
未読。旧作映画やドラマも未見。
良かった(かも)>>
◇ところどころアレ?と思ったところもありましたが
総じて災害の映像はものすごかったです。
本当に恐くなりました。
◇大きな嘘ではありますが、本当にそんなことが
起こったら、日本人はどうするかな、と考えてみたこと。
経済的に旨みのなくなった日本人が他国に
受け入れられるのか。
過去の文化は有り難がられても
今はどうなんだろうとか。
◇腹黒政治家がエゴまるだしなところ、時代劇並みに
定型でも「それありそう」と思っちゃうところに
今の政治への想いがあるかも。
悪かった>>
◇一部の役者の演技が稚拙。
緊迫した大画面の合間で、毎週やってるような
恋愛ドラマの寒い演技を見たくなかった。
◇台詞の一部、いっぺんで現実に引き戻される拙さ。
こうなると演技云々より、脚本と演出、なのだろうか?
◇移動手段がなくなっていっているはずなのに
小野寺が短時間で場面ごとに移動しているところ。
自衛隊ヘリのフリーパスでも持ってたのかしらーと
懸命に想像してみたが無理があった。
◇レスキュー隊は私情で動きたくても
家族が心配でも自由がきかないだろうときに
勝手しすぎ。髪長すぎ。
◇冒頭その細腕でほぼ片手の救出は無理。
◇都合よくメインキャストの家族や友人「だけ」
滑落や土砂崩れから助かる点は、観ている側からは
救われるかもしれないが、リアリティを削ぐ。
◇荒唐無稽な大きな嘘をついているからこそ
細部のごまかしは上手くやって欲しかった。
ごまかしという言葉は悪いかな。
気遣いが不足。
各所各所でこまいとこも「んなわけないな」と
あまりに思わせすぎ。
◇自衛隊、消防などがかなり協力した映画のためか
かっこいいところばかり目立つ。
大災害時の指揮系統の乱れや、救助したくても
人も道具も足りない焦りも感じられない。
◇恋愛ネタで「感動させよう」という場面を無理に持ってきた点。
向こうの映画じゃあるまいし・・・。一刻を争うとき、
別れくらいは許されるだろうが、ここまでの流れから
丁度良く間に合うのも可笑しく、愛のテーマが流れて
余計冷めていく。いい曲かもしれないのに。
ここで泣かないといけないのかと考えこんだ。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
◇恋愛を大事に見せ場にするなら、
それまでの描き方が半端だったように思う。
時間内では難しかったのか。
◇原作を変えてしまうなら、男女のネタは
もう小野寺より博士と元女房の関係を軸にしても
良かったかなとちょっと思いました。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
ここらへんまで、映画観てちょっとしてからすぐ
下書きしておいたぶんです。
観てから2週間以上経って記すために思い出したら
また哀しくなってきました。
お金を幾らかけても××なものは××。
つまらないものは超絶つまらない。
監督もいない、役者もいない。
たとえ演技が拙くてまだまだ成長途中でも
素材を生かす周囲のスタッフもいない
・・・んじゃないかと思いたくなった作品。
たとえ拙くても、何かあるなら、
心が打たれるかもしれないのに。
もう、こんなので感動しないといけないのは
金輪際いやだと拒む自分がいて
何か情けなくなってきた。
スポンサーつきのテレビドラマではない。
最終的に自分で観ることを選択したとはいえ、
劇場でお金を払ってみる映画なのだ。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
地味だけど観てよかったと思う邦画は
きっと今でもいろいろあると思っています。
何も海の向こうのハデな映画を意識せずとも
邦画のいいところはある。
例えば小さな恋愛や身近な、あたたかなもの、
それだけ描いてれば、描くことができれば
いいんじゃないのかと思うこともある。
でも。
それだけでいいのかなと思う。
大きな歴史のうねりや、群像劇、
人の哀しみ、喜び、生と死、
世の中の、おおきなドラマを描くとき、
いつまでもこんな映画ばっかりじゃ・・・。
スケールの大きさや制作費のすごさを
宣伝で語れば語るほど虚しい。
======================ここまで引用そのまま。
「日本沈没」(2006年日本)
大昔の印象が強く残っているらしい
家族の要望により劇場に
おつきあいさせていただきました。
実家にもあったノベルズ一冊。
未読。旧作映画やドラマも未見。
良かった(かも)>>
◇ところどころアレ?と思ったところもありましたが
総じて災害の映像はものすごかったです。
本当に恐くなりました。
◇大きな嘘ではありますが、本当にそんなことが
起こったら、日本人はどうするかな、と考えてみたこと。
経済的に旨みのなくなった日本人が他国に
受け入れられるのか。
過去の文化は有り難がられても
今はどうなんだろうとか。
◇腹黒政治家がエゴまるだしなところ、時代劇並みに
定型でも「それありそう」と思っちゃうところに
今の政治への想いがあるかも。
悪かった>>
◇一部の役者の演技が稚拙。
緊迫した大画面の合間で、毎週やってるような
恋愛ドラマの寒い演技を見たくなかった。
◇台詞の一部、いっぺんで現実に引き戻される拙さ。
こうなると演技云々より、脚本と演出、なのだろうか?
◇移動手段がなくなっていっているはずなのに
小野寺が短時間で場面ごとに移動しているところ。
自衛隊ヘリのフリーパスでも持ってたのかしらーと
懸命に想像してみたが無理があった。
◇レスキュー隊は私情で動きたくても
家族が心配でも自由がきかないだろうときに
勝手しすぎ。髪長すぎ。
◇冒頭その細腕でほぼ片手の救出は無理。
◇都合よくメインキャストの家族や友人「だけ」
滑落や土砂崩れから助かる点は、観ている側からは
救われるかもしれないが、リアリティを削ぐ。
◇荒唐無稽な大きな嘘をついているからこそ
細部のごまかしは上手くやって欲しかった。
ごまかしという言葉は悪いかな。
気遣いが不足。
各所各所でこまいとこも「んなわけないな」と
あまりに思わせすぎ。
◇自衛隊、消防などがかなり協力した映画のためか
かっこいいところばかり目立つ。
大災害時の指揮系統の乱れや、救助したくても
人も道具も足りない焦りも感じられない。
◇恋愛ネタで「感動させよう」という場面を無理に持ってきた点。
向こうの映画じゃあるまいし・・・。一刻を争うとき、
別れくらいは許されるだろうが、ここまでの流れから
丁度良く間に合うのも可笑しく、愛のテーマが流れて
余計冷めていく。いい曲かもしれないのに。
ここで泣かないといけないのかと考えこんだ。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
◇恋愛を大事に見せ場にするなら、
それまでの描き方が半端だったように思う。
時間内では難しかったのか。
◇原作を変えてしまうなら、男女のネタは
もう小野寺より博士と元女房の関係を軸にしても
良かったかなとちょっと思いました。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
ここらへんまで、映画観てちょっとしてからすぐ
下書きしておいたぶんです。
観てから2週間以上経って記すために思い出したら
また哀しくなってきました。
お金を幾らかけても××なものは××。
つまらないものは超絶つまらない。
監督もいない、役者もいない。
たとえ演技が拙くてまだまだ成長途中でも
素材を生かす周囲のスタッフもいない
・・・んじゃないかと思いたくなった作品。
たとえ拙くても、何かあるなら、
心が打たれるかもしれないのに。
もう、こんなので感動しないといけないのは
金輪際いやだと拒む自分がいて
何か情けなくなってきた。
スポンサーつきのテレビドラマではない。
最終的に自分で観ることを選択したとはいえ、
劇場でお金を払ってみる映画なのだ。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
地味だけど観てよかったと思う邦画は
きっと今でもいろいろあると思っています。
何も海の向こうのハデな映画を意識せずとも
邦画のいいところはある。
例えば小さな恋愛や身近な、あたたかなもの、
それだけ描いてれば、描くことができれば
いいんじゃないのかと思うこともある。
でも。
それだけでいいのかなと思う。
大きな歴史のうねりや、群像劇、
人の哀しみ、喜び、生と死、
世の中の、おおきなドラマを描くとき、
いつまでもこんな映画ばっかりじゃ・・・。
スケールの大きさや制作費のすごさを
宣伝で語れば語るほど虚しい。
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DVD ビデオメーカー 2004/04/23 ¥3,990
=============================
悪魔のような女 LES DIABOLIQUES
(1955年フランス)
監督:アンリ=ジョルジュ・クルーゾー
出演:シモーヌ・シニョレ
ヴェラ・クルーゾー
ポール・ムーリス
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
テレビで放映されていたものを途中から見ました。
どっかで観たことあるなこの女優さんと思いつつ
目が離せないでいるうちああ確かこの顔は
シモーヌ・シニョレあの迫力のある女優に
こんな若い頃が!昔の映画はその役者の若さ
調度品や服装そのほか時代を感じさせる映像に
釘付けになるのだった。
えーと、ストーリーを話し始めると
勿体無いのでぜひご覧下さいと薦めたくなるサスペンス。
私にとってはホラーでしたよ!恐怖映画。
途中、もしかしてこのタイトルは・・・と思ったし
シモーヌ・シニョレの印象によって
物語の全容が・・・。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
かと言ってこの女優さんのほかの作品を
ちゃんと観ているかといえばすぐ出てこない。
なのに、彼女の印象は
ゴッドマザーか姐御なんですよね。何で。
これまた子供の頃の刷り込みによるらしい。
モノクロ映画好きな親がとにかくいろんな
役者名や映画タイトル、音楽など一方的に
語りまくっているのを傍で聴いて育ったためか
観てもいないのに知っているような感じが
全然抜けません。
加えて海外スター名鑑(映画雑誌附録)を
後生大事に持って何度も読み返し、
データ断片だけは乱雑に頭に残ったまま。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
今のホラーなどはもっと刺戟が強い映像や演出が
多いため、ショッキングな点から言えば
比べ物にならないのかもしれません。
しかしこういうの深夜独りで、モノクロの暗くて
ところどころ目をこらすよにして
古いフィルム映像観てるとだんだん入り込んじゃって、
今回も途中からなのにそりゃもうスリルいっぱい
ビクビクしながら観ていました。
誰も彼も何か悪いひとなんじゃないかと疑心暗鬼。
加えてヒステリックになりそうなヒロインの片方、
その不安が観ているこっちに伝播して
「みぎやああああああ」「ひえええええ」と
胸のうちにたまぎるひめい。
あの演出のあと、最後の最後にヒヤリ+ニヤリ。
上手いなあと思いました。
あと私立学校の少年たちが可愛かったです。
(視聴 7/20-21)
=============================
悪魔のような女 LES DIABOLIQUES
(1955年フランス)
監督:アンリ=ジョルジュ・クルーゾー
出演:シモーヌ・シニョレ
ヴェラ・クルーゾー
ポール・ムーリス
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
テレビで放映されていたものを途中から見ました。
どっかで観たことあるなこの女優さんと思いつつ
目が離せないでいるうちああ確かこの顔は
シモーヌ・シニョレあの迫力のある女優に
こんな若い頃が!昔の映画はその役者の若さ
調度品や服装そのほか時代を感じさせる映像に
釘付けになるのだった。
えーと、ストーリーを話し始めると
勿体無いのでぜひご覧下さいと薦めたくなるサスペンス。
私にとってはホラーでしたよ!恐怖映画。
途中、もしかしてこのタイトルは・・・と思ったし
シモーヌ・シニョレの印象によって
物語の全容が・・・。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
かと言ってこの女優さんのほかの作品を
ちゃんと観ているかといえばすぐ出てこない。
なのに、彼女の印象は
ゴッドマザーか姐御なんですよね。何で。
これまた子供の頃の刷り込みによるらしい。
モノクロ映画好きな親がとにかくいろんな
役者名や映画タイトル、音楽など一方的に
語りまくっているのを傍で聴いて育ったためか
観てもいないのに知っているような感じが
全然抜けません。
加えて海外スター名鑑(映画雑誌附録)を
後生大事に持って何度も読み返し、
データ断片だけは乱雑に頭に残ったまま。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
今のホラーなどはもっと刺戟が強い映像や演出が
多いため、ショッキングな点から言えば
比べ物にならないのかもしれません。
しかしこういうの深夜独りで、モノクロの暗くて
ところどころ目をこらすよにして
古いフィルム映像観てるとだんだん入り込んじゃって、
今回も途中からなのにそりゃもうスリルいっぱい
ビクビクしながら観ていました。
誰も彼も何か悪いひとなんじゃないかと疑心暗鬼。
加えてヒステリックになりそうなヒロインの片方、
その不安が観ているこっちに伝播して
「みぎやああああああ」「ひえええええ」と
胸のうちにたまぎるひめい。
あの演出のあと、最後の最後にヒヤリ+ニヤリ。
上手いなあと思いました。
あと私立学校の少年たちが可愛かったです。
(視聴 7/20-21)
DVD ブエナビスタ・ホームエンターテイメント
2004/09/03 ¥2,940
大人にならない少年ピーターパンが主人公の夢あふれる冒険の物語。ウォルト・ディズニーが子どものころに舞台で見て憧れていたピーターパンを、時を経てアニメーションで再現した作品。 少女ウェンディーが弟たちと一緒の子ども部屋を出なければならない夜がやってきた。大人になりたくないと悲しむ彼女の前にピーターパンが現れ・・・
====================================ここまで引用そのまま。
『ピーター・パン』
1953年アメリカ
ディズニー長編アニメーション作品
監督:ハミルトン・ラスク他
ジェームズ・M・バリ原作の小説を
アニメーション化。
レンタルしたDVDの映像は美しく
デジタル処理されているとはいえ
半世紀前のセル画作品だと思うと
びっくりうっとり。
ディズニーアニメは、実際の人間の演技する
フィルムを撮影して、その動きを元に
描かれたと聞いていたが、これもそうなのだろうか。
最初、まずウェンディの母親の仕草の柔らかさと
美しさにいいなあと思いました。
「実写をトレス」で検索をかけてみたら、
「ロトスコープ方式」という言葉にぶつかりましたが、
「ピーター・パン」についての記述は
まだ見つかりませんでした。「白雪姫」が有名らしい。
お話は子供向けには楽しく明るく、ちょいと教訓も
入って(?)面白いのではないかと思いました。
私は今までピーターパンの原作を読んだことはなく、
ディズニー絵本やダイジェストなどでだいたい
知っている気になっていました。
原作はまた違った内容らしいですね。
このところ、続けて最近の日本のアニメーション映画を
観てうんうん考えていたせいか、自分のなかの
僅かな素直な部分に丁度当たったのか、
楽しく試聴しました。
しかし、先入観がたくさんあるタイトルのため
いろんなものを無意識に探っていたかもしれないです。
ピーター・パンと言ったら、いい意味でも
わるい意味でも、いろんな代名詞として使われます。
この映画を観終わったあとでは、大人にならない
永遠の少年をうらやましいとはあまり思いませんでした。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
生家に講談社のディズニー絵本が長らくあったせいで、
ディズニー映画の古いもの20本分の「画」の一部
だけは、脳内に染み入っています。
このことはかなり前のこの日記で書いた気がします。
そのシリーズには「ピーター・パン」も入っていて、
子供の頃の私は、絵本のウェンディは美少女なのに、
弟たちやピーターってあまりかっこよくない・・・
と思ってました。
このたび実際に映画を観て、美しい少年ではないなと
思いましたし、かっこいいとも特には思わず
惹かれるところが無かったのが不思議な気持ち。
今まででも、ディズニー作品の男性像で、
強く憧れるキャラクターやときめく人物が
ほとんど無かったのはなんでだろうなー。
女性たちは少女から大人まで、だいたい美しいなと
思うのです。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
一番印象に残ったのはティンカー・ベルです。
ちびながら一番セクシーでした。絵本でおなじみだった
彼女に「女」を観るようになるとは。
今更ながら自分も年を重ねたものだと思いました。
体型を気にしたり、おしりが詰まって抜けなくなったり
嫉妬して真っ赤になったり、甘言に引っ掛かったり。
子供の頃から、ピーターとウェンディは
一緒にはなれないものの一組の恋人同士のように
思っていたようです。
でも、この映画だとピーターとティンクなんですね。
ティンカー・ベルが爆発で埋まってしまったとき
この世で一番大事なもの、のようなことを
ピーターが叫んだときが、うっと来ました。
ウェンディもいつまでもピーターに関わらず
あっさり現実世界に戻るところが
さっぱりしててかえって良かったです。
もっと名残惜しむものなのかとこれまた
思ってたみたい。
定番の童話も、クラシックなアニメーション映画も
じっくり読み返し観返してみると些細な
思い違いがわかって、それが興味深いです。
随分前に、やはりレンタルで借りた「シンデレラ」も
絵本で受けたのと全然印象が異なって楽しかった。
童話や物語本来の持ち味や、オリジナルの良さを
改変するのがディズニーアニメではありますが、
当時の事情、時代背景やら商法やら訓戒やら、
難しいことを観ているときは思い浮かべず、
ただ受け止めて、自分のなかの子供の部分が
楽しめるならいいなと思いました。
(視聴 7/13)
2004/09/03 ¥2,940
大人にならない少年ピーターパンが主人公の夢あふれる冒険の物語。ウォルト・ディズニーが子どものころに舞台で見て憧れていたピーターパンを、時を経てアニメーションで再現した作品。 少女ウェンディーが弟たちと一緒の子ども部屋を出なければならない夜がやってきた。大人になりたくないと悲しむ彼女の前にピーターパンが現れ・・・
====================================ここまで引用そのまま。
『ピーター・パン』
1953年アメリカ
ディズニー長編アニメーション作品
監督:ハミルトン・ラスク他
ジェームズ・M・バリ原作の小説を
アニメーション化。
レンタルしたDVDの映像は美しく
デジタル処理されているとはいえ
半世紀前のセル画作品だと思うと
びっくりうっとり。
ディズニーアニメは、実際の人間の演技する
フィルムを撮影して、その動きを元に
描かれたと聞いていたが、これもそうなのだろうか。
最初、まずウェンディの母親の仕草の柔らかさと
美しさにいいなあと思いました。
「実写をトレス」で検索をかけてみたら、
「ロトスコープ方式」という言葉にぶつかりましたが、
「ピーター・パン」についての記述は
まだ見つかりませんでした。「白雪姫」が有名らしい。
お話は子供向けには楽しく明るく、ちょいと教訓も
入って(?)面白いのではないかと思いました。
私は今までピーターパンの原作を読んだことはなく、
ディズニー絵本やダイジェストなどでだいたい
知っている気になっていました。
原作はまた違った内容らしいですね。
このところ、続けて最近の日本のアニメーション映画を
観てうんうん考えていたせいか、自分のなかの
僅かな素直な部分に丁度当たったのか、
楽しく試聴しました。
しかし、先入観がたくさんあるタイトルのため
いろんなものを無意識に探っていたかもしれないです。
ピーター・パンと言ったら、いい意味でも
わるい意味でも、いろんな代名詞として使われます。
この映画を観終わったあとでは、大人にならない
永遠の少年をうらやましいとはあまり思いませんでした。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
生家に講談社のディズニー絵本が長らくあったせいで、
ディズニー映画の古いもの20本分の「画」の一部
だけは、脳内に染み入っています。
このことはかなり前のこの日記で書いた気がします。
そのシリーズには「ピーター・パン」も入っていて、
子供の頃の私は、絵本のウェンディは美少女なのに、
弟たちやピーターってあまりかっこよくない・・・
と思ってました。
このたび実際に映画を観て、美しい少年ではないなと
思いましたし、かっこいいとも特には思わず
惹かれるところが無かったのが不思議な気持ち。
今まででも、ディズニー作品の男性像で、
強く憧れるキャラクターやときめく人物が
ほとんど無かったのはなんでだろうなー。
女性たちは少女から大人まで、だいたい美しいなと
思うのです。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
一番印象に残ったのはティンカー・ベルです。
ちびながら一番セクシーでした。絵本でおなじみだった
彼女に「女」を観るようになるとは。
今更ながら自分も年を重ねたものだと思いました。
体型を気にしたり、おしりが詰まって抜けなくなったり
嫉妬して真っ赤になったり、甘言に引っ掛かったり。
子供の頃から、ピーターとウェンディは
一緒にはなれないものの一組の恋人同士のように
思っていたようです。
でも、この映画だとピーターとティンクなんですね。
ティンカー・ベルが爆発で埋まってしまったとき
この世で一番大事なもの、のようなことを
ピーターが叫んだときが、うっと来ました。
ウェンディもいつまでもピーターに関わらず
あっさり現実世界に戻るところが
さっぱりしててかえって良かったです。
もっと名残惜しむものなのかとこれまた
思ってたみたい。
定番の童話も、クラシックなアニメーション映画も
じっくり読み返し観返してみると些細な
思い違いがわかって、それが興味深いです。
随分前に、やはりレンタルで借りた「シンデレラ」も
絵本で受けたのと全然印象が異なって楽しかった。
童話や物語本来の持ち味や、オリジナルの良さを
改変するのがディズニーアニメではありますが、
当時の事情、時代背景やら商法やら訓戒やら、
難しいことを観ているときは思い浮かべず、
ただ受け止めて、自分のなかの子供の部分が
楽しめるならいいなと思いました。
(視聴 7/13)
ブレイブ ストーリー
2006年7月19日 観た映像
「ブレイブ・ストーリー」2006年/日本
監督:千明 孝一
脚本:大河内 一楼
原作:宮部みゆき
出演(CV):
三谷亘 (ワタル)/松たか子
芦川美鶴 (ミツル)/ウエンツ瑛士
キ・キーマ/大泉洋
ミーナ/斎藤千和
三谷明 (ワタルの父)/高橋克実
三谷邦子 (ワタルの母)/田中好子
カッツ/常盤貴子
ダイモン司教/石田太郎
カッツ/常盤貴子
犬ハイランダー/インパルス (板倉俊之)
若い司教/インパルス (堤下敦)
謎の少女/川澄綾子
運命の女神/今井美樹
ユナ婆/柴田理恵
小村克美/北陽 (虻川美穂子)
小川 /北陽 (伊藤さおり)
ラウ導師/伊東四朗
オンバ/樹木希林 他
アニメ制作:GONZO
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
◇宮部さん原作だということで期待しすぎたのが
まずかったようです。原作未読のまま観たため
入り込めないままよくわからず終ってしまった感じ。
◇時々、RPGのレベル上げのゲームプレイ部分を
すっ飛ばして、ストーリーイベント映像のみ
つなげて観てる気分にもなりました。
◇子供たちの友情や一生懸命さにはホロリとくる場面が
何箇所かありましたが、それも一つの場面として
眺めると良いシチュだな、と思うのみで、
物語のつながりがいまひとつで、せっかくの感動シーンも
冷めた頭でしか観られないのが寂しかったです。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
◇ヘンなところ細かく観る私と異なり、一般客として
素直に大衆作品を好む家族がどう観るか、毎回めやすに
なるのですが、途中寝てしまっていたので、
私独りが退屈ではないのだなと思いました。
◇公開二日目に観た為、観客も低年齢層が多かったのですが
率直な歓声や笑い声より、ヒソヒソずっと話している
小中学生が数組ならず各所にいた点からも、声も出ないほど
画面に引きつけるほどの物語になっていなかった模様。
◇映像も綺麗で子供向け娯楽としては良いのではと
思ったが、それなら余計、上手い役者を全ての役に渡って
起用して欲しかった。
主役の松さんは上手だった。時折声が少女(女性)に
戻ってしまっていたのが残念。
常盤さんはキャラクターと全く合わず、この映画だけ
観ると声だけの演技が拙く感じてしまうほど。
◇丹精込めて描いた(だろう)「絵」に、最後の
魂を吹き込む声をどうしてもっと丁寧に選ばないのだろうと
思います。話題づくり/客寄せに、ジブリや海外長編
アニメーションの模倣をしただけではつまらない。
アニメ専門に演じている声優さんの一部で、例えば
オーバーに思える演技や、大げさでくどい息遣いや
言葉の抑揚などが合わないと思う人も、中には
いるかもしれません。アニメーションだけではなく
洋画や海外ドラマの吹替えや、舞台でも活躍されている
演技力の確かな、実力のある役者さんを含めて探して
オーディションで選ぶことはできないのでしょうか。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
◇絵(映像)が綺麗でもったいない。
って前もアギトで言ったっけ?
全体構成、脚本が悪いと一言で言い表せない何か。
不足している何か。
いい見せかたや場面だってたくさんあると思うのに、
映画一本観終わった後のこの期待ハズレ感・がっかりは
何だろう。
◇映画に期待するものが大きすぎるのか、
どのへんが具体的に不満なんだろうと考えるのも
何かだるーくなってきました。
◇原作読み終わってから観たほうが良かったのかな?
そのほうが違いはともかく、イメージ映像として
割り切って楽しめただろうか。
やー、「原作通り」に佇みやすい性質なので
どっちみち文句言いたい放題かなー。
(7/9 TOHOシネマズで鑑賞)
監督:千明 孝一
脚本:大河内 一楼
原作:宮部みゆき
出演(CV):
三谷亘 (ワタル)/松たか子
芦川美鶴 (ミツル)/ウエンツ瑛士
キ・キーマ/大泉洋
ミーナ/斎藤千和
三谷明 (ワタルの父)/高橋克実
三谷邦子 (ワタルの母)/田中好子
カッツ/常盤貴子
ダイモン司教/石田太郎
カッツ/常盤貴子
犬ハイランダー/インパルス (板倉俊之)
若い司教/インパルス (堤下敦)
謎の少女/川澄綾子
運命の女神/今井美樹
ユナ婆/柴田理恵
小村克美/北陽 (虻川美穂子)
小川 /北陽 (伊藤さおり)
ラウ導師/伊東四朗
オンバ/樹木希林 他
アニメ制作:GONZO
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
◇宮部さん原作だということで期待しすぎたのが
まずかったようです。原作未読のまま観たため
入り込めないままよくわからず終ってしまった感じ。
◇時々、RPGのレベル上げのゲームプレイ部分を
すっ飛ばして、ストーリーイベント映像のみ
つなげて観てる気分にもなりました。
◇子供たちの友情や一生懸命さにはホロリとくる場面が
何箇所かありましたが、それも一つの場面として
眺めると良いシチュだな、と思うのみで、
物語のつながりがいまひとつで、せっかくの感動シーンも
冷めた頭でしか観られないのが寂しかったです。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
◇ヘンなところ細かく観る私と異なり、一般客として
素直に大衆作品を好む家族がどう観るか、毎回めやすに
なるのですが、途中寝てしまっていたので、
私独りが退屈ではないのだなと思いました。
◇公開二日目に観た為、観客も低年齢層が多かったのですが
率直な歓声や笑い声より、ヒソヒソずっと話している
小中学生が数組ならず各所にいた点からも、声も出ないほど
画面に引きつけるほどの物語になっていなかった模様。
◇映像も綺麗で子供向け娯楽としては良いのではと
思ったが、それなら余計、上手い役者を全ての役に渡って
起用して欲しかった。
主役の松さんは上手だった。時折声が少女(女性)に
戻ってしまっていたのが残念。
常盤さんはキャラクターと全く合わず、この映画だけ
観ると声だけの演技が拙く感じてしまうほど。
◇丹精込めて描いた(だろう)「絵」に、最後の
魂を吹き込む声をどうしてもっと丁寧に選ばないのだろうと
思います。話題づくり/客寄せに、ジブリや海外長編
アニメーションの模倣をしただけではつまらない。
アニメ専門に演じている声優さんの一部で、例えば
オーバーに思える演技や、大げさでくどい息遣いや
言葉の抑揚などが合わないと思う人も、中には
いるかもしれません。アニメーションだけではなく
洋画や海外ドラマの吹替えや、舞台でも活躍されている
演技力の確かな、実力のある役者さんを含めて探して
オーディションで選ぶことはできないのでしょうか。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
◇絵(映像)が綺麗でもったいない。
って前もアギトで言ったっけ?
全体構成、脚本が悪いと一言で言い表せない何か。
不足している何か。
いい見せかたや場面だってたくさんあると思うのに、
映画一本観終わった後のこの期待ハズレ感・がっかりは
何だろう。
◇映画に期待するものが大きすぎるのか、
どのへんが具体的に不満なんだろうと考えるのも
何かだるーくなってきました。
◇原作読み終わってから観たほうが良かったのかな?
そのほうが違いはともかく、イメージ映像として
割り切って楽しめただろうか。
やー、「原作通り」に佇みやすい性質なので
どっちみち文句言いたい放題かなー。
(7/9 TOHOシネマズで鑑賞)
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DVD 松竹 2006/06/24 ¥3,990
「女の園 」 1954年/日本/モノクロ
監督/脚本:木下惠介
原作:阿部知二
撮影:楠田浩之
美術:中村公彦
音楽:木下忠司
製作:山本武
出演 高峰三枝子/高峰秀子/岸惠子
/久我美子/田村高廣/東山千栄子 他
京都の女子大学では、良妻賢母を教育の柱とし
厳格で古い校則にのっとり、学生たちを締め付けていた。
遠方から入学した生徒のための寮には、地方の裕福な家の
お嬢様が数多く生活していたが、門限から就寝時間に至るまで
こと細かに規則を重視、寮監(寮母)に絶対的に服従を強いられていた。
それぞれの理由により反発し、不満を募らせる生徒たちは
とうとう集団で声を上げるのだが・・・。
他の女子学生より年上の芳江は、学業に追いつかず
悩んでいた。心の慰めであった恋人との書簡のやり取りも、
すべて寮監たちに検閲され、しつこく干渉される彼女は
生徒たちの反対運動にも否応無く巻き込まれ
次第に精神を蝕まれていく。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
大御所女優たちの若き姿が美しい。
今なら信じられないような「締め付け」に対し
若いなりに反発し、懸命にもがく様子が、
可愛らしくもあり痛々しいときもある。
なんといっても怪物高峰三枝子。ホラー映画かと
思いました。こわい。撮影の仕方もあるにせよ、
あの雰囲気、能面のような冷たい表情。
言葉はなくとも圧迫感があり、ぞっとした。
追いつかないから就寝時間後も勉強がしたいという
至極まっとうな希望さえ叶えられず、融通のきかない
規則をぎちぎちに守らせる学校側の石頭には
観ているほうもしんどくなった。
芳江と恋人のやりとりは、相手を思うあまりの
すれ違いではあるが、壮大な夢を持つよりも
愛する人と小さくても身近な倖を望む男と
自分のために小さくまとまっていくことを憂う女が
噛み合わなくなっていくのは、今も昔も
物語で描かれるような気がした。
ただ、ここまで彼女を気遣い、受け入れようとする男の
どこが不満なのだろうと、外国映画の「男が女の愛するとき」
を思い出したりして、結局、想うだけで二人とも、
相手のことを本当にわかってないのかなと考えた。
ラストは重苦しく、後味の悪く、切ない結果となったが
何か突き放したような、冷静な目が作り手にあって
ただ悲しませるだけではなかった。
これは、いつまでも心に残りそうな作品です。
(NHKで放映されたものを鑑賞)
「女の園 」 1954年/日本/モノクロ
監督/脚本:木下惠介
原作:阿部知二
撮影:楠田浩之
美術:中村公彦
音楽:木下忠司
製作:山本武
出演 高峰三枝子/高峰秀子/岸惠子
/久我美子/田村高廣/東山千栄子 他
京都の女子大学では、良妻賢母を教育の柱とし
厳格で古い校則にのっとり、学生たちを締め付けていた。
遠方から入学した生徒のための寮には、地方の裕福な家の
お嬢様が数多く生活していたが、門限から就寝時間に至るまで
こと細かに規則を重視、寮監(寮母)に絶対的に服従を強いられていた。
それぞれの理由により反発し、不満を募らせる生徒たちは
とうとう集団で声を上げるのだが・・・。
他の女子学生より年上の芳江は、学業に追いつかず
悩んでいた。心の慰めであった恋人との書簡のやり取りも、
すべて寮監たちに検閲され、しつこく干渉される彼女は
生徒たちの反対運動にも否応無く巻き込まれ
次第に精神を蝕まれていく。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
大御所女優たちの若き姿が美しい。
今なら信じられないような「締め付け」に対し
若いなりに反発し、懸命にもがく様子が、
可愛らしくもあり痛々しいときもある。
なんといっても怪物高峰三枝子。ホラー映画かと
思いました。こわい。撮影の仕方もあるにせよ、
あの雰囲気、能面のような冷たい表情。
言葉はなくとも圧迫感があり、ぞっとした。
追いつかないから就寝時間後も勉強がしたいという
至極まっとうな希望さえ叶えられず、融通のきかない
規則をぎちぎちに守らせる学校側の石頭には
観ているほうもしんどくなった。
芳江と恋人のやりとりは、相手を思うあまりの
すれ違いではあるが、壮大な夢を持つよりも
愛する人と小さくても身近な倖を望む男と
自分のために小さくまとまっていくことを憂う女が
噛み合わなくなっていくのは、今も昔も
物語で描かれるような気がした。
ただ、ここまで彼女を気遣い、受け入れようとする男の
どこが不満なのだろうと、外国映画の「男が女の愛するとき」
を思い出したりして、結局、想うだけで二人とも、
相手のことを本当にわかってないのかなと考えた。
ラストは重苦しく、後味の悪く、切ない結果となったが
何か突き放したような、冷静な目が作り手にあって
ただ悲しませるだけではなかった。
これは、いつまでも心に残りそうな作品です。
(NHKで放映されたものを鑑賞)
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令嬢レジーナの決断〜華麗なるマロリー一族
2006年7月17日 読了本
ISBN:4789722759 ソニーマガジンズ 2004/05 ¥819
文学・評論 売上人気:85,513位
『令嬢レジーナの決断〜華麗なるマロリー一族〜』
著:ジョアナ・リンジ
訳:那波 かおり
ヴィレッジブックス(文庫/ソニーマガジンズ)
古くはハーレク○ンロマンスなどに代表される
女性向けロマンス小説。
そうは言いつつ、たまに当たりもあるため
時代と舞台設定だけで買ってみた。
こういう小説はさらさら読めるし、ツッコミ入れながら
楽しく読むのがいちばんだと思います。
向こうの女性向け恋愛小説のパターンものって
わかりやすくて、わー。たのしいよねー。
(気持ちがこもってない?)
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
設定としては、幼くして両親を亡くした貴族の娘が
四人の個性的な叔父(伯父)様たちから溺愛されて
社交界デビュー二年目、花爛漫の娘盛りに
とにかく結婚相手を見つけなきゃ!でも
おじさまたちのお眼鏡に叶う男性はいない。
端から文句をつけられてダメになる。
いい加減婿探しもウンザリのところで
「ちょっとしたアクシデント」で美女のヒロインが
丁度良く容姿に優れたまさに美形男子+爵位持ち、
加えてよくこのテの小説では女好みとされやすいタイプの
モテモテの男と出会って一目で恋に落ちるというか
欲情しあうというか。このへんのはっきりした書き方が
洋物らしい、と思うわけであります。
あとは大昔のスカーレットとバトラーよろしく
コト在るごとに反発しあい求め合うという展開。
一緒にしては名作に失礼かとも思いましたが
途中経過だけは永遠のお手本なのかもしれないですね。
小説のほうは誤解のおおもとがわかれば大団円という
なかなか都合の良いファンタジー。
魅力も名誉や力も持っているおじさまや親族が
バックにいて、懇願することによって何でも叶う
ヒロインは、それなりに前向きでコケティッシュ。
しかし強引なやり方に流されやすいまさに「女」。
相手役はビジュアル重視のヘタレ男で
いつまでもぐずぐず言ってるところで飽きた。
本当は男の側にも暗い過去や哀しみがあって
傷を抱えているわけだが、展開のラブコメぶりに
それがお飾り程度なところがどうなんだ。
メイン二人をどう観るかはともかくとして、
四人のおじ様たちの様子は楽しかったです。
このマロリー一族のお話は、あとがきによると
シリーズらしいです。翻訳も読みやすく、
あっという間です。
国内の乙女向けライトノベルで、恋愛の割合が
高めの物語などと比べてみると
なかなか味わい深いのではと思う。
云うほどどっちも量は読んでないが・・・
海外のこういったロマンス小説はだいたい一緒だと
ひとくくりにしたくなる印象が多い。
いっぺんに続けて何冊飽かず読めるか、
ロマンス小説耐久記録に挑んでみたら、どのくらい
冊数いくもんかな。
ケーキブッフェも途中軽いもの入れて
口の中を飽きさせないよう、食べる順番を考えるのが
楽しみのうちですが、これらの恋愛小説も選び方で
続けられるかも。
無駄で時間を食いつぶすようなアホなことに
エネルギーを傾けたいときがあります。
同じパターン小説にしても、薄幸ヒロインが
奇蹟のような援けも借りつつだいたいは自分の手腕で
のし上がって目的を達成、ついでにすれ違い恋愛もあって
場を盛り上げる、というような話なら
もうちょっと読み応えがあるかもしれないが(えー?)
これはホントに恋愛メインで、途中から
なーにやってんだこのばかっぷるは・・・になっちゃいました。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
随分前に買ったものを7月はじめごろ読みました。
しばらく読んだり観たりしたものを
感想書かずに放っておいたため
まとめて少しずつ書いていこうと思います。
文学・評論 売上人気:85,513位
『令嬢レジーナの決断〜華麗なるマロリー一族〜』
著:ジョアナ・リンジ
訳:那波 かおり
ヴィレッジブックス(文庫/ソニーマガジンズ)
古くはハーレク○ンロマンスなどに代表される
女性向けロマンス小説。
そうは言いつつ、たまに当たりもあるため
時代と舞台設定だけで買ってみた。
こういう小説はさらさら読めるし、ツッコミ入れながら
楽しく読むのがいちばんだと思います。
向こうの女性向け恋愛小説のパターンものって
わかりやすくて、わー。たのしいよねー。
(気持ちがこもってない?)
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
設定としては、幼くして両親を亡くした貴族の娘が
四人の個性的な叔父(伯父)様たちから溺愛されて
社交界デビュー二年目、花爛漫の娘盛りに
とにかく結婚相手を見つけなきゃ!でも
おじさまたちのお眼鏡に叶う男性はいない。
端から文句をつけられてダメになる。
いい加減婿探しもウンザリのところで
「ちょっとしたアクシデント」で美女のヒロインが
丁度良く容姿に優れたまさに美形男子+爵位持ち、
加えてよくこのテの小説では女好みとされやすいタイプの
モテモテの男と出会って一目で恋に落ちるというか
欲情しあうというか。このへんのはっきりした書き方が
洋物らしい、と思うわけであります。
あとは大昔のスカーレットとバトラーよろしく
コト在るごとに反発しあい求め合うという展開。
一緒にしては名作に失礼かとも思いましたが
途中経過だけは永遠のお手本なのかもしれないですね。
小説のほうは誤解のおおもとがわかれば大団円という
なかなか都合の良いファンタジー。
魅力も名誉や力も持っているおじさまや親族が
バックにいて、懇願することによって何でも叶う
ヒロインは、それなりに前向きでコケティッシュ。
しかし強引なやり方に流されやすいまさに「女」。
相手役はビジュアル重視のヘタレ男で
いつまでもぐずぐず言ってるところで飽きた。
本当は男の側にも暗い過去や哀しみがあって
傷を抱えているわけだが、展開のラブコメぶりに
それがお飾り程度なところがどうなんだ。
メイン二人をどう観るかはともかくとして、
四人のおじ様たちの様子は楽しかったです。
このマロリー一族のお話は、あとがきによると
シリーズらしいです。翻訳も読みやすく、
あっという間です。
国内の乙女向けライトノベルで、恋愛の割合が
高めの物語などと比べてみると
なかなか味わい深いのではと思う。
云うほどどっちも量は読んでないが・・・
海外のこういったロマンス小説はだいたい一緒だと
ひとくくりにしたくなる印象が多い。
いっぺんに続けて何冊飽かず読めるか、
ロマンス小説耐久記録に挑んでみたら、どのくらい
冊数いくもんかな。
ケーキブッフェも途中軽いもの入れて
口の中を飽きさせないよう、食べる順番を考えるのが
楽しみのうちですが、これらの恋愛小説も選び方で
続けられるかも。
無駄で時間を食いつぶすようなアホなことに
エネルギーを傾けたいときがあります。
同じパターン小説にしても、薄幸ヒロインが
奇蹟のような援けも借りつつだいたいは自分の手腕で
のし上がって目的を達成、ついでにすれ違い恋愛もあって
場を盛り上げる、というような話なら
もうちょっと読み応えがあるかもしれないが(えー?)
これはホントに恋愛メインで、途中から
なーにやってんだこのばかっぷるは・・・になっちゃいました。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
随分前に買ったものを7月はじめごろ読みました。
しばらく読んだり観たりしたものを
感想書かずに放っておいたため
まとめて少しずつ書いていこうと思います。
ISBN:4001140411 単行本(ソフトカバー)2000/06 ¥756
『トムは真夜中の庭で』 TOM’S MIDNIGHT GARDEN
text by Philippa Pearce (1958)
illustrations by Susan Einzig
著:フィリパ・ピアス
訳:高杉一郎
岩波少年文庫041(岩波書店)
==================================================
せっかくの休暇を目前に、おじの家に預けられることに
なったトム。弟のピーターがはしかに罹ったために
一時的に隔離されることになったのだ。
迎えに来てくれたアランおじさんの前でも、不機嫌を
つくろおうともせず、トムはたいそう滅入っていた。
子供のいないおじおばの家は、さして広いわけではない。
庭のないアパートは古い上層階級の邸宅を改築しており
複数の世帯が住んでいる。
はっきりはしかに罹っていないことを確認するまで
外出もままならず、おばの持ち物の少女小説を
読むくらいしか退屈を紛らす手段が無い。
おじは理屈っぽく、しつけには厳しいところがあり
トムに夜更かしをきつく禁じた。
暗闇の中、眠ることができずにいたトムは、階下の
ホールの大時計が鳴らす時の音を数えて不思議になる。
時計の音は13回・・・。
確かめに降りていくと、誘われるように開けた扉の
向こうに、昼間はなかった庭園が広がっていた。
==================================================
童話でもコミックでも、勿論大人向けの小説であっても
時を駆ける、異世界に迷い込む話は多い。
これもその類の話だと思って随分前に購入した。
通販サイトの「おすすめ」に引っ掛かったのだ。
トムは真夜中の庭で、ビクトリア朝時代の少女ハティに
出会う。他のひとには見えないトムが見えるらしい。
徐々に明かされる不幸な生い立ちは、彼女の独り遊びの
理由を充分に説明していた。
トムは真夜中だけ出現する庭に降りて行くのが
楽しみで仕方ないようになっていくが・・・。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
時を遡っているのか、昔と今の時間や空間が、真夜中の
ある一定の場所で交差しているのか・・・という
少しでもSF的な香りを探そうとするよりも
少年と少女の友情をじっくり観ていたくなる。
いつまでも少年のままのトムと、気がつけば
いつのまにか成長しているハティ。
休暇も終盤になり、弟のはしかも治って
トムが家に帰る日が近付いてくるころ
先がどうなるかとても気になっていた。
後半読者にも少しずつわかってくる謎の真相と
物語の終わりに至るエピソードは一気に読めるし
またラストシーンが良かった。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
挿絵はさすがに時代がかってはいないだろうか?と
読む前から思っていたのだが・・・。
読んでいるうちに慣れてきてそうでもなくなった。
あとがきで作者の言葉を読んで、オリジナル本のために
描かれた思い入れのある挿画だと知りました。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
岩波少年文庫には良質な話が多い。
長い間愛され、残っている話は
今読んでも、心に染み入る。
この先もずっと残って欲しいと思う。
『トムは真夜中の庭で』 TOM’S MIDNIGHT GARDEN
text by Philippa Pearce (1958)
illustrations by Susan Einzig
著:フィリパ・ピアス
訳:高杉一郎
岩波少年文庫041(岩波書店)
==================================================
せっかくの休暇を目前に、おじの家に預けられることに
なったトム。弟のピーターがはしかに罹ったために
一時的に隔離されることになったのだ。
迎えに来てくれたアランおじさんの前でも、不機嫌を
つくろおうともせず、トムはたいそう滅入っていた。
子供のいないおじおばの家は、さして広いわけではない。
庭のないアパートは古い上層階級の邸宅を改築しており
複数の世帯が住んでいる。
はっきりはしかに罹っていないことを確認するまで
外出もままならず、おばの持ち物の少女小説を
読むくらいしか退屈を紛らす手段が無い。
おじは理屈っぽく、しつけには厳しいところがあり
トムに夜更かしをきつく禁じた。
暗闇の中、眠ることができずにいたトムは、階下の
ホールの大時計が鳴らす時の音を数えて不思議になる。
時計の音は13回・・・。
確かめに降りていくと、誘われるように開けた扉の
向こうに、昼間はなかった庭園が広がっていた。
==================================================
童話でもコミックでも、勿論大人向けの小説であっても
時を駆ける、異世界に迷い込む話は多い。
これもその類の話だと思って随分前に購入した。
通販サイトの「おすすめ」に引っ掛かったのだ。
トムは真夜中の庭で、ビクトリア朝時代の少女ハティに
出会う。他のひとには見えないトムが見えるらしい。
徐々に明かされる不幸な生い立ちは、彼女の独り遊びの
理由を充分に説明していた。
トムは真夜中だけ出現する庭に降りて行くのが
楽しみで仕方ないようになっていくが・・・。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
時を遡っているのか、昔と今の時間や空間が、真夜中の
ある一定の場所で交差しているのか・・・という
少しでもSF的な香りを探そうとするよりも
少年と少女の友情をじっくり観ていたくなる。
いつまでも少年のままのトムと、気がつけば
いつのまにか成長しているハティ。
休暇も終盤になり、弟のはしかも治って
トムが家に帰る日が近付いてくるころ
先がどうなるかとても気になっていた。
後半読者にも少しずつわかってくる謎の真相と
物語の終わりに至るエピソードは一気に読めるし
またラストシーンが良かった。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
挿絵はさすがに時代がかってはいないだろうか?と
読む前から思っていたのだが・・・。
読んでいるうちに慣れてきてそうでもなくなった。
あとがきで作者の言葉を読んで、オリジナル本のために
描かれた思い入れのある挿画だと知りました。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
岩波少年文庫には良質な話が多い。
長い間愛され、残っている話は
今読んでも、心に染み入る。
この先もずっと残って欲しいと思う。
DVD メディアファクトリー 2006/06/23 ¥4,935
『銀色の髪のアギト』
監督:杉山慶一
原案:飯田馬之介
脚本:椎名奈菜/柿本直子
音楽:岩崎 琢
キャラクターデザイン:緒方剛志
アニメーションキャラクター設定:山形厚史
メカニックデザイン:安藤賢司/前田真宏
美術設定:佐藤肇・中原レイ/菊地正典
作画監督:山形厚史/恩田尚之
エフェクト作監:増尾昭一
3D監督:増尾隆幸
音響監督:若林和弘
アニメーション制作:GONZO
配給:松竹 (2005年/日本)
出演(CV)>
アギト:勝地 涼
トゥーラ:宮?あおい
ヨルダ:古手川祐子
カイン:濱口 優(よゐこ)
ハジャン:布川敏和
シュナック:遠藤憲一
アガシ:大杉 漣:
==================================================
映像はとても綺麗で、オープニングは引き込まれました。
映画館で観ればよかったなあと思うほど。
ところが、物語中盤から後半、そしてラストには
「あれ?」「えー?」「これで終わり・・・」
そんなくるくる一気に畳まなくても・・・。
設定や綺麗な絵を生かしきれない、
残念な物語になってました。
ありきたりの感想ですが、他に言い様がないです。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
キャラクター絵はけっこう好みでした。
声も、特に違和感は無かったです。
ハジャン(カインのお父さん)がちょっと見た目より
若い声だったくらい。
シュナックの声渋くてかっこよかったです。
俳優の遠藤さんが演じられてたのですねー。
古手川さんの声はすぐわかりましたが、
お上手だなあと思ってしまいました。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
これまた引き合いに出されているのでは
と思ったりしますが・・・
宮崎アニメーションがいままでやってきた
おなじみのネタをとりあえず全部なぞってみたけど
いまいち「しょうか」できなくて
オリジナルな良いトコも出し切れずに
転んじゃったー。な印象です。
コナンやナウシカ、ラピュタにえーと。
宮崎アニメを何も観ていない人が見れば
私ほど引き摺られないかもしれない。
しかし。
似たようなネタを引っ張るときは
よほどオリジナル展開で、物語としても
しっかり終らせないと「どっかで似たような」に
なるんじゃないかなあと思いました。
『銀色の髪のアギト』
監督:杉山慶一
原案:飯田馬之介
脚本:椎名奈菜/柿本直子
音楽:岩崎 琢
キャラクターデザイン:緒方剛志
アニメーションキャラクター設定:山形厚史
メカニックデザイン:安藤賢司/前田真宏
美術設定:佐藤肇・中原レイ/菊地正典
作画監督:山形厚史/恩田尚之
エフェクト作監:増尾昭一
3D監督:増尾隆幸
音響監督:若林和弘
アニメーション制作:GONZO
配給:松竹 (2005年/日本)
出演(CV)>
アギト:勝地 涼
トゥーラ:宮?あおい
ヨルダ:古手川祐子
カイン:濱口 優(よゐこ)
ハジャン:布川敏和
シュナック:遠藤憲一
アガシ:大杉 漣:
==================================================
映像はとても綺麗で、オープニングは引き込まれました。
映画館で観ればよかったなあと思うほど。
ところが、物語中盤から後半、そしてラストには
「あれ?」「えー?」「これで終わり・・・」
そんなくるくる一気に畳まなくても・・・。
設定や綺麗な絵を生かしきれない、
残念な物語になってました。
ありきたりの感想ですが、他に言い様がないです。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
キャラクター絵はけっこう好みでした。
声も、特に違和感は無かったです。
ハジャン(カインのお父さん)がちょっと見た目より
若い声だったくらい。
シュナックの声渋くてかっこよかったです。
俳優の遠藤さんが演じられてたのですねー。
古手川さんの声はすぐわかりましたが、
お上手だなあと思ってしまいました。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
これまた引き合いに出されているのでは
と思ったりしますが・・・
宮崎アニメーションがいままでやってきた
おなじみのネタをとりあえず全部なぞってみたけど
いまいち「しょうか」できなくて
オリジナルな良いトコも出し切れずに
転んじゃったー。な印象です。
コナンやナウシカ、ラピュタにえーと。
宮崎アニメを何も観ていない人が見れば
私ほど引き摺られないかもしれない。
しかし。
似たようなネタを引っ張るときは
よほどオリジナル展開で、物語としても
しっかり終らせないと「どっかで似たような」に
なるんじゃないかなあと思いました。
監督:出目昌伸
制作総指揮:岡田裕介 他
脚本:古田求
音楽:池辺晋一郎
配給:東映 (2006年/日本)
出演:ブルーノ・ガンツ
松平健 阿部寛 國村隼 高島礼子
オリバー・ブーツ コスティア・ウルマン
大後寿々花 中山忍
市原悦子 平田満 他
==============================================
第一世界大戦中の青島(チンタオ)でドイツと戦った日本軍は
捕虜として4,700人ものドイツ兵を連行してきた。
彼等は日本各地の収容所に送られたが、その待遇は実際どうだったのか。
19世紀末に採択されたハーグ陸戦規定(ハーグ条約)では
戦争捕虜を人道的に扱うことが定められている。
だが、敗北して敵に捕まるくらいなら死を選ぶという考え方が
まだ多かった日本において、虜囚へ厳しい対応をする軍人が
いたことは否めない。
それでも徳島県鳴門市の板東俘虜収容所をはじめ、習志野など
一部の収容所では、捕虜たちは我々が想像するよりは
自由な生活を送る事ができたらしい。
この映画では会津人の松江豊寿が所長となった坂東収容所で、
音楽と酒を楽しみ、新聞を発行し、地元のひとびとと交流する
ドイツ兵たちの様子を描いている。
==================================================
最初はこれは有り得ないんじゃないか・・・と思う場面も
ありましたが、そんなことより、本当にこうだったらいいなと
思わせる映画でした。
ところどころ定番時代劇のようなホロリ感(人情劇)が
垣間見えるような脚本でしたが、それなりに目頭にジワ〜って
くるような演出もイヤじゃなかったです。
ラストも良かったし、思ったよりずっと心に残る映画でした。
役者それぞれの演技も良かったです。
阿部ちゃんの軍服は似合うなあ!
高島さんはこういう良妻賢母なご婦人の演技も
良いなと思いました。
これ、主演俳優さんを前面に出しすぎた広告しなくても
良かったように思います。勿論主演はマツケンさんですし
当然、彼が主役として<新さん>のように「いいひと」すぎる
ところもありますが・・・それで観るのをやめちゃう人が
いるとしたら、勿体無いです。
芸能マスコミに流れるイメージは余計だなあと思いました。
・・・ごめん、私がそう思ってました。
前売り券がバカ安だったからと買ってきた家族に
「なんでこの映画?!」と思ったんですが
観てみたら良かったです。
前売り、余ってたらしいです。
チケットショップで。
==================================================
ドイツ敗北が決まってから、本国へ帰ることが出来るように
なっても、日本にしばらく残るドイツ人の方がいたんですね。
定番クーヘンが有名なユーハイムも、もともとは
この時期、日本に残られた方が元祖のようです。
他にハムやソーセージのお店、レストランなどにも。
この頃のドイツ俘虜収容所について研究なさっている
サイト様も幾つかあり、非常に興味深かったです。
制作総指揮:岡田裕介 他
脚本:古田求
音楽:池辺晋一郎
配給:東映 (2006年/日本)
出演:ブルーノ・ガンツ
松平健 阿部寛 國村隼 高島礼子
オリバー・ブーツ コスティア・ウルマン
大後寿々花 中山忍
市原悦子 平田満 他
==============================================
第一世界大戦中の青島(チンタオ)でドイツと戦った日本軍は
捕虜として4,700人ものドイツ兵を連行してきた。
彼等は日本各地の収容所に送られたが、その待遇は実際どうだったのか。
19世紀末に採択されたハーグ陸戦規定(ハーグ条約)では
戦争捕虜を人道的に扱うことが定められている。
だが、敗北して敵に捕まるくらいなら死を選ぶという考え方が
まだ多かった日本において、虜囚へ厳しい対応をする軍人が
いたことは否めない。
それでも徳島県鳴門市の板東俘虜収容所をはじめ、習志野など
一部の収容所では、捕虜たちは我々が想像するよりは
自由な生活を送る事ができたらしい。
この映画では会津人の松江豊寿が所長となった坂東収容所で、
音楽と酒を楽しみ、新聞を発行し、地元のひとびとと交流する
ドイツ兵たちの様子を描いている。
==================================================
最初はこれは有り得ないんじゃないか・・・と思う場面も
ありましたが、そんなことより、本当にこうだったらいいなと
思わせる映画でした。
ところどころ定番時代劇のようなホロリ感(人情劇)が
垣間見えるような脚本でしたが、それなりに目頭にジワ〜って
くるような演出もイヤじゃなかったです。
ラストも良かったし、思ったよりずっと心に残る映画でした。
役者それぞれの演技も良かったです。
阿部ちゃんの軍服は似合うなあ!
高島さんはこういう良妻賢母なご婦人の演技も
良いなと思いました。
これ、主演俳優さんを前面に出しすぎた広告しなくても
良かったように思います。勿論主演はマツケンさんですし
当然、彼が主役として<新さん>のように「いいひと」すぎる
ところもありますが・・・それで観るのをやめちゃう人が
いるとしたら、勿体無いです。
芸能マスコミに流れるイメージは余計だなあと思いました。
・・・ごめん、私がそう思ってました。
前売り券がバカ安だったからと買ってきた家族に
「なんでこの映画?!」と思ったんですが
観てみたら良かったです。
前売り、余ってたらしいです。
チケットショップで。
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ドイツ敗北が決まってから、本国へ帰ることが出来るように
なっても、日本にしばらく残るドイツ人の方がいたんですね。
定番クーヘンが有名なユーハイムも、もともとは
この時期、日本に残られた方が元祖のようです。
他にハムやソーセージのお店、レストランなどにも。
この頃のドイツ俘虜収容所について研究なさっている
サイト様も幾つかあり、非常に興味深かったです。
ISBN:4309407625 2005/10/05 ¥546
著:リリーフランキー
河出文庫(河出書房新社)
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愛と哀しみのエッセイ集。
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えーと、前回(前読んだ本)同様、笑えるところあり
あーあーあー、と思うところもちょいあり。
バッカだなぁと読んだほうがいいのかな。
何篇か「あ、そうだよね」ってつい同意したくなる話があって
これもフシギな気分になる。
読後は書いてあったことをすっかり忘れてくれるといい、と
著者あとがきにあるので、そうしてみようと思います。
で、たまに何か思い出して「あ。」っと思うんだと思います。
著:リリーフランキー
河出文庫(河出書房新社)
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愛と哀しみのエッセイ集。
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えーと、前回(前読んだ本)同様、笑えるところあり
あーあーあー、と思うところもちょいあり。
バッカだなぁと読んだほうがいいのかな。
何篇か「あ、そうだよね」ってつい同意したくなる話があって
これもフシギな気分になる。
読後は書いてあったことをすっかり忘れてくれるといい、と
著者あとがきにあるので、そうしてみようと思います。
で、たまに何か思い出して「あ。」っと思うんだと思います。