梅原猛の『歎異抄』入門
2004年7月16日 読了本
ISBN:456963267X 新書 2004/05 ¥777
著:梅原 猛
PHP新書(PHP研究所)
優れた古典であり宗教書であると言われる『歎異抄』。
親鸞の教えや信仰について、弟子の唯円が記述したもの。
(・・・と判明したのが今も伝えられているらしい)
私は仏壇も神棚もない家に育ちましたが
向こうの実家が○宗○派のお寺の檀家(?)で
毎度法事等でお世話になっているため
生きてる間(予定)守るべき仏壇の背景くらい
勉強しておこうかとまた妙なトコから興味を持ってみたら
とりあえず『歎異抄』は読んでおいたら?という
家族のススメにより。(ながい!)
梅原さんのお話はいつも面白いし、
原文&現代語訳と解説つきってことで選ぶ。
欧州史本を読むとキリスト教と切り離せないわけで。
どうせなら世界のいろんな宗教史についても
大雑把でいいから知りたい。
実際のところ、神社仏閣巡りが好きな割にゃ〜、
寺ごとにいちいち何宗何派で開祖が誰で、ってのは
余程有名じゃないとあんまり意識してなかったのも
今頃になって悔やまれる。
日本史でオベンキョウしたのは「表(図)」ですねー。
なんとか宗(その特徴)−始めた人−寺名。
覚えているようでごっちゃになってたり。
で、本のナカミは・・・
仏教の日本伝来から法然・親鸞・そして(唯円により)
歎異抄が書かれた状況と、その内容についてなど
梅原さんの講義が前半あって、後半に原文と現代語訳
(序言、第一条〜第十八条、後序、附録、奥書)が
収録されています。
底本とされているのは蓮如上人が書き写した(と伝わる)
最古の写本を充実に版刻した『定本親鸞聖人』第四巻。
--------------------------------------
この「歎異抄」はながいこと、某寺に保管されたまま
外部の(もしかしたら内部にも)人間の目に
触れることがなかったらしいです。
その理由は、というと話すと長くなるので省略。
原文の<奥書>に蓮如の花押とともに
『於無宿善機、無左右不可許之者也。』
歎異抄の内容そのものについては
初めて読んだくらいじゃまだまだよくわかりません。
あらゆることで、サカサマが多くて。
もともと信仰については(どの宗教でも)
ツッコミ入れたくなる性質なので
(入れても詮無き事なんですがねえ)
書かれていることから何を読み取っていけばいいのか
一回目ではよくよく理解できませんでした。
『善人なをもて往生をとぐ、いはんや悪人をや』。
有名な一文について、また、宗教について
ちょっとでもこういうことなのかなと
考えるきっかけになったのは良かったです。
それから、歎異抄の内容にこだわるばかりでなく
親鸞という一人の宗教家の生涯や、その考え方を
いくつかの側面から追っていくのに、興味が尽きない本です。
著:梅原 猛
PHP新書(PHP研究所)
優れた古典であり宗教書であると言われる『歎異抄』。
親鸞の教えや信仰について、弟子の唯円が記述したもの。
(・・・と判明したのが今も伝えられているらしい)
私は仏壇も神棚もない家に育ちましたが
向こうの実家が○宗○派のお寺の檀家(?)で
毎度法事等でお世話になっているため
生きてる間(予定)守るべき仏壇の背景くらい
勉強しておこうかとまた妙なトコから興味を持ってみたら
とりあえず『歎異抄』は読んでおいたら?という
家族のススメにより。(ながい!)
梅原さんのお話はいつも面白いし、
原文&現代語訳と解説つきってことで選ぶ。
欧州史本を読むとキリスト教と切り離せないわけで。
どうせなら世界のいろんな宗教史についても
大雑把でいいから知りたい。
実際のところ、神社仏閣巡りが好きな割にゃ〜、
寺ごとにいちいち何宗何派で開祖が誰で、ってのは
余程有名じゃないとあんまり意識してなかったのも
今頃になって悔やまれる。
日本史でオベンキョウしたのは「表(図)」ですねー。
なんとか宗(その特徴)−始めた人−寺名。
覚えているようでごっちゃになってたり。
で、本のナカミは・・・
仏教の日本伝来から法然・親鸞・そして(唯円により)
歎異抄が書かれた状況と、その内容についてなど
梅原さんの講義が前半あって、後半に原文と現代語訳
(序言、第一条〜第十八条、後序、附録、奥書)が
収録されています。
底本とされているのは蓮如上人が書き写した(と伝わる)
最古の写本を充実に版刻した『定本親鸞聖人』第四巻。
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この「歎異抄」はながいこと、某寺に保管されたまま
外部の(もしかしたら内部にも)人間の目に
触れることがなかったらしいです。
その理由は、というと話すと長くなるので省略。
原文の<奥書>に蓮如の花押とともに
『於無宿善機、無左右不可許之者也。』
歎異抄の内容そのものについては
初めて読んだくらいじゃまだまだよくわかりません。
あらゆることで、サカサマが多くて。
もともと信仰については(どの宗教でも)
ツッコミ入れたくなる性質なので
(入れても詮無き事なんですがねえ)
書かれていることから何を読み取っていけばいいのか
一回目ではよくよく理解できませんでした。
『善人なをもて往生をとぐ、いはんや悪人をや』。
有名な一文について、また、宗教について
ちょっとでもこういうことなのかなと
考えるきっかけになったのは良かったです。
それから、歎異抄の内容にこだわるばかりでなく
親鸞という一人の宗教家の生涯や、その考え方を
いくつかの側面から追っていくのに、興味が尽きない本です。
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