自律機動戦車イヅナ 初回限定版
2007年10月19日 プレイメモ
『自律機動戦車イヅナ』
◇PC向けソフトウェア。メーカーはTEAーCROWN。
CPU:Pentium III-450以上
対応OS:Windows98SE/Me/2000Pro/XP
その他詳細は公式サイトなどの商品説明をご覧下さい。
◇<女の子のための「乙女+ボーイズゲーム」>のコピーで
長い準備期間を経た後、2006年末に発売された。
その名の通り、女性向けに作られたライトノベルAV。
テキストアドベンチャー方式。活字を読み進めていき、
時折表示される選択肢を主人公の代わりに選び、
その結果それぞれ異なるエンディングに辿りつく。
◇このゲームの特徴はザッピングシステム。
PCとなるメインキャラクターは兄と妹。
最初は妹の視点から物語が進み、クリアすると
同じ物語を最初から、今度は兄視点でプレイできます。
妹と会話しているとき、兄はこんな風に考えていた。
仕事でいなかったときはこうだった、など
同じ出来事でも違った面から見ることで
物語が少しずつわかってきます。
妹シナリオにて選択した行動は、続く兄シナリオに
影響を及ぼすのが面白いです。
◇またゲームのセーブ・ロード、スキップ機能など充実。
快適でした。セーブデータはたくさん格納できるし、
クイックセーブあり。最新セーブデータ表示あり。
次の選択画面、前の選択画面にクリックで戻れます。
テキスト送り、スキップは自動あり。それらの速度調節可能。
選択肢で止まっても、選んだ後で継続して早送り可能。
主人公二人と登場人物の声はひとりひとりON/OFF可能。
残念だったのが、登場人物の声の大きさでした。
主人公の声は二人ともよく聞き取れましたが
他の登場人物の声がときどき小さくなってバランスが悪かった。
PCである主人公が大きめなのは、遠近感を演出して(?)
自分と第三者を分けることができるかもしれない。
しかし音量は一定のほうが助かる。
声質などで同じレベルでも聞き取りにくくなる場合、
それぞれのキャラクターボイスのON/OFFだけでなく、
数段階の音量調節機能がついていても良かったかも。
◇家庭用ゲーム機、携帯サイト、PC対応ゲームと
のっける端末は違えど、女性が楽しむ「乙女ゲー」または
「BLゲー」は、近年本当に増えた。
毎年、数多く制作されています。
このゲームは、上記のように説明されてはいるが
通常の乙女ゲーでもないため、どのジャンルとして
観たら適当か、ちょっと考え込むゲームです。
また、それだけ他にはない作品だと思いました。
◇メカ+美少女の香りがしますが、
ロボに乗り込んで戦闘したりはしません。
乙女ゲーでこのタイトルって素敵だ!と思って
発売前からかなり期待していたタイトルです。
========================================
以下、内容に触れています。
ネタバレや攻略について引っ掛かる場合があります。
========================================
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
◇メインストーリーは、兄妹の物語。だと思いました。
早くに両親をなくし、一時期離れ離れになって
過ごしていた兄と妹が再会します。
人としてどこか欠けているような兄。
気遣うばかりで本心が言えなかった妹。
お互いのことは一番大事に思っているんですが
それがすれ違ってしまいます。
それぞれのブラコンシスコンぶりが微笑ましい。
兄・妹の物語が好きな人にはお薦めです。
選択肢によってはインセストルートが存在する。
たとえ「ファンタジー」でも、それら展開が苦手な方は
分岐に注意しながら読み進めていくほうが良い。
兄には一度バシッとびしっと、言いたいこと我慢しないで
言ってやれば良いのだと思います。
◇「人間らしさとは何か」「人と人でないものを区別するものは何か」
という極めて難しい問いの答えを模索する科学者の話でもある。
より人に近いロボットを作るためには
まず人がどんな存在なのか、どんな仕組みか
解いていく必要があることを改めて考えました。
◇<認知発達ロボティクス>というキーワードでは、たくさんの本が
検索結果に出るが、どれも面白そうと思えるなら、このゲームの物語も
興味深く追っていくことが出来るんじゃないか。
(講談社ブルーバックスの『知能の謎』とか)
男子攻略よりも、場面ごとに噛み砕いて説明してくれる内容に
関心が向いてしまいます。
わかりやすく、プレイヤーに優しく。ということでは
急を要する場面でも説明的な長台詞があったりして
そのへんがちょっと楽しかったです。
◇妹シナリオは、確かに乙女ゲー。
兄の他は、同級生か年下(?)しか攻略できませんが
学園モノなら珍しくない。
しかし、攻略対象に幅が欲しかったかもしれない。
絵柄もあるが、全体的に攻略対象の男性キャラは可愛らしい。
せっかく登場する年上キャラクター二人は
妹の攻略対象ではありません。
◇兄シナリオでは、妹以外では男子と友情を育むことができ、
他の女性キャラクターを攻略することはないです。
BLとあえていうほどの内容ではなく、会話場面や
台詞などで勝手に想像するのが容易いプレイヤー向け。
◇妹シナリオで、兄を攻略、クリアした場合は
兄シナリオでは妹としかエンディングを迎えられない。
兄妹エンディングが大団円として扱われないのは
作り手の良心回路なのか、それとも・・・。
この世でたった二人だった兄妹が、お互い依存から抜け、
それぞれの世界に飛び出そうとしていくのか
それとも閉じられた世界のままか。
どちらが正しい、などという言い方は出来なくて
プレイヤーの受け取り方次第なのかなと思います。
◇ヒトであるはずの兄総一郎が、どこか心が無い様に感じたり
ロボットであるイヅナに、ヒトと同じ心があるように
思えるあたりが、不思議で哀しい話だなーと。
◇あと、人でないもの、例えば獣や妖怪など
通常は人間に懐かない、受け入れそうにないような
異形のモノと、唯一交流できる純粋な少女の話かな。
でてくるロボットですが、油揚げを差し上げたくなります。
◇PC向けソフトウェア。メーカーはTEAーCROWN。
CPU:Pentium III-450以上
対応OS:Windows98SE/Me/2000Pro/XP
その他詳細は公式サイトなどの商品説明をご覧下さい。
◇<女の子のための「乙女+ボーイズゲーム」>のコピーで
長い準備期間を経た後、2006年末に発売された。
その名の通り、女性向けに作られたライトノベルAV。
テキストアドベンチャー方式。活字を読み進めていき、
時折表示される選択肢を主人公の代わりに選び、
その結果それぞれ異なるエンディングに辿りつく。
◇このゲームの特徴はザッピングシステム。
PCとなるメインキャラクターは兄と妹。
最初は妹の視点から物語が進み、クリアすると
同じ物語を最初から、今度は兄視点でプレイできます。
妹と会話しているとき、兄はこんな風に考えていた。
仕事でいなかったときはこうだった、など
同じ出来事でも違った面から見ることで
物語が少しずつわかってきます。
妹シナリオにて選択した行動は、続く兄シナリオに
影響を及ぼすのが面白いです。
◇またゲームのセーブ・ロード、スキップ機能など充実。
快適でした。セーブデータはたくさん格納できるし、
クイックセーブあり。最新セーブデータ表示あり。
次の選択画面、前の選択画面にクリックで戻れます。
テキスト送り、スキップは自動あり。それらの速度調節可能。
選択肢で止まっても、選んだ後で継続して早送り可能。
主人公二人と登場人物の声はひとりひとりON/OFF可能。
残念だったのが、登場人物の声の大きさでした。
主人公の声は二人ともよく聞き取れましたが
他の登場人物の声がときどき小さくなってバランスが悪かった。
PCである主人公が大きめなのは、遠近感を演出して(?)
自分と第三者を分けることができるかもしれない。
しかし音量は一定のほうが助かる。
声質などで同じレベルでも聞き取りにくくなる場合、
それぞれのキャラクターボイスのON/OFFだけでなく、
数段階の音量調節機能がついていても良かったかも。
◇家庭用ゲーム機、携帯サイト、PC対応ゲームと
のっける端末は違えど、女性が楽しむ「乙女ゲー」または
「BLゲー」は、近年本当に増えた。
毎年、数多く制作されています。
このゲームは、上記のように説明されてはいるが
通常の乙女ゲーでもないため、どのジャンルとして
観たら適当か、ちょっと考え込むゲームです。
また、それだけ他にはない作品だと思いました。
◇メカ+美少女の香りがしますが、
ロボに乗り込んで戦闘したりはしません。
乙女ゲーでこのタイトルって素敵だ!と思って
発売前からかなり期待していたタイトルです。
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以下、内容に触れています。
ネタバレや攻略について引っ掛かる場合があります。
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◇メインストーリーは、兄妹の物語。だと思いました。
早くに両親をなくし、一時期離れ離れになって
過ごしていた兄と妹が再会します。
人としてどこか欠けているような兄。
気遣うばかりで本心が言えなかった妹。
お互いのことは一番大事に思っているんですが
それがすれ違ってしまいます。
それぞれのブラコンシスコンぶりが微笑ましい。
兄・妹の物語が好きな人にはお薦めです。
選択肢によってはインセストルートが存在する。
たとえ「ファンタジー」でも、それら展開が苦手な方は
分岐に注意しながら読み進めていくほうが良い。
兄には一度バシッとびしっと、言いたいこと我慢しないで
言ってやれば良いのだと思います。
◇「人間らしさとは何か」「人と人でないものを区別するものは何か」
という極めて難しい問いの答えを模索する科学者の話でもある。
より人に近いロボットを作るためには
まず人がどんな存在なのか、どんな仕組みか
解いていく必要があることを改めて考えました。
◇<認知発達ロボティクス>というキーワードでは、たくさんの本が
検索結果に出るが、どれも面白そうと思えるなら、このゲームの物語も
興味深く追っていくことが出来るんじゃないか。
(講談社ブルーバックスの『知能の謎』とか)
男子攻略よりも、場面ごとに噛み砕いて説明してくれる内容に
関心が向いてしまいます。
わかりやすく、プレイヤーに優しく。ということでは
急を要する場面でも説明的な長台詞があったりして
そのへんがちょっと楽しかったです。
◇妹シナリオは、確かに乙女ゲー。
兄の他は、同級生か年下(?)しか攻略できませんが
学園モノなら珍しくない。
しかし、攻略対象に幅が欲しかったかもしれない。
絵柄もあるが、全体的に攻略対象の男性キャラは可愛らしい。
せっかく登場する年上キャラクター二人は
妹の攻略対象ではありません。
◇兄シナリオでは、妹以外では男子と友情を育むことができ、
他の女性キャラクターを攻略することはないです。
BLとあえていうほどの内容ではなく、会話場面や
台詞などで勝手に想像するのが容易いプレイヤー向け。
◇妹シナリオで、兄を攻略、クリアした場合は
兄シナリオでは妹としかエンディングを迎えられない。
兄妹エンディングが大団円として扱われないのは
作り手の良心回路なのか、それとも・・・。
この世でたった二人だった兄妹が、お互い依存から抜け、
それぞれの世界に飛び出そうとしていくのか
それとも閉じられた世界のままか。
どちらが正しい、などという言い方は出来なくて
プレイヤーの受け取り方次第なのかなと思います。
◇ヒトであるはずの兄総一郎が、どこか心が無い様に感じたり
ロボットであるイヅナに、ヒトと同じ心があるように
思えるあたりが、不思議で哀しい話だなーと。
◇あと、人でないもの、例えば獣や妖怪など
通常は人間に懐かない、受け入れそうにないような
異形のモノと、唯一交流できる純粋な少女の話かな。
でてくるロボットですが、油揚げを差し上げたくなります。
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