ISBN:4488413056
著:北村 薫
創元推理文庫(東京創元社) 2004/04/09 ¥588
「円紫師匠と私」シリーズ第5作目。
・山眠る
・走り来るもの
・朝霧
3篇収録。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
大学を卒業して出版社の編集の仕事についている「私」。
日常のなかで感じ、考え、人との話しや触れ合いで
またゆっくり思考を巡らせるヒロイン。
先輩の結婚式場でひとりの来客に
見覚えがあること、そしてどこで会ったのか
そのひとをなぜ覚えていたか、再会した理由・・・が
ほどかれる様子に、小さなロマンスの始まりを見る。
お話は、最初は俳句。
次のはなしは究極の(?)二択を迫るリドル・ストーリー、
次は落語の忠臣蔵・・・が
物語の支えている。
いつもながら著者の博識ぶりには驚く。
ただ、今回は物語をじっくり味わう為に
それぞれの知識なくしては
全部を楽しむことはできないのではないか、と
思わせる。それが残念。
それぞれにかなり深い知識のある人、と書くと
何やら曖昧な言い方になるが・・・
知っている人なら(もっと)楽しめるのに、という
つまりは寂しさがあるのかも。
登場人物の会話に借りて、著者の好きなもの
感じ入ったコトについてのエッセイを読んでいるような気分。
それらはちょっと、読者をほったらかしにすると思う。
余談を語りすぎて物語からどんどん離れていく
某作家の歴史小説のように、
なんか、えんえんと語られる教授の話を
わかんないけど一生懸命頷いて聞いてる生徒のような感じ。
途中、ちょっと飽きたり眠くなったり。
自分が不勉強なのがつくづくわかって
なんだか拗ねたくなる。
でも、また顔を上げさせる展開は各所にあり、
読んだ後に、ほのかに残る余韻もまた
このシリーズならではなのかも・・。
著:北村 薫
創元推理文庫(東京創元社) 2004/04/09 ¥588
「円紫師匠と私」シリーズ第5作目。
・山眠る
・走り来るもの
・朝霧
3篇収録。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
大学を卒業して出版社の編集の仕事についている「私」。
日常のなかで感じ、考え、人との話しや触れ合いで
またゆっくり思考を巡らせるヒロイン。
先輩の結婚式場でひとりの来客に
見覚えがあること、そしてどこで会ったのか
そのひとをなぜ覚えていたか、再会した理由・・・が
ほどかれる様子に、小さなロマンスの始まりを見る。
お話は、最初は俳句。
次のはなしは究極の(?)二択を迫るリドル・ストーリー、
次は落語の忠臣蔵・・・が
物語の支えている。
いつもながら著者の博識ぶりには驚く。
ただ、今回は物語をじっくり味わう為に
それぞれの知識なくしては
全部を楽しむことはできないのではないか、と
思わせる。それが残念。
それぞれにかなり深い知識のある人、と書くと
何やら曖昧な言い方になるが・・・
知っている人なら(もっと)楽しめるのに、という
つまりは寂しさがあるのかも。
登場人物の会話に借りて、著者の好きなもの
感じ入ったコトについてのエッセイを読んでいるような気分。
それらはちょっと、読者をほったらかしにすると思う。
余談を語りすぎて物語からどんどん離れていく
某作家の歴史小説のように、
なんか、えんえんと語られる教授の話を
わかんないけど一生懸命頷いて聞いてる生徒のような感じ。
途中、ちょっと飽きたり眠くなったり。
自分が不勉強なのがつくづくわかって
なんだか拗ねたくなる。
でも、また顔を上げさせる展開は各所にあり、
読んだ後に、ほのかに残る余韻もまた
このシリーズならではなのかも・・。
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