監督:出目昌伸
制作総指揮:岡田裕介 他

脚本:古田求
音楽:池辺晋一郎

配給:東映 (2006年/日本)

出演:ブルーノ・ガンツ
松平健 阿部寛 國村隼 高島礼子
オリバー・ブーツ コスティア・ウルマン
大後寿々花 中山忍
市原悦子 平田満 他

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第一世界大戦中の青島(チンタオ)でドイツと戦った日本軍は
捕虜として4,700人ものドイツ兵を連行してきた。
彼等は日本各地の収容所に送られたが、その待遇は実際どうだったのか。
19世紀末に採択されたハーグ陸戦規定(ハーグ条約)では
戦争捕虜を人道的に扱うことが定められている。
だが、敗北して敵に捕まるくらいなら死を選ぶという考え方が
まだ多かった日本において、虜囚へ厳しい対応をする軍人が
いたことは否めない。

それでも徳島県鳴門市の板東俘虜収容所をはじめ、習志野など
一部の収容所では、捕虜たちは我々が想像するよりは
自由な生活を送る事ができたらしい。

この映画では会津人の松江豊寿が所長となった坂東収容所で、
音楽と酒を楽しみ、新聞を発行し、地元のひとびとと交流する
ドイツ兵たちの様子を描いている。

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最初はこれは有り得ないんじゃないか・・・と思う場面も
ありましたが、そんなことより、本当にこうだったらいいなと
思わせる映画でした。

ところどころ定番時代劇のようなホロリ感(人情劇)が
垣間見えるような脚本でしたが、それなりに目頭にジワ〜って
くるような演出もイヤじゃなかったです。

ラストも良かったし、思ったよりずっと心に残る映画でした。
役者それぞれの演技も良かったです。

阿部ちゃんの軍服は似合うなあ!
高島さんはこういう良妻賢母なご婦人の演技も
良いなと思いました。

これ、主演俳優さんを前面に出しすぎた広告しなくても
良かったように思います。勿論主演はマツケンさんですし
当然、彼が主役として<新さん>のように「いいひと」すぎる
ところもありますが・・・それで観るのをやめちゃう人が
いるとしたら、勿体無いです。
芸能マスコミに流れるイメージは余計だなあと思いました。

・・・ごめん、私がそう思ってました。

前売り券がバカ安だったからと買ってきた家族に
「なんでこの映画?!」と思ったんですが
観てみたら良かったです。
前売り、余ってたらしいです。
チケットショップで。

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ドイツ敗北が決まってから、本国へ帰ることが出来るように
なっても、日本にしばらく残るドイツ人の方がいたんですね。
定番クーヘンが有名なユーハイムも、もともとは
この時期、日本に残られた方が元祖のようです。
他にハムやソーセージのお店、レストランなどにも。

この頃のドイツ俘虜収容所について研究なさっている
サイト様も幾つかあり、非常に興味深かったです。

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