ISBN:4041010020 文庫 角川書店 1971/04 ¥483
著:泉 鏡花
(角川文庫)
「義血侠血」
「夜行巡査」
「外科室」
「高野聖」
「眉かくしの霊」
以上5編収録。
------------------------------
世界遺産に熊野古道と高野山が登録されたとか何とかいうことで
関係ないけどふと思い出して読んでみた。
泉鏡花は「天守物語」「夜叉ヶ池」は読んだよなあ、と
思いつつ本棚を見ていたら、岩波のほうで読んだんだった。
角川文庫版は活字が大きくて助かる。
「義血侠血」
人力車と馬車のたわいない競争から
顔見知りになった男女が、やがて何の因果か
法廷で裁かれる身と告訴する身となって向かい合う。
二人の出会いはまるでロマンスなりよ。
それなのにこの結果は何たることか。
どうでもいいけど哀しく暗すぎる。
「夜行巡査」
これまたどうしたことでせう。
これで作家が言いたかったことは何か
深く考えてしまいます。
職務には忠実に。法律と己の正義と信じて
融通をきかせることも情けをかけることもなく。
このおまわりさんは果たしてヒロインをホントに
好きだったのだろうか?
こういう人にも人並みに愛情はあるのか。
慈しみの心と恋情は別々の器官から?
「外科室」
玉三郎さんが映画にしませんでしたっけ?
これまた美、美、美。
美しいけどまたちょっとゾッとする光景。
「高野聖」
エロス。名作文学だから・・と見過ごしそう。
何事も表現の仕方だと思う。
「眉かくしの霊」
夜中に読んだらけっこうこわかった。なんでだろ。
ほのぐらい庭に、幻想の花。
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読後の余韻はけして幸せなものではないが
何か不思議な心地。
夏休み、読んでみるのもまた一興か。
著:泉 鏡花
(角川文庫)
「義血侠血」
「夜行巡査」
「外科室」
「高野聖」
「眉かくしの霊」
以上5編収録。
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世界遺産に熊野古道と高野山が登録されたとか何とかいうことで
関係ないけどふと思い出して読んでみた。
泉鏡花は「天守物語」「夜叉ヶ池」は読んだよなあ、と
思いつつ本棚を見ていたら、岩波のほうで読んだんだった。
角川文庫版は活字が大きくて助かる。
「義血侠血」
人力車と馬車のたわいない競争から
顔見知りになった男女が、やがて何の因果か
法廷で裁かれる身と告訴する身となって向かい合う。
二人の出会いはまるでロマンスなりよ。
それなのにこの結果は何たることか。
どうでもいいけど哀しく暗すぎる。
「夜行巡査」
これまたどうしたことでせう。
これで作家が言いたかったことは何か
深く考えてしまいます。
職務には忠実に。法律と己の正義と信じて
融通をきかせることも情けをかけることもなく。
このおまわりさんは果たしてヒロインをホントに
好きだったのだろうか?
こういう人にも人並みに愛情はあるのか。
慈しみの心と恋情は別々の器官から?
「外科室」
玉三郎さんが映画にしませんでしたっけ?
これまた美、美、美。
美しいけどまたちょっとゾッとする光景。
「高野聖」
エロス。名作文学だから・・と見過ごしそう。
何事も表現の仕方だと思う。
「眉かくしの霊」
夜中に読んだらけっこうこわかった。なんでだろ。
ほのぐらい庭に、幻想の花。
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読後の余韻はけして幸せなものではないが
何か不思議な心地。
夏休み、読んでみるのもまた一興か。
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