点子ちゃんとアントン
2004年2月16日 読了本
ISBN:4001140608 単行本(ソフトカバー)
著:エーリヒ・ケストナー
訳:池田 香代子 岩波書店
お金持ちの両親を持つ点子ちゃんは
ちょっと変わった女の子。
貧しいけど誇り高き少年アントンとは
固い友情で結ばれています。
お互いの出自を気にすることも、
引け目に感じることもなく、いつも仲良く
つきあっている二人の様子は微笑ましいです。
ひとつのエピソードのあとで、ケストナーが
「ちょっと立ち止まって考えてみない?」と
語りかける部分があって、子供だけでなく
大人だってつい考えさせられるようなことが
いろいろあると思いました。
ケストナーが子供たちのために本を書いていた頃、
その時代背景を考えると、もっと深いところで
著者が伝えたいことに思いを馳せることができます。
---------------------------------
ずっと探していた新書サイズ。
1月某日の朝、NHKの番組を観てから読みたくなりました。
「わが心の旅〜ドイツ・私の“十歳”を探して」
『ガンバの冒険』の作者、児童文学者の斎藤惇夫さんが
ケストナーの生まれ育った街や、文学の舞台を訪ねると
いう内容でした。
エーリヒ・ケストナーの作品は、
子供のころ『ふたりのロッテ』を確か読んだはず、
というくらいしか覚えがないのです。
ケストナーの児童書のタイトルは図書館でも
ずっと昔から見かけていたので、たいがい覚えていました。
多くの名作と並んで、「読書が好きだった」という
人たちならきっと子供の頃から読んでいた本のベストテンに
必ず入りそうなシリーズだと思ってました。
でも「いつか読もう」と思っていてそのまま大人に。
そういう本がたくさんあります。
以前、姉が読破していた「赤毛のアン」シリーズや
リンドグレーンの「ピッピ」、クローゼットの向こうの
異世界、「ナルニア国ものがたり」など
<文学少年少女>ならぜったい読んでるだろう!って
イメージがいつもあるんですが実際のところどうでしょう。
私の場合、どの作品も「いつか」のままです。
当時読んでいたら、今とはきっと印象が違うんだろうな。
大人になってから読み始めた児童書はいろいろ。
子供の頃よく読んでいたのは
少年SFシリーズ(日本)や
江戸川乱歩が子供向けに書いたシリーズ、
世界のミステリ全集(子供向け)・・・。
なんかシリーズで並んでると端から読破したくなってました。
このころからアイテムコレクターちっくな性格。
あとは日本、世界の昔話を集めた本を読んでました。
児童書、子供向けに書かれた本を今楽しむ。
読みやすく、わかりやすいだけじゃなくて
書いている人たちが何を子供たちに伝えたいのか
どんな子供の頃の気持ちを思い出して
大切にしてるか、想像するのも興味深いです。
著:エーリヒ・ケストナー
訳:池田 香代子 岩波書店
お金持ちの両親を持つ点子ちゃんは
ちょっと変わった女の子。
貧しいけど誇り高き少年アントンとは
固い友情で結ばれています。
お互いの出自を気にすることも、
引け目に感じることもなく、いつも仲良く
つきあっている二人の様子は微笑ましいです。
ひとつのエピソードのあとで、ケストナーが
「ちょっと立ち止まって考えてみない?」と
語りかける部分があって、子供だけでなく
大人だってつい考えさせられるようなことが
いろいろあると思いました。
ケストナーが子供たちのために本を書いていた頃、
その時代背景を考えると、もっと深いところで
著者が伝えたいことに思いを馳せることができます。
---------------------------------
ずっと探していた新書サイズ。
1月某日の朝、NHKの番組を観てから読みたくなりました。
「わが心の旅〜ドイツ・私の“十歳”を探して」
『ガンバの冒険』の作者、児童文学者の斎藤惇夫さんが
ケストナーの生まれ育った街や、文学の舞台を訪ねると
いう内容でした。
エーリヒ・ケストナーの作品は、
子供のころ『ふたりのロッテ』を確か読んだはず、
というくらいしか覚えがないのです。
ケストナーの児童書のタイトルは図書館でも
ずっと昔から見かけていたので、たいがい覚えていました。
多くの名作と並んで、「読書が好きだった」という
人たちならきっと子供の頃から読んでいた本のベストテンに
必ず入りそうなシリーズだと思ってました。
でも「いつか読もう」と思っていてそのまま大人に。
そういう本がたくさんあります。
以前、姉が読破していた「赤毛のアン」シリーズや
リンドグレーンの「ピッピ」、クローゼットの向こうの
異世界、「ナルニア国ものがたり」など
<文学少年少女>ならぜったい読んでるだろう!って
イメージがいつもあるんですが実際のところどうでしょう。
私の場合、どの作品も「いつか」のままです。
当時読んでいたら、今とはきっと印象が違うんだろうな。
大人になってから読み始めた児童書はいろいろ。
子供の頃よく読んでいたのは
少年SFシリーズ(日本)や
江戸川乱歩が子供向けに書いたシリーズ、
世界のミステリ全集(子供向け)・・・。
なんかシリーズで並んでると端から読破したくなってました。
このころからアイテムコレクターちっくな性格。
あとは日本、世界の昔話を集めた本を読んでました。
児童書、子供向けに書かれた本を今楽しむ。
読みやすく、わかりやすいだけじゃなくて
書いている人たちが何を子供たちに伝えたいのか
どんな子供の頃の気持ちを思い出して
大切にしてるか、想像するのも興味深いです。
ISBN:4061490176 新書
著:江村 洋
(講談社現代新書)
ヨーロッパの長い歴史を語る上で欠かすことの出来ない
王朝といえば「ハプスブルク」。
13世紀頃からおよそ七世紀に渡ってキリスト教と
欧州の政治にかかわって来た王朝の歴史を
マクシミリアン一世、カール五世、マリア・テレジア、
フランツ・ヨーゼフの四人の君主を中心に綴った本。
-------------------------------------
ハプスブルク家といえばシェーンブルン宮殿や
女帝マリア・テレジアが思い浮かびます。
あとは女性向け歴史小説でよく見かけるヒロイン、
皇妃エリザベート。(彼女の場合はヨメですが)
マリア・テレジアを最初に知ったのは子供の頃読んだ
「ベルばら」マリー・アントワネットの母親の登場から。
その頃はハプスブルクなんて名前も意識してませんでした。
そのあとは美術展やテレビのドキュメンタリーなどの映像や
小説・研究本などの活字で少しずつ。
欧州の歴史にしても、中高で習う世界史なんて
ほんとーに「世界とおりいっぺん」歴史で
何年に何が起こった(らしい)という記述だけで
教科書一冊終わっちゃいますから、王朝の歴史という
とらえ方をしたこともあんまりなかったです。
欧州地図の境界線がどうなっていったかなんてサッパリ。
高校では二年間世界史が普通科授業でありましたが
古代の話は楽しかったのに、時間が足りなくて
フランス革命まで駆け足で進んで終わりました。
近代現代は〜???受験で選択する人は自習(笑)
教科書を読んだだけで歴史に興味を持つことは
なかなか難しいのかもしれないです。
あとは説明してくださる歴史の先生がどれだけ
興味を引くような話をしてくださるか、とか。
歴史ものは大好きです。
それもみんな華麗で美麗、ロマンスいっぱい
いい男揃いの小説や少女漫画のおかげです。
そこから興味を持つことが多いです。
著:江村 洋
(講談社現代新書)
ヨーロッパの長い歴史を語る上で欠かすことの出来ない
王朝といえば「ハプスブルク」。
13世紀頃からおよそ七世紀に渡ってキリスト教と
欧州の政治にかかわって来た王朝の歴史を
マクシミリアン一世、カール五世、マリア・テレジア、
フランツ・ヨーゼフの四人の君主を中心に綴った本。
-------------------------------------
ハプスブルク家といえばシェーンブルン宮殿や
女帝マリア・テレジアが思い浮かびます。
あとは女性向け歴史小説でよく見かけるヒロイン、
皇妃エリザベート。(彼女の場合はヨメですが)
マリア・テレジアを最初に知ったのは子供の頃読んだ
「ベルばら」マリー・アントワネットの母親の登場から。
その頃はハプスブルクなんて名前も意識してませんでした。
そのあとは美術展やテレビのドキュメンタリーなどの映像や
小説・研究本などの活字で少しずつ。
欧州の歴史にしても、中高で習う世界史なんて
ほんとーに「世界とおりいっぺん」歴史で
何年に何が起こった(らしい)という記述だけで
教科書一冊終わっちゃいますから、王朝の歴史という
とらえ方をしたこともあんまりなかったです。
欧州地図の境界線がどうなっていったかなんてサッパリ。
高校では二年間世界史が普通科授業でありましたが
古代の話は楽しかったのに、時間が足りなくて
フランス革命まで駆け足で進んで終わりました。
近代現代は〜???受験で選択する人は自習(笑)
教科書を読んだだけで歴史に興味を持つことは
なかなか難しいのかもしれないです。
あとは説明してくださる歴史の先生がどれだけ
興味を引くような話をしてくださるか、とか。
歴史ものは大好きです。
それもみんな華麗で美麗、ロマンスいっぱい
いい男揃いの小説や少女漫画のおかげです。
そこから興味を持つことが多いです。
今週は咽喉が痛くてしょーがなかったので
早めに病院行っとけと思いました。
んで、いつも行ってる総合病院は待ち時間も多く
たくさん人がいてかえって別の風邪菌もらってきそうです。
今回、症状が限られているんだから(のどかぜ〜)
「内科」と「耳鼻咽喉科」両方サポートしてるとこを
探しました。花粉症もうすぐだしちょうど良いかなあ、と。
ウチとこ地元、おっきな病院からちっさな診療所まで
人口に対して多すぎるっちゅーくらいたくさんあるですよ。
石を投げれば医者にあたるでホンマ。
新しいお医者発掘はほとんど趣味かも〜(笑)
今回の病院は、とてもお年を召した先生で
機材も道具も年季入ってて(さ、サビが!)、
ちゃんと毎回消毒してるか〜??などとドキドキしました。
でも見立ては丁寧で、何か信頼できそう〜。
ついでに花粉症の相談もしました。
今年はこの診療所に通おうかなあ。
毎回の見立て、カルテなど個人データにして
患者本人が持ち歩ければ、どこのお医者さんに行っても
便利だと思うんだけど、そういうのは無理なのかな、と
よく思います。
早めに病院行っとけと思いました。
んで、いつも行ってる総合病院は待ち時間も多く
たくさん人がいてかえって別の風邪菌もらってきそうです。
今回、症状が限られているんだから(のどかぜ〜)
「内科」と「耳鼻咽喉科」両方サポートしてるとこを
探しました。花粉症もうすぐだしちょうど良いかなあ、と。
ウチとこ地元、おっきな病院からちっさな診療所まで
人口に対して多すぎるっちゅーくらいたくさんあるですよ。
石を投げれば医者にあたるでホンマ。
新しいお医者発掘はほとんど趣味かも〜(笑)
今回の病院は、とてもお年を召した先生で
機材も道具も年季入ってて(さ、サビが!)、
ちゃんと毎回消毒してるか〜??などとドキドキしました。
でも見立ては丁寧で、何か信頼できそう〜。
ついでに花粉症の相談もしました。
今年はこの診療所に通おうかなあ。
毎回の見立て、カルテなど個人データにして
患者本人が持ち歩ければ、どこのお医者さんに行っても
便利だと思うんだけど、そういうのは無理なのかな、と
よく思います。
DVD バンダイビジュアル 2003/10/24
昨年、発売日に買った。
SAC本編を集める財力は無い為
総集編やメイキング、また好きだったOP&ED
(現在の地上波放映版と異なる)
の映像がテロップ無しで入ってたらいいな、と
希望を持っていましたが、収録されてなかった。
ノンテロップ〜とかって商品説明に普通
書いてあるだろう!よく読んで買え!
・・・と思ったがあとのまつりで。
内容も、本編をあらかじめすべて視聴している人向け。
巷にあふれるムック本「○○のすべて」や
「パーフェクトブック」をさらにマニア向けにしたような。
スタッフやキャストのインタビューは面白いが
本編を全部観てないとそれも半減。
春に公開される「イノセンス」は、
私の周囲でも興味のある人が増えてきて嬉しい。
最初の劇場版のときは、公開される劇場も地味で
地元ではなくて大阪まで出て行った。
海外で高い評価を得たというニュースが
ぼちぼち入ってきても、身近な女友達のなかでは
話が出来る人がいなかった。
今はSACシリーズのおかげでかなり一般にも
なじみやすくなっていると思う。
あとは、PCとインターネットの普及のおかげもあるだろう。
’90年代半ば、「ネット」や「ウイルス」などの単語が
ここまで普通の言葉で語られていなかったように思う。
難解で、原作を読んで改めて飲み込めたこともあった。
コミックのコマの外の細かい注釈。
あれを全部読むのは楽しいが、面倒だと思う人もいるかな。
海外の映画公開時や監督の説明で繰り返し語られる
「押井氏の影響」も、攻殻の名前を知る
きっかけになった人もいるかもしれない。
攻殻機動隊の原作2巻は、もう「機動隊」ではない。
草薙の容姿も変わっている。
アニメ「9課」における「人間」のドラマと
原作者の描きたい方向はどんどん離れていくが
どちらもそれぞれ、魅力的であることには変わりなし。
昨年、発売日に買った。
SAC本編を集める財力は無い為
総集編やメイキング、また好きだったOP&ED
(現在の地上波放映版と異なる)
の映像がテロップ無しで入ってたらいいな、と
希望を持っていましたが、収録されてなかった。
ノンテロップ〜とかって商品説明に普通
書いてあるだろう!よく読んで買え!
・・・と思ったがあとのまつりで。
内容も、本編をあらかじめすべて視聴している人向け。
巷にあふれるムック本「○○のすべて」や
「パーフェクトブック」をさらにマニア向けにしたような。
スタッフやキャストのインタビューは面白いが
本編を全部観てないとそれも半減。
春に公開される「イノセンス」は、
私の周囲でも興味のある人が増えてきて嬉しい。
最初の劇場版のときは、公開される劇場も地味で
地元ではなくて大阪まで出て行った。
海外で高い評価を得たというニュースが
ぼちぼち入ってきても、身近な女友達のなかでは
話が出来る人がいなかった。
今はSACシリーズのおかげでかなり一般にも
なじみやすくなっていると思う。
あとは、PCとインターネットの普及のおかげもあるだろう。
’90年代半ば、「ネット」や「ウイルス」などの単語が
ここまで普通の言葉で語られていなかったように思う。
難解で、原作を読んで改めて飲み込めたこともあった。
コミックのコマの外の細かい注釈。
あれを全部読むのは楽しいが、面倒だと思う人もいるかな。
海外の映画公開時や監督の説明で繰り返し語られる
「押井氏の影響」も、攻殻の名前を知る
きっかけになった人もいるかもしれない。
攻殻機動隊の原作2巻は、もう「機動隊」ではない。
草薙の容姿も変わっている。
アニメ「9課」における「人間」のドラマと
原作者の描きたい方向はどんどん離れていくが
どちらもそれぞれ、魅力的であることには変わりなし。
ISBN:4480056084 新書
著者:竹田 青嗣 (筑摩書房)
子供の頃から読みづらくて
どうも「読めない(=読もうとしない)」
漢字や言葉があります。
変な覚え方をしてそのままでいたり。
漢字はともかく、私の場合その読みたくない「語」は
図書館や書店の背表紙や、文庫本などの巻末広告に
ありました。ひとつは「フィッツジェラルド」。
それから「ツァラトゥストラ」です。
いつも目にするたび頭でわかってても
きっとさらっと口に出せないだろうなあと思ってました。
The Great Gatsbyを読んでからは前者はソラでも
言える様になりましたが、後者のニーチェの著作や
シュトラウスの交響詩のタイトルに使われている
この名前は脳内ではずっと「つぁられるとら」とか
「つぁられるすとら」のよーなわけわかんない
響きのまま今まで来ました。
頭では(この読み方絶対チガウ)とわかってるのに
ちゃんと読もうとしなかったわけです。
特に「ツァラトゥストラはかく語りき」という
古めかしい言い方のタイトルはずーっと
頭の中に残っていて、いつかどんな内容か
(本のほう、「〜はこう言った」)
読んでみたいなあと思ってました。
そういう人間ですので、この本を読んで
なるほど、これはこうかと「理解」したり
「解釈」できたか?・・・あんまり。
しかしもう間違えずに「ツァラトゥストラ」って
言えるのが嬉しいような、妙に残念なような。
謎は謎のままが面白いっていう感じで。
--------------------------------
この本で知った「ルサンチマン」については
面白いなあと思いました。「神」や「超越した存在」に
委ねる宗教に不信感や疑問がいつまでも消えないため
こういう考え方もあるんだと。
入門書、だけど、研究者の著作にありがちなたくさん引用。
それから比較研究。聞いたことのある単語や人物にしても
じっさいそれらの著書を読んでるわけでなし。
例としてあがっている他の哲学に関連した人や書物を
それぞれ探してみようかな。
本題から逸れまくってイチからえんえんと説明する本も
面倒ですが、自分(著者)だけわかってるんだよなぁって
文章は読んでいるとしんどいところはあります。
----------------------------------------
どんな小さなコトにも意味がある・・・とか
決して何ヒトツ無駄じゃないんだ、などと空元気に
言い聞かせる機会がありますが(無論自分自身にも)
『世界と歴史の時間にはどんな「意味」も存在しない』なんて
ずばーっと言われちゃうほうが、
「ならばそこから(私は)どうする?」って考えたくなるので
いいんじゃないかしら、と思ったしだい。
ニーチェからだんだん逸れていきますが・・・。
えーとただ厭世観に陥るのではなくて。
物事に「すべて等しく」はあり得ない、だから
こうして行こうって考えていったほうが前向きな気がする。
例えば働かない人(働くことができない人)と
自分の時間を削って働く人が同じであるわけがない。
だから相互扶助があるわけですが。
著者:竹田 青嗣 (筑摩書房)
子供の頃から読みづらくて
どうも「読めない(=読もうとしない)」
漢字や言葉があります。
変な覚え方をしてそのままでいたり。
漢字はともかく、私の場合その読みたくない「語」は
図書館や書店の背表紙や、文庫本などの巻末広告に
ありました。ひとつは「フィッツジェラルド」。
それから「ツァラトゥストラ」です。
いつも目にするたび頭でわかってても
きっとさらっと口に出せないだろうなあと思ってました。
The Great Gatsbyを読んでからは前者はソラでも
言える様になりましたが、後者のニーチェの著作や
シュトラウスの交響詩のタイトルに使われている
この名前は脳内ではずっと「つぁられるとら」とか
「つぁられるすとら」のよーなわけわかんない
響きのまま今まで来ました。
頭では(この読み方絶対チガウ)とわかってるのに
ちゃんと読もうとしなかったわけです。
特に「ツァラトゥストラはかく語りき」という
古めかしい言い方のタイトルはずーっと
頭の中に残っていて、いつかどんな内容か
(本のほう、「〜はこう言った」)
読んでみたいなあと思ってました。
そういう人間ですので、この本を読んで
なるほど、これはこうかと「理解」したり
「解釈」できたか?・・・あんまり。
しかしもう間違えずに「ツァラトゥストラ」って
言えるのが嬉しいような、妙に残念なような。
謎は謎のままが面白いっていう感じで。
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この本で知った「ルサンチマン」については
面白いなあと思いました。「神」や「超越した存在」に
委ねる宗教に不信感や疑問がいつまでも消えないため
こういう考え方もあるんだと。
入門書、だけど、研究者の著作にありがちなたくさん引用。
それから比較研究。聞いたことのある単語や人物にしても
じっさいそれらの著書を読んでるわけでなし。
例としてあがっている他の哲学に関連した人や書物を
それぞれ探してみようかな。
本題から逸れまくってイチからえんえんと説明する本も
面倒ですが、自分(著者)だけわかってるんだよなぁって
文章は読んでいるとしんどいところはあります。
----------------------------------------
どんな小さなコトにも意味がある・・・とか
決して何ヒトツ無駄じゃないんだ、などと空元気に
言い聞かせる機会がありますが(無論自分自身にも)
『世界と歴史の時間にはどんな「意味」も存在しない』なんて
ずばーっと言われちゃうほうが、
「ならばそこから(私は)どうする?」って考えたくなるので
いいんじゃないかしら、と思ったしだい。
ニーチェからだんだん逸れていきますが・・・。
えーとただ厭世観に陥るのではなくて。
物事に「すべて等しく」はあり得ない、だから
こうして行こうって考えていったほうが前向きな気がする。
例えば働かない人(働くことができない人)と
自分の時間を削って働く人が同じであるわけがない。
だから相互扶助があるわけですが。
しばらく書いてない間に画面がすっかり変わってます。
パソ子の調子が長らく悪く、先日やっと
まっさら(?)にフォーマットして
入れなおしました。
イチから自分に合うように各種設定し直すのって
ほんとーに面倒です。
反面、何かサバサバした気分にもなります。
あと公式サイトの更新データ、重くて重くて。何なの。
あータグ使えるようになったんですかね。
有料レンタルのサイト用日記も
キレーに色分けして文字の大きさも簡単に
(いちいちタグうたんでも)編集できるので
当初いっぱい使ってました。
どっこの日記やテキストでも、色や文字の大小で
面白オカシク装飾してるのに嫌気がさしてやめました。
今は何かから引用したい場合にちょろっと使うくらい。
しかし、このところホントーに
口を開けばドクドクしい言葉しか出てきません。
荒んでるなあ。
PC不調はイラつきましたが仕方なし。
昨年からずっとでしたし
本気でどうにかしようと言う気概が無いのでダメ。
現状打破する根性も無いくせに
毎日ぶつぶつ言ってる誰かの人生そのものです。
サイト管理も滞り、あんまり回復せず。
第一、よっこらしょ!と頑張ったところで
まったく甲斐がないんですから次に繋がる気力も出ません。
それにすっかり巡回をしないでいたので
縁遠くなったサイト様もアリ。すみません・・。
空元気で書き込みされてもきっとお困りになると思うので
しばらく遊びに行けません。
ネットでもやや引きこもりか?!
---------------------------------------
先日は久しぶりに出掛けたものの
行く前から険悪な雰囲気になったり
和やかに戻ったりまたむかついたりで
帰宅するころには疲れてお互い不機嫌に。
だいたい小洒落た観光地(地元)の「かへ」なんてのはなぁ、
中身より器、店の内装やこんせぷとに金払ってるよなもんなんだって。
ココは。おおさか激戦区と違うんだから。
アタシだってこんな(喫茶)メニューに
一品800えんも1000えんも払いたくないわ!
雰囲気楽しむためやろが!!
さて、入ったお店では。
甘くもなんともないまったくもって某食材の味のままの
ケーキやお菓子も、話の種にはいいかも。
甘くない、くどくない味ってのは
それがお菓子だと、罪悪感が減るんですよね。
原材料が健康にいいともなると。
カロリー表示もして欲しかったな>メニュー。
観光客にも人気。ガイドや雑誌によくのることも条件。
本当に美味しくてリピーターが絶えることがないなら
この先何年でも続くでしょうし、ダメならつぶれるし。
まぁでも、そういうお店にありがちで
確かに単価が高いんです。
相手の不満はそのまま家計事情を知っている私のものであり
図星さされて余計腹立たしいということもありますな。
こじゃれたお店は女性同士で行くのが一番です。
おしゃべりする場所代だと思えばどーということないですし。
パソ子の調子が長らく悪く、先日やっと
まっさら(?)にフォーマットして
入れなおしました。
イチから自分に合うように各種設定し直すのって
ほんとーに面倒です。
反面、何かサバサバした気分にもなります。
あと公式サイトの更新データ、重くて重くて。何なの。
あータグ使えるようになったんですかね。
有料レンタルのサイト用日記も
キレーに色分けして文字の大きさも簡単に
(いちいちタグうたんでも)編集できるので
当初いっぱい使ってました。
どっこの日記やテキストでも、色や文字の大小で
面白オカシク装飾してるのに嫌気がさしてやめました。
今は何かから引用したい場合にちょろっと使うくらい。
しかし、このところホントーに
口を開けばドクドクしい言葉しか出てきません。
荒んでるなあ。
PC不調はイラつきましたが仕方なし。
昨年からずっとでしたし
本気でどうにかしようと言う気概が無いのでダメ。
現状打破する根性も無いくせに
毎日ぶつぶつ言ってる誰かの人生そのものです。
サイト管理も滞り、あんまり回復せず。
第一、よっこらしょ!と頑張ったところで
まったく甲斐がないんですから次に繋がる気力も出ません。
それにすっかり巡回をしないでいたので
縁遠くなったサイト様もアリ。すみません・・。
空元気で書き込みされてもきっとお困りになると思うので
しばらく遊びに行けません。
ネットでもやや引きこもりか?!
---------------------------------------
先日は久しぶりに出掛けたものの
行く前から険悪な雰囲気になったり
和やかに戻ったりまたむかついたりで
帰宅するころには疲れてお互い不機嫌に。
だいたい小洒落た観光地(地元)の「かへ」なんてのはなぁ、
中身より器、店の内装やこんせぷとに金払ってるよなもんなんだって。
ココは。おおさか激戦区と違うんだから。
アタシだってこんな(喫茶)メニューに
一品800えんも1000えんも払いたくないわ!
雰囲気楽しむためやろが!!
さて、入ったお店では。
甘くもなんともないまったくもって某食材の味のままの
ケーキやお菓子も、話の種にはいいかも。
甘くない、くどくない味ってのは
それがお菓子だと、罪悪感が減るんですよね。
原材料が健康にいいともなると。
カロリー表示もして欲しかったな>メニュー。
観光客にも人気。ガイドや雑誌によくのることも条件。
本当に美味しくてリピーターが絶えることがないなら
この先何年でも続くでしょうし、ダメならつぶれるし。
まぁでも、そういうお店にありがちで
確かに単価が高いんです。
相手の不満はそのまま家計事情を知っている私のものであり
図星さされて余計腹立たしいということもありますな。
こじゃれたお店は女性同士で行くのが一番です。
おしゃべりする場所代だと思えばどーということないですし。
「都会のトム&ソーヤ〈1〉」
2004年1月29日 読了本
ISBN:4062120631 単行本
著者:はやみね かおる (講談社)
表紙がかわいかったので
思わず手にとってみました。
コバルトやX文庫、電撃などの文庫やノベルズのところではなく
あえて児童書のところに置いてあるのが気になりました。
とりあえず帯をみて〜
『創也(頭脳明晰)×内人(平平凡凡?)。
謎の天才ゲームクリエイターをさがす
ふたりの行く手には、多くの危険が待っていた。
知恵と工夫の新・冒険記が、いま、はじまる!』
あら?あらあら?
これはきっと主人公はフツーだけどなかなか根性のある少年で
友達が眼鏡でかっこいいインテリ君というパターンかしら?
まーーー。私の好きなパターンね?
すぐ読んじゃいました。
こういう感じ懐かしい。ちゅうがくせいってこんな子供っぽいっけ?
ふたりとも中学生なんですが、読者層を子供に設定しているからか
とってもいい感じです。
主人公もぜんぜんふつーじゃないです。
サバイバルの能力に長けてます(笑)。
眼鏡キャラは竜王創也君といって、財閥の美形御曹司です。
知的で皮肉屋さんでクールボーイですが、
ちょっと抜けてるとこもあって可愛いです。
ともかくこの二人のコンビはなかなか楽しいです。
お話の内容はうーんと。「ぼうけんもの」?
冒険と言っても暴力や殺人が出てくるわけではありません。
ええと。少年探偵団よりもっと現実的で、
ズッコケ三人組よりはかっこいい・・・と言って通じるのかしら。
いや〜めずらしく素直に読んじゃいました。
それと、買ってから気がついたのですが、
表紙と挿絵は漫画家の西炯子さん。
続きが楽しみです。
著者:はやみね かおる (講談社)
表紙がかわいかったので
思わず手にとってみました。
コバルトやX文庫、電撃などの文庫やノベルズのところではなく
あえて児童書のところに置いてあるのが気になりました。
とりあえず帯をみて〜
『創也(頭脳明晰)×内人(平平凡凡?)。
謎の天才ゲームクリエイターをさがす
ふたりの行く手には、多くの危険が待っていた。
知恵と工夫の新・冒険記が、いま、はじまる!』
あら?あらあら?
これはきっと主人公はフツーだけどなかなか根性のある少年で
友達が眼鏡でかっこいいインテリ君というパターンかしら?
まーーー。私の好きなパターンね?
すぐ読んじゃいました。
こういう感じ懐かしい。ちゅうがくせいってこんな子供っぽいっけ?
ふたりとも中学生なんですが、読者層を子供に設定しているからか
とってもいい感じです。
主人公もぜんぜんふつーじゃないです。
サバイバルの能力に長けてます(笑)。
眼鏡キャラは竜王創也君といって、財閥の美形御曹司です。
知的で皮肉屋さんでクールボーイですが、
ちょっと抜けてるとこもあって可愛いです。
ともかくこの二人のコンビはなかなか楽しいです。
お話の内容はうーんと。「ぼうけんもの」?
冒険と言っても暴力や殺人が出てくるわけではありません。
ええと。少年探偵団よりもっと現実的で、
ズッコケ三人組よりはかっこいい・・・と言って通じるのかしら。
いや〜めずらしく素直に読んじゃいました。
それと、買ってから気がついたのですが、
表紙と挿絵は漫画家の西炯子さん。
続きが楽しみです。
12月は全然こっちの日記書いてなかったわ。
こっちだけじゃなくてサイトの方も
ほっときっぱなしよ〜。
PC不調は越年。
ネット用と作業用と分けたので
さらにネット落ちするときはずっとして
ネットするときは更新ができない、という
みょーなサイクルでのんびりやるです。
---------------------------------
年末から年明けにかけて読んだ本。
最後まで読んだ&覚えてるのだけ。
理系に疎い人向けの物理学の本を一冊
一応最後まで読み終わった。
いわゆる〜
「おもいひこうきがとぶのはなぜ?」
「そらがあおいのは?」なんていう話から
ニュートンの力学やアインシュタインの
相対性理論までいろいろ、かみくだいてだね・・・。
目からウロコの話がたくさんで面白かった。
でもやっぱり理解できないナゾがたくさん。
物理の先生〜「このくらいは基本でしょう」とか
「理解できるでしょう」って
思いこんで説明してるんじゃダメです〜。
さいしょっからある分野に関しての思考が
ブロックされてる脳もあるですよ。
それ以前に自分の思考レベルの低さに
ためいきが出る一冊でございました。
----------------------------------
「陰陽師 生成り姫」
夢枕 獏:著(文春文庫)
えーとシリーズ5作目?4かな?
一応今まで文庫化されている作品は
読んでいるつもりでしたが・・・
文庫の棚も新刊平積みも視ない様にしてるから
よくわかんないです。
何故なら積読本ばっかり増えてるのに
読みたくなって次々買ってしまうからです。
最初の劇場版「陰陽師」のなかの
エピソードを今頃しみじみ思い出しました。
-------------------------------------
「キリスト教 2000年の謎」
小坂井 澄:著(講談社+α新書)
なんでもキライだ苦手だと言って
知りもしないで文句を言う前に
少しでも調べてみるべしと買った本。
読んでみても×××××(x_x)。
イヤイヤ。
これで何もかもわかったわけじゃなし。
そもそも、わかろうとすることがどうなのか。
でも読んでみて、
信仰している全ての人たちが
ただ何もかも頭から信じて
捧げているわけではなく
この2000年もの間(遡るともっと?)
常に「神とは」「宗教とは」って
問い掛けながら試行錯誤して
今があるんだなあ〜と思いました。
-----------------------------------
神を声高に叫んで正義をふりかざしたり
異なる価値観を滅しようとする行為は
やはりいやだ。
ユダヤ教・イスラム教・キリスト教が
元は同じ宗教から分かれていったことなんて
以前はわからなかった。
(同じ宗教と言い切るにもきっと
いろいろごへーがあるんでしょうが)
ここ何年も世界情勢から宗教に興味を持ち出して
自分の内臓のあたりでごろごろと不愉快に残る
違和感を少しでも除けたいと思い始めて
本を探している。
本だけで何がわかるか、とも思う。
でも何も読まないままでは
知らないまま。
--------------------------------
さて読書。
昨年はどのくらいまともに読んだかな?
ちっとも残ってないぞ〜。
年々記憶容量が少なくなっていく。
くっだらないことは覚えてるのに。
SFやファンタジー翻訳小説くらいかな。
あとは長い長いことかけて
読んだ睡眠導入剤本数冊。
今年はどうなるかな。
10冊くらいはしっかり読みたいなあ。
低い目標だこと。
こっちだけじゃなくてサイトの方も
ほっときっぱなしよ〜。
PC不調は越年。
ネット用と作業用と分けたので
さらにネット落ちするときはずっとして
ネットするときは更新ができない、という
みょーなサイクルでのんびりやるです。
---------------------------------
年末から年明けにかけて読んだ本。
最後まで読んだ&覚えてるのだけ。
理系に疎い人向けの物理学の本を一冊
一応最後まで読み終わった。
いわゆる〜
「おもいひこうきがとぶのはなぜ?」
「そらがあおいのは?」なんていう話から
ニュートンの力学やアインシュタインの
相対性理論までいろいろ、かみくだいてだね・・・。
目からウロコの話がたくさんで面白かった。
でもやっぱり理解できないナゾがたくさん。
物理の先生〜「このくらいは基本でしょう」とか
「理解できるでしょう」って
思いこんで説明してるんじゃダメです〜。
さいしょっからある分野に関しての思考が
ブロックされてる脳もあるですよ。
それ以前に自分の思考レベルの低さに
ためいきが出る一冊でございました。
----------------------------------
「陰陽師 生成り姫」
夢枕 獏:著(文春文庫)
えーとシリーズ5作目?4かな?
一応今まで文庫化されている作品は
読んでいるつもりでしたが・・・
文庫の棚も新刊平積みも視ない様にしてるから
よくわかんないです。
何故なら積読本ばっかり増えてるのに
読みたくなって次々買ってしまうからです。
最初の劇場版「陰陽師」のなかの
エピソードを今頃しみじみ思い出しました。
-------------------------------------
「キリスト教 2000年の謎」
小坂井 澄:著(講談社+α新書)
なんでもキライだ苦手だと言って
知りもしないで文句を言う前に
少しでも調べてみるべしと買った本。
読んでみても×××××(x_x)。
イヤイヤ。
これで何もかもわかったわけじゃなし。
そもそも、わかろうとすることがどうなのか。
でも読んでみて、
信仰している全ての人たちが
ただ何もかも頭から信じて
捧げているわけではなく
この2000年もの間(遡るともっと?)
常に「神とは」「宗教とは」って
問い掛けながら試行錯誤して
今があるんだなあ〜と思いました。
-----------------------------------
神を声高に叫んで正義をふりかざしたり
異なる価値観を滅しようとする行為は
やはりいやだ。
ユダヤ教・イスラム教・キリスト教が
元は同じ宗教から分かれていったことなんて
以前はわからなかった。
(同じ宗教と言い切るにもきっと
いろいろごへーがあるんでしょうが)
ここ何年も世界情勢から宗教に興味を持ち出して
自分の内臓のあたりでごろごろと不愉快に残る
違和感を少しでも除けたいと思い始めて
本を探している。
本だけで何がわかるか、とも思う。
でも何も読まないままでは
知らないまま。
--------------------------------
さて読書。
昨年はどのくらいまともに読んだかな?
ちっとも残ってないぞ〜。
年々記憶容量が少なくなっていく。
くっだらないことは覚えてるのに。
SFやファンタジー翻訳小説くらいかな。
あとは長い長いことかけて
読んだ睡眠導入剤本数冊。
今年はどうなるかな。
10冊くらいはしっかり読みたいなあ。
低い目標だこと。
『野望円舞曲<5>』
2003年11月18日 読了本最近また並行&ナナメ読みが多いです。
なじみのある文章が頭に浮かんで、
詩集や古典引っ張り出してきて
それ探してみたり。
暗記できるときに、できるだけいろんな言葉を
暗記しておけばよかったなあ〜とよく思います。
歌は音楽に合わせて、自然と覚えてしまいますが
長い言葉はそうも行かないし。
お気に入りの文章は、詠うように脳内をめぐらすのが好きです。
時折家族に読み聞かせたりして迷惑がられます。(痛)
-----------------------------------
最近やっと最後まで読み終わった本。
『野望円舞曲<5>』
田中芳樹&荻野目悠樹:共著
(徳間デュアル文庫)
これ、続きどうなってるのかなあ・・・。
諜報部員とお嬢様の恋の行方はいつも
気になるしもえもえっとしますが、
如何せん、感情移入がもっとも必要な
ヒロインのお嬢様、またはお付の侍女の魅力が乏しく
(設定もいいし外見は綺麗だと思いますが)
これ、ヒロインなのかなぁ?
脇役みたいだな・・と思います。
スペオペの主役は女殺しのジェラルドで
武装家臣のアルフォンソとのコンビのほうが目立ってます。
メイン・サブ二人ずつ、双方主役という気分にさせるのは
銀河英雄伝説でもそうでしたが
あれは一応敵と見方に分かれて
それぞれの軍の人間模様を描いていたからで・・・
このお話は、ヒロインを設定しながら
それを生かさず、やっぱり中国史なみの
群雄割拠を描きたいっていうごちゃごちゃがあって、
エレオノーラがすごい中途半端なキャラ。
卓抜した頭脳や圧倒的な強さを持つわけでもなく
行動をしても空回り。
自己中心的な部分だけが目立つ。
成長途中だから、今の段階では小娘にすぎないから・・・
お嬢様育ちだからってだけじゃない。
そういうじれったさを売り物にしてるとか?
そういうことじゃなくても、
人間的な部分、弱い部分があって当然にしても
今ひとつヒロインとして何か物足りない。
彼女が「動いて」もつまらないんですねー。
最初の巻の頃はまだ何かありそうな気がしたのに。
いろいろと面白いの要素があるのに、もったいないな、と思います。
なじみのある文章が頭に浮かんで、
詩集や古典引っ張り出してきて
それ探してみたり。
暗記できるときに、できるだけいろんな言葉を
暗記しておけばよかったなあ〜とよく思います。
歌は音楽に合わせて、自然と覚えてしまいますが
長い言葉はそうも行かないし。
お気に入りの文章は、詠うように脳内をめぐらすのが好きです。
時折家族に読み聞かせたりして迷惑がられます。(痛)
-----------------------------------
最近やっと最後まで読み終わった本。
『野望円舞曲<5>』
田中芳樹&荻野目悠樹:共著
(徳間デュアル文庫)
これ、続きどうなってるのかなあ・・・。
諜報部員とお嬢様の恋の行方はいつも
気になるしもえもえっとしますが、
如何せん、感情移入がもっとも必要な
ヒロインのお嬢様、またはお付の侍女の魅力が乏しく
(設定もいいし外見は綺麗だと思いますが)
これ、ヒロインなのかなぁ?
脇役みたいだな・・と思います。
スペオペの主役は女殺しのジェラルドで
武装家臣のアルフォンソとのコンビのほうが目立ってます。
メイン・サブ二人ずつ、双方主役という気分にさせるのは
銀河英雄伝説でもそうでしたが
あれは一応敵と見方に分かれて
それぞれの軍の人間模様を描いていたからで・・・
このお話は、ヒロインを設定しながら
それを生かさず、やっぱり中国史なみの
群雄割拠を描きたいっていうごちゃごちゃがあって、
エレオノーラがすごい中途半端なキャラ。
卓抜した頭脳や圧倒的な強さを持つわけでもなく
行動をしても空回り。
自己中心的な部分だけが目立つ。
成長途中だから、今の段階では小娘にすぎないから・・・
お嬢様育ちだからってだけじゃない。
そういうじれったさを売り物にしてるとか?
そういうことじゃなくても、
人間的な部分、弱い部分があって当然にしても
今ひとつヒロインとして何か物足りない。
彼女が「動いて」もつまらないんですねー。
最初の巻の頃はまだ何かありそうな気がしたのに。
いろいろと面白いの要素があるのに、もったいないな、と思います。
日常日記って/アイスとプリマ
2003年9月17日 読了本最近ほとんどサイトの日記ばかりで
こちらのほうに書く事が少なくなった。
如何に考えていることといえば二次元のことばかりか、
私の毎日、いったい何なのって感じで
自嘲しつつけっこうそういう日常に浸かってます。
何かを打破するにはまさに「キヨミズの舞台から」ダイブが必要かと。
サイトで毎日ぐちぐち書くのは控えたい。
(書いてるけどね〜)
それでも日記を持っているとつい何か書きたくなるもの。
読書と映画のことをメインに書いていきたいこっちにも、
やっぱり独り言が多くなる。
-------------------------------
ロシアの有名なバレエ団からプリマが「太りすぎ」で解雇されたらしい。
169センチで50キロ。
世の女性からすればどこが太っているのか
わからないが・・・。
しかも筋肉がついている彼らが50キロでも
脂肪分は少ないのでは。
パートナーが持ち上げられないから・・・とは。
うーん。バレエの世界は素人にはわからない
いろいろな厳しい常識があるらしい。
この女性はアイスがやめられなかったというが
それだけで太ってしまうもの?
食べ物には気をつけなければならないダンサー。
クラシックバレエは容姿が第一だと言われるが、
好きな食べ物をずっと我慢し続けねば到達できないとは
ボクサーみたいだなあ。
アスリートはみんなそうかな。
何もアイスだけが解雇の原因ではないだろうし、
こういう見出しで世界ニュースになっちゃうのってひどいなあ。
------------------------------------
半年くらいかかったかな?もっとかな。
睡眠導入剤代わりの本がやっと読み終わりました。
長かった〜。
なんかもう内容ほとんどウロ覚え。
5行も読まないうち眠気が襲ってきたこともあるし。
どんな本でも読み始めたら最後まで一応全部読んでいたときもあったが
今は面白くない本は一区切りついたら中断することが多い。
(面白くても並行読みのせいでほっとかれてる本もあるけど)
これは面白くないわけではなく
私のアタマの理解がついてかなかったためである。
ところどころ平易な文や、私にもわかる箇所については
本当に興味深く読ませていただきました。
『神と新しい物理学』
ポール・ディヴィス:著
戸田盛和:訳(岩波書店同時代ライブラリー)
原題:God and the New Physics(1983年)
岩波現代蔵書より’85年に翻訳刊行、
’94年に同シリーズから改題して改めて発行された。
「宇宙の誕生は神なしにありえたか。
宇宙は何故あるのか(〜中略〜)
物理学の最前線から、科学と宗教の接点を衝く好著」(帯より)
相対性理論と量子論、還元主義に対する全体論を明快に説く・・と
いわれてもトリ頭には各所サッパリで。
本書では著者の4つの疑問
・なぜ自然の法則は現在あるようなものであるのか
・なぜ宇宙は現在あるもので作られているのか
・これらのものはどのようにしてはじまったのか
・宇宙はどのようにしてその組織を作り上げたのか
に対する一時的な解答(自然に対する物理学者の概念による)が導かれていく。
かつての宗教的な問いに対して科学が示すもの。
科学が向き合うことができるものについて
専門的なことも含めて説く。
宗教家と科学者(物理学者)との対話形式にして
問い掛けあう部分もあって面白かった。
著者は西欧文化、とくにキリスト教の考え方と対比させることが多く
その教えが身についている本人だからこその自問自答のようなところもある。
既に書かれてから20年。
さらに進んでいるだろう「科学」は
今ならどういった「答え」を出すだろうか。
こちらのほうに書く事が少なくなった。
如何に考えていることといえば二次元のことばかりか、
私の毎日、いったい何なのって感じで
自嘲しつつけっこうそういう日常に浸かってます。
何かを打破するにはまさに「キヨミズの舞台から」ダイブが必要かと。
サイトで毎日ぐちぐち書くのは控えたい。
(書いてるけどね〜)
それでも日記を持っているとつい何か書きたくなるもの。
読書と映画のことをメインに書いていきたいこっちにも、
やっぱり独り言が多くなる。
-------------------------------
ロシアの有名なバレエ団からプリマが「太りすぎ」で解雇されたらしい。
169センチで50キロ。
世の女性からすればどこが太っているのか
わからないが・・・。
しかも筋肉がついている彼らが50キロでも
脂肪分は少ないのでは。
パートナーが持ち上げられないから・・・とは。
うーん。バレエの世界は素人にはわからない
いろいろな厳しい常識があるらしい。
この女性はアイスがやめられなかったというが
それだけで太ってしまうもの?
食べ物には気をつけなければならないダンサー。
クラシックバレエは容姿が第一だと言われるが、
好きな食べ物をずっと我慢し続けねば到達できないとは
ボクサーみたいだなあ。
アスリートはみんなそうかな。
何もアイスだけが解雇の原因ではないだろうし、
こういう見出しで世界ニュースになっちゃうのってひどいなあ。
------------------------------------
半年くらいかかったかな?もっとかな。
睡眠導入剤代わりの本がやっと読み終わりました。
長かった〜。
なんかもう内容ほとんどウロ覚え。
5行も読まないうち眠気が襲ってきたこともあるし。
どんな本でも読み始めたら最後まで一応全部読んでいたときもあったが
今は面白くない本は一区切りついたら中断することが多い。
(面白くても並行読みのせいでほっとかれてる本もあるけど)
これは面白くないわけではなく
私のアタマの理解がついてかなかったためである。
ところどころ平易な文や、私にもわかる箇所については
本当に興味深く読ませていただきました。
『神と新しい物理学』
ポール・ディヴィス:著
戸田盛和:訳(岩波書店同時代ライブラリー)
原題:God and the New Physics(1983年)
岩波現代蔵書より’85年に翻訳刊行、
’94年に同シリーズから改題して改めて発行された。
「宇宙の誕生は神なしにありえたか。
宇宙は何故あるのか(〜中略〜)
物理学の最前線から、科学と宗教の接点を衝く好著」(帯より)
相対性理論と量子論、還元主義に対する全体論を明快に説く・・と
いわれてもトリ頭には各所サッパリで。
本書では著者の4つの疑問
・なぜ自然の法則は現在あるようなものであるのか
・なぜ宇宙は現在あるもので作られているのか
・これらのものはどのようにしてはじまったのか
・宇宙はどのようにしてその組織を作り上げたのか
に対する一時的な解答(自然に対する物理学者の概念による)が導かれていく。
かつての宗教的な問いに対して科学が示すもの。
科学が向き合うことができるものについて
専門的なことも含めて説く。
宗教家と科学者(物理学者)との対話形式にして
問い掛けあう部分もあって面白かった。
著者は西欧文化、とくにキリスト教の考え方と対比させることが多く
その教えが身についている本人だからこその自問自答のようなところもある。
既に書かれてから20年。
さらに進んでいるだろう「科学」は
今ならどういった「答え」を出すだろうか。
8月初旬に観た映画。
「ムーラン・ルージュ」MOULIN ROUGE
監督/共同脚本/プロデューサー:バズ・ラーマン
出演:ユアン・マグレガー
ニコール・キッドマン
パリ。1899年から1900年にかけて。
一人の若者が恋をした踊り子は
美しく、野心的で、これ以上はないってくらい魅力的。
すべての男たちに愛されるクラブ・ムーランルージュの高級娼婦。
彼女、サティーンに一目ぼれした文学青年のクリスチャン。
資産家の公爵の目を欺きながら二人の恋は止らない。
劇中突然歌いだすミュージカル映画。
一風替わったアレンジは、今まで世界で流行ったポップスやロック、
いろんな洋楽の楽しいナンバー。
ユアンの歌声にはびっくり、惚れた。
--------------------------------
8月中旬に観た映画。
「ターミネーター3」T3
これは、なんとも。
闘ってばっかり。それから激しく破壊してばっかり。
特に込み入った物語はなく一本道。
judgment dayは不可避だということ。
未来への希望を託された一組の男女。
なーんかまだ先が長い壮大な話の途中の
ちょっとした閑話休題的映画。
2で終わりで良かったんじゃ・・・。
3でこうしたからには、STやSWみたいに
未来永劫シリーズで続けていくのか。
(SWは何部作かって一応決まってるけど)
平日とはいえお盆の週末にこれだけ
劇場がガラガラなのは納得でした。
これだけ観ても映画として面白いのかどうか。
前後がある、と思わないと。
------------------------------
8月中旬に観た展示。
「安倍晴明と陰陽道展」
いか〜にも〜映画のプロモーションの一環としてだね・・・。
ついでに観光客を呼ぼうと。
でもやはりココは歴史資料の宝庫。
展示されているものに対して事前に
下調べしなかったのが勿体無かった。
さて伝説の人物もすっかりキャラ商品化。
しかしそのほうが「萌え」やすく
楽しめて、歴史を知ろうとするきっかけになるならいいと思う。
晴明神社の生まれ変わった姿を観れば
メディアミックスの力を思い知る。
「こんな今の時代だから神秘にひかれる」とかなんのかんのと言ったお題目は
どうでもいいような気もする。
ポケ○ンもキティちゃんも歴史上の人物も一緒くただということだ。
そして、私は晴明モノが好き。
晴明桔梗がついてるだけでお守りでもなんでも欲しくなります。
それでいいのよー。
-------------------------------
初夏から夏、カラっとしない気候でしたが
健康状態は良好。
家族は一時期寝込んだものの今は回復。
サンダルでもまっすぐ歩けて
階段昇降も走ってOK、
友達と街を散策して、
家族と遠方まで自転車ぐるぐる。
健康なのがすごくありがたかったです。
何たって一人で外出してるとき
変わりかけの信号を見ながら
走れる自分がいるんですから。
まーでもそんなに幸福が長くは続かないわな。
月末、激痛に見舞われたので
最後の一週間は寝て過ごしました。
また通院生活の始まりです。
「落ち込んだりしたけれど
わたしは元気です」
まじょのたっきゅうびんのコピーって
ほんとーによくわかるわー(涙)
「ムーラン・ルージュ」MOULIN ROUGE
監督/共同脚本/プロデューサー:バズ・ラーマン
出演:ユアン・マグレガー
ニコール・キッドマン
パリ。1899年から1900年にかけて。
一人の若者が恋をした踊り子は
美しく、野心的で、これ以上はないってくらい魅力的。
すべての男たちに愛されるクラブ・ムーランルージュの高級娼婦。
彼女、サティーンに一目ぼれした文学青年のクリスチャン。
資産家の公爵の目を欺きながら二人の恋は止らない。
劇中突然歌いだすミュージカル映画。
一風替わったアレンジは、今まで世界で流行ったポップスやロック、
いろんな洋楽の楽しいナンバー。
ユアンの歌声にはびっくり、惚れた。
--------------------------------
8月中旬に観た映画。
「ターミネーター3」T3
これは、なんとも。
闘ってばっかり。それから激しく破壊してばっかり。
特に込み入った物語はなく一本道。
judgment dayは不可避だということ。
未来への希望を託された一組の男女。
なーんかまだ先が長い壮大な話の途中の
ちょっとした閑話休題的映画。
2で終わりで良かったんじゃ・・・。
3でこうしたからには、STやSWみたいに
未来永劫シリーズで続けていくのか。
(SWは何部作かって一応決まってるけど)
平日とはいえお盆の週末にこれだけ
劇場がガラガラなのは納得でした。
これだけ観ても映画として面白いのかどうか。
前後がある、と思わないと。
------------------------------
8月中旬に観た展示。
「安倍晴明と陰陽道展」
いか〜にも〜映画のプロモーションの一環としてだね・・・。
ついでに観光客を呼ぼうと。
でもやはりココは歴史資料の宝庫。
展示されているものに対して事前に
下調べしなかったのが勿体無かった。
さて伝説の人物もすっかりキャラ商品化。
しかしそのほうが「萌え」やすく
楽しめて、歴史を知ろうとするきっかけになるならいいと思う。
晴明神社の生まれ変わった姿を観れば
メディアミックスの力を思い知る。
「こんな今の時代だから神秘にひかれる」とかなんのかんのと言ったお題目は
どうでもいいような気もする。
ポケ○ンもキティちゃんも歴史上の人物も一緒くただということだ。
そして、私は晴明モノが好き。
晴明桔梗がついてるだけでお守りでもなんでも欲しくなります。
それでいいのよー。
-------------------------------
初夏から夏、カラっとしない気候でしたが
健康状態は良好。
家族は一時期寝込んだものの今は回復。
サンダルでもまっすぐ歩けて
階段昇降も走ってOK、
友達と街を散策して、
家族と遠方まで自転車ぐるぐる。
健康なのがすごくありがたかったです。
何たって一人で外出してるとき
変わりかけの信号を見ながら
走れる自分がいるんですから。
まーでもそんなに幸福が長くは続かないわな。
月末、激痛に見舞われたので
最後の一週間は寝て過ごしました。
また通院生活の始まりです。
「落ち込んだりしたけれど
わたしは元気です」
まじょのたっきゅうびんのコピーって
ほんとーによくわかるわー(涙)
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トムとパット、双子のテレパス
2003年8月3日 読了本『宇宙(そら)に旅立つ時』 TIME FOR THE STARS
ロバート・A・ハインライン:著
酒匂真理子:訳(創元推理文庫SF)
人類の住むことが出来る星を探して
外宇宙へ旅立つ人々。
果てしなく長い距離に隔たれ如何にして
宇宙船は地球とのコンタクトを取るのか。
その連絡手段として選ばれたのが
地球上のテレパス、主に双子ばかり。
一生遊んで暮らせる保障を得て
片方は地球に残り、もう片方は空へ旅立つ。
主人公のトムはいつもパットにうまくやられて
劣等感を持ち続けていた。
テレパスとしての能力があると知らされて
財団に宇宙船登場を請われたものの
どちらが宇宙へ行くのか・・・・
---------------------------------
面白かったです。一気に読みました。
こういうの大好きです。
出てくる人たちも、ウチュウセンも。
小難しいことナシで、
たまたま舞台背景や設定が未来ってだけで
一人の男の子の成長物語でもあり
いろんな人間たちのドラマであります。
1956年に発表された長編。
宇宙船、テレパス、相対性理論。
かつて<SF>が一番<SF>らしかった時代の話。
ってよく言います。
私もそうだと思ってるところがあります。
まさに空想科学小説として読者の心を掴んで
放さなかった頃が確かにあったんだろう。
勿論リアルタイムで読んでいたわけでなし、
郷愁めいたセンチメンタリズムでどうこう言っても、
繰り返し読んだ先人たちの解説等で
暗示にかかってるようなものなんですが。
これらに影響された日本の作家たちが
ジュブナイルの形で大昔の少年少女に
おおいなる夢を与えていたわけで。
学校の図書館の古びたSFシリーズを
読んでいたときは既に古臭かった。
でもそれが何か好きでした。
設定や出てくる登場人物の様子がいい。
---------------------------------
さて、この話。
あっさり書いてありますが
けっこう悲劇も続くんです。
他の宇宙船は次々と行方不明になるし、
地球を旅立ったときに200人いた船の仲間たちは
最後のほうでは30人ちょっと。
反発したり支えあったり
いろいろあっても、大切な乗組員たち。
失っても、立ち止まることを許されない宇宙の旅。
こんなに犠牲を払っても
技術の進歩によって
すべてが過去の遺物となっていく様は
ちょっと哀しい。
ロバート・A・ハインライン:著
酒匂真理子:訳(創元推理文庫SF)
人類の住むことが出来る星を探して
外宇宙へ旅立つ人々。
果てしなく長い距離に隔たれ如何にして
宇宙船は地球とのコンタクトを取るのか。
その連絡手段として選ばれたのが
地球上のテレパス、主に双子ばかり。
一生遊んで暮らせる保障を得て
片方は地球に残り、もう片方は空へ旅立つ。
主人公のトムはいつもパットにうまくやられて
劣等感を持ち続けていた。
テレパスとしての能力があると知らされて
財団に宇宙船登場を請われたものの
どちらが宇宙へ行くのか・・・・
---------------------------------
面白かったです。一気に読みました。
こういうの大好きです。
出てくる人たちも、ウチュウセンも。
小難しいことナシで、
たまたま舞台背景や設定が未来ってだけで
一人の男の子の成長物語でもあり
いろんな人間たちのドラマであります。
1956年に発表された長編。
宇宙船、テレパス、相対性理論。
かつて<SF>が一番<SF>らしかった時代の話。
ってよく言います。
私もそうだと思ってるところがあります。
まさに空想科学小説として読者の心を掴んで
放さなかった頃が確かにあったんだろう。
勿論リアルタイムで読んでいたわけでなし、
郷愁めいたセンチメンタリズムでどうこう言っても、
繰り返し読んだ先人たちの解説等で
暗示にかかってるようなものなんですが。
これらに影響された日本の作家たちが
ジュブナイルの形で大昔の少年少女に
おおいなる夢を与えていたわけで。
学校の図書館の古びたSFシリーズを
読んでいたときは既に古臭かった。
でもそれが何か好きでした。
設定や出てくる登場人物の様子がいい。
---------------------------------
さて、この話。
あっさり書いてありますが
けっこう悲劇も続くんです。
他の宇宙船は次々と行方不明になるし、
地球を旅立ったときに200人いた船の仲間たちは
最後のほうでは30人ちょっと。
反発したり支えあったり
いろいろあっても、大切な乗組員たち。
失っても、立ち止まることを許されない宇宙の旅。
こんなに犠牲を払っても
技術の進歩によって
すべてが過去の遺物となっていく様は
ちょっと哀しい。