ISBN:4102105034 1954/01 ¥620
「秘密の花園」The Secret Garden, 1909
著:バーネット
Frances Eliza Hodgson Burnett, 1849-1924
訳:龍口直太郎
新潮文庫(新潮社)
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
コッポラの映画が劇場公開時に買ったので
えーと1993年改版、当時520円の文庫。
装丁は劇場公開映画のスチル写真を使ってあります。
持ってる映画のDVDを週末に作業中、
前半流しておいたので、原作が恋しくなって再読。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
顔色の悪く、根性ねじ曲がったお嬢さんが
両親をなくて引き取られたイギリスの伯父さんの邸宅。
想像すると行ってみたくなるところ。
まるで嵐が丘の舞台のような荒野、
春が来ると息づく大地。
自然とともに成長して、すっかり
人間らしく(?)なっていくメアリー。
かつての彼女みたいに、親の愛をちゃんと受けず
いじけてしまった病弱の従兄弟コリン。メアリーが
わがまま放題の彼を叱り飛ばす様子は痛快で、微笑ましい。
魔法が使えるみたいに不思議な少年ディコンの優しさと
誠実さ、あたたかさ。その姉マーサも、母親も同じく。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
いつ読んでも、なんとなく幸せを呼ぶ本。
大事なこともいっぱい散りばめられていて、
そのへんの啓発本や「幸せになる本」の類よか
よほど「そうだよねえ」ってしみじみしちゃいます。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
インドや黒人に対する偏見はまだ残ってるので
たまに気になるかな。
当時の西欧の意識からすると仕方ないのかな。
あと、とにかく「自然」がいちばん子供にゃいいんだ!
子供はウチにこもってないで外で遊べ!!
と頑固な信仰みたいなのが全編通してあるのと(笑)
翻訳の<ヨークシャー訛り>の表し方。
どうしょもないってわかってても
前述の『時の旅人』同様、気持ちがそがれるというか
あー読みづらいというか・・・なんか。
みっちり食べて大きくなる子供たちの様子読むと
ばくばく食べてるメニューのかずかずを
実際食べてみたくなるですね。美味しそう。
「秘密の花園」The Secret Garden, 1909
著:バーネット
Frances Eliza Hodgson Burnett, 1849-1924
訳:龍口直太郎
新潮文庫(新潮社)
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
コッポラの映画が劇場公開時に買ったので
えーと1993年改版、当時520円の文庫。
装丁は劇場公開映画のスチル写真を使ってあります。
持ってる映画のDVDを週末に作業中、
前半流しておいたので、原作が恋しくなって再読。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
顔色の悪く、根性ねじ曲がったお嬢さんが
両親をなくて引き取られたイギリスの伯父さんの邸宅。
想像すると行ってみたくなるところ。
まるで嵐が丘の舞台のような荒野、
春が来ると息づく大地。
自然とともに成長して、すっかり
人間らしく(?)なっていくメアリー。
かつての彼女みたいに、親の愛をちゃんと受けず
いじけてしまった病弱の従兄弟コリン。メアリーが
わがまま放題の彼を叱り飛ばす様子は痛快で、微笑ましい。
魔法が使えるみたいに不思議な少年ディコンの優しさと
誠実さ、あたたかさ。その姉マーサも、母親も同じく。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
いつ読んでも、なんとなく幸せを呼ぶ本。
大事なこともいっぱい散りばめられていて、
そのへんの啓発本や「幸せになる本」の類よか
よほど「そうだよねえ」ってしみじみしちゃいます。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
インドや黒人に対する偏見はまだ残ってるので
たまに気になるかな。
当時の西欧の意識からすると仕方ないのかな。
あと、とにかく「自然」がいちばん子供にゃいいんだ!
子供はウチにこもってないで外で遊べ!!
と頑固な信仰みたいなのが全編通してあるのと(笑)
翻訳の<ヨークシャー訛り>の表し方。
どうしょもないってわかってても
前述の『時の旅人』同様、気持ちがそがれるというか
あー読みづらいというか・・・なんか。
みっちり食べて大きくなる子供たちの様子読むと
ばくばく食べてるメニューのかずかずを
実際食べてみたくなるですね。美味しそう。
ISBN:4488683010 文庫
「歌う船」The Ship Who Sang
著:アン・マキャフリー Anne McCaffrey
訳:酒匂 真理子
創元推理文庫(東京創元社) 1984/01 ¥672
----------------------------------------
「天より〜」を読んで久しぶりに
マキャフリーの本を読みたくなったので
帰省するときの友に持っていった。
<殻人>ヘルヴァの初めての任務から、
かけがえないブローンを得るまで。
・「歌った船」 The Ship Who Sang
・「嘆いた船」 The Ship Who Mourned
・「殺した船」 The Ship Who Killed
・「劇的任務」 Dramatic Mission
・「あざむいた船」 The Ship Who Dissembled
・「伴侶を得た船」 The Partnered Ship
最初の「歌った船」のラストあたり、
何度読んでも泣かされる。
人としての身体をもたない『彼女』がいる柱を
見つめるパートナーたちの眼差し。
想いはそれぞれ。
時に切なく、時にロマンスを。
「伴侶を〜」のふたりのじれったさは
まったくも〜!!ってくらいで。
私は毎度かなりやられます。
「歌う船」The Ship Who Sang
著:アン・マキャフリー Anne McCaffrey
訳:酒匂 真理子
創元推理文庫(東京創元社) 1984/01 ¥672
----------------------------------------
「天より〜」を読んで久しぶりに
マキャフリーの本を読みたくなったので
帰省するときの友に持っていった。
<殻人>ヘルヴァの初めての任務から、
かけがえないブローンを得るまで。
・「歌った船」 The Ship Who Sang
・「嘆いた船」 The Ship Who Mourned
・「殺した船」 The Ship Who Killed
・「劇的任務」 Dramatic Mission
・「あざむいた船」 The Ship Who Dissembled
・「伴侶を得た船」 The Partnered Ship
最初の「歌った船」のラストあたり、
何度読んでも泣かされる。
人としての身体をもたない『彼女』がいる柱を
見つめるパートナーたちの眼差し。
想いはそれぞれ。
時に切なく、時にロマンスを。
「伴侶を〜」のふたりのじれったさは
まったくも〜!!ってくらいで。
私は毎度かなりやられます。