トリダヨリ

2005年6月15日 読了本
ISBN:4391130874 単行本 2005/05 ¥840

著:コンドウ アキ
主婦と生活社

リラックマシリーズ第三弾。
「リラックマ生活3」をあえてバッテンして
トリメインを強調(笑)

キイロイトリさんがメインとはいえ、
イラストはほとんどリラックマ&コリラックマとの
やり取りがしっかり入っているので、
今までのシリーズが好きなら続けて読むのもいい。

書店平積みのものをパラパラ立ち読みするだけで
内容はわかるけれども、あえて買うなら
キャラ好きなひと、キャラ愛でるひと、
毎日占いや御神籤好きなひと向けか。

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リラックマのちょい丁寧語のゆったり口調と異なり
いつも怒ったりツッコミ入れてるトリさんの言葉は
命令口調のカタカナ語なので、他の二冊に比べて
ちょっと説教くさいかもしれないです。

意志の弱い人が叱って欲しいときや
なんとなく励まして欲しいときにいいのかな。

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私の場合は、おおいに頷いたりする反面、
たまに、なんか鬱陶しくなることもあります。

こういうのは、
我が身を振り返ってしまうようなことがあるから
また心に引っ掛かりがあるから反発もするのかも?

深く考えずに、キャラが可愛いことに和んだり、
「あー、あるある」って幾つかでも共感すればいい。

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可愛いキャラクターに「自分」に言い聞かせるような
文言がついてる<ちびギャラ>のいろんな作品を観ても
この台詞わかるな、と思いながら、どこか
押し付けがましく感じる時もあるし、
わかったように言ってんじゃね〜くらい
思うことはないんだろうか?と思ったります。

応援する言葉、自戒、自省、
ほんのつぶやき、誰かを思う気持ち、いろいろ。
それは作者やスタッフが自分自身にも言ってることだと思う。
また、商品化されていくうちに狙って作る言葉でもあるだろう。

若い頃ならば、親や友達に頭ごなしに言われるより
こうした言葉で、自分を振り返ることもあるのかな?

年を重ねるごとに人の忠告に耳を貸さなくなるが(多分)
そもそも人のことを思いやって忠告してくれる人も
だんだん少なくなることは確かだ。
ヘンに諭したり、厳しいことを言って無用な波風立てるほど
皆、暇じゃなくなってるだろうし。

誰に言ってるか定かでない、独り言みたいに溢れる言葉。
そのどこかに、今の自分を見つける。
と、言うより、見つけたいのかな?

歌詞でもなんでも、全ての言葉が、響くわけはなく
染み込むように心に入っていく句もごく僅かかもしれない。
でも、誰かに言って欲しい時がある。

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