ウィリアム・モリス展
2006年7月5日(水)〜7月30日(日)

主催:朝日新聞社
協力:松下電工/マーキングマジック
企画協力:ブレーントラスト

美術館「えき」KYOTO
ジェイアール京都伊勢丹7階隣接

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ウィリアム・モリス William Morris(1834-96)
19世紀後半、イギリスで活躍したデザイナー。
詩人、思想家でもあった。
「近代デザインの先駆者」として近代デザインに
多大な影響を与える。

今回の展示では、テキスタイルや壁紙、
ステンドグラスのデザインと、
当時の椅子やランプなどを公開。

京都の前は群馬県立館林美術館で4月から6月に
展示されていた。
このあと、秋から広島で公開。
(呉市美術館/会期9/23-11/5予定)

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次回のお知らせチラシをみつけてからずっと
行きたかった展示です。
いろんな模様が好きなんです。

実はこの展示告知までお名前も存じ上げず、
しばらく家族にもフィリップ・モリスの
展示に行こうよ〜〜と言っていました。
それは煙草だと指摘されました。

会期終了が近付き、このまま見送るのかと
残念に思っていましたが、時間をみつけて
思い立ち、独りでさくさく観てきました。

内装用ファブリック、壁紙のパターンの
実際の絵を見て、それだけでも展示に足を運んで
良かったと思いました。マリゴールドやひまわりの
綺麗だったこと。

出来ればもっともっとパターンが観たかったです。
こういうデザインのステイショナリーや生地が
あればいいのにと思いました。

教会のステンドグラスはそのまま持ってくる
わけにはいきませんので、フィルムに光をあて再現。
美しかったです。

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図録は大きめで、内のレイアウトもすっきりしてます。
展示品の写真やデザイン画を丁寧に掲載。
ただし、やはり印刷より実物の色のほうがずっと良いです。
しかし、今回の図録は買って良かったです。2200円。

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模様を生かした製品があればいいなと思っていたら
出口のオミヤゲもの関連商品コーナーにて
幾つか扱っていました。

幾ら美しくても、素朴な色合いの
昔のデザインの場合、上手に取り入れないと
ときどき野暮ったくなります。
いかにもただモリスさんのデザインを
くっつけてみましたというやっつけ品で、
今回は欲しいと思う製品はなかったです。

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ポストカードや図録は、たいてい買います。
収集癖が出ます。

それ以外で手元に置きたくなるものって
何があるだろう。

展示の後、商品としてよくあるのが、
クリアファイルになったもの。
しおり、ハンカチやスカーフ。一筆箋。
レターセット。
ストラップ、ポーチ、キーホルダーに加工したもの。

どちらかというと年配の女性が好みそうな造りが
ほとんどです。

絵画をデザイン、模様として小物に転写して
実際に使いたくなるものにするのは
なかなか難しいのだろうと思います。

色目や印刷が雑でぼけてると台無しですし、
例えば布製品じたいが粗悪品で、
その絵が印刷されてなかったら
とても買わないだろうと思うものもあります。
思い出メインのオミヤゲはそういうものかな?

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でも、今回の展示品はもともと「デザイン」。
使うもの、調度品のなかに生かされる画であります。
せっかく企画するのだから、
ぜひ欲しくなるものが並んでたら良かったな。

デザインと色を上手に印刷された、
綺麗なレターセットやカードがあったらなあ。

(鑑賞 7/28)

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