痛快世界の冒険文学 (12) アーサー王物語
2004年4月22日 読了本
ISBN:4062680122 単行本 1998/09 ¥1,575
「アーサー王物語」
文:阿刀田 高
原作:イギリス伝説より
挿絵:加藤直之
痛快 世界の冒険文学12(講談社)
アーサー王が実在かどうかははっきりしないと言う。
その伝説はおおもとの筋からどんどん枝葉がわかれ
逸話が実しやかに語られていく。
英雄譚が生まれた時代よりずっと後になってからも
イギリスのみならず欧州の各地でエピソードは追加され
資料もほとんど残っていないことから、作家による
フィクションも史実として認められた時期もあったそうな。
----------------------------------------------
欧州では五世紀ごろ、ゲルマン一族のアングロ・サクソン人に
よるイギリス侵攻が激しくなり、小さな部族国家を各地に興した。
これら小国家が勢力争いを繰り返す。この時代をヘプターキー
(七王国)時代と呼ぶ。九世紀になってようやく、
ウェセックス王国によってイングランドは統一された。
この後、北欧から到来したノルマン人の支配が強くなっていく。
こうした時代の動きを背景にアーサー王伝説は虚実取混ぜ
付け加えられていった。(巻末解説より要旨一部抜粋)
-----------------------------------------------
阿刀田さんの文章も面白かったし、冒険や恋の話も
しっかり、ロマン溢れる物語になっていて面白かった。
アーサー王の本は、以前に某文庫のクラシックシリーズで
読み始めたのだが、しばらく読むと必ず眠気が襲ってくる為
未だに読了していないのです。何かもう内容忘れてるし。
トリスタンとイゾルデの名前や、最初のアーサー王が
誰にも抜けなかった剣を抜く話、名剣エクスカリバーについては
以前からどこかから知って頭にありました。それが全部
アーサー王伝説のなかのエピソードだと知ったのは
文庫を読み始めてからでした。
「アーサー王と円卓の騎士」というと大昔子供番組が
あったような・・・?でもほとんど観た記憶がないです。
思い出すのは「ナイツオブラウンド」。
FF7の話ですが、チョコボを上手く育てられなかった為
一度も観ていません。いまだに憧れの召喚獣〜。
なんでも円卓の騎士12人が代わる代わる相手に攻撃を加えて
最後にアーサー王?がトドメを刺すという演出らしいです。
今回この本で、円卓の騎士の何人かのエピソードを読んで
またしても関連本を探したくなりました。
日本の忠臣蔵ではないけど、どんどんいろんな逸話が
取り入れられて、実際は別の事件や物語まで素になって
引っ張りこまれて混ざっちゃうような、いろんな人々に
愛される物語を、いろんな視点から描かれた本で読むのは楽しいです。
「トリスタンとイゾルデ」の話はワーグナーのオペラで有名ですが
阿刀田さんの文章ではうっとりする悲恋に仕上がってて好みです。
おおまかな話がわかって興味が尽きないので、後ほど
未読文庫のほうを読み返してみようと思います。
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それにしても当時の騎士の誉れとして、わざわざ夫のいる貴婦人を
一途に想い、耐え忍ぶ恋がステイタスってのはどうなの。
忍ぶ恋こそ誠なれって日本の武士と通じるもんがあるのかしら。
美学?ようするにどっちもヤセ我慢が好き、と。(ミもフタもない)
騎士道武士道いろいろですが、確かにいいところだけ見れば
かっこいいです。男は男のロマンがあるでしょうが
乙女はそれなりにまた夢を持つでしょう。
白馬の王子もいいが、腕っぷしが強い騎士様が
お姫様にずっと付き従ってる様子も古典的少女漫画ネタになります。
「アーサー王物語」
文:阿刀田 高
原作:イギリス伝説より
挿絵:加藤直之
痛快 世界の冒険文学12(講談社)
アーサー王が実在かどうかははっきりしないと言う。
その伝説はおおもとの筋からどんどん枝葉がわかれ
逸話が実しやかに語られていく。
英雄譚が生まれた時代よりずっと後になってからも
イギリスのみならず欧州の各地でエピソードは追加され
資料もほとんど残っていないことから、作家による
フィクションも史実として認められた時期もあったそうな。
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欧州では五世紀ごろ、ゲルマン一族のアングロ・サクソン人に
よるイギリス侵攻が激しくなり、小さな部族国家を各地に興した。
これら小国家が勢力争いを繰り返す。この時代をヘプターキー
(七王国)時代と呼ぶ。九世紀になってようやく、
ウェセックス王国によってイングランドは統一された。
この後、北欧から到来したノルマン人の支配が強くなっていく。
こうした時代の動きを背景にアーサー王伝説は虚実取混ぜ
付け加えられていった。(巻末解説より要旨一部抜粋)
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阿刀田さんの文章も面白かったし、冒険や恋の話も
しっかり、ロマン溢れる物語になっていて面白かった。
アーサー王の本は、以前に某文庫のクラシックシリーズで
読み始めたのだが、しばらく読むと必ず眠気が襲ってくる為
未だに読了していないのです。何かもう内容忘れてるし。
トリスタンとイゾルデの名前や、最初のアーサー王が
誰にも抜けなかった剣を抜く話、名剣エクスカリバーについては
以前からどこかから知って頭にありました。それが全部
アーサー王伝説のなかのエピソードだと知ったのは
文庫を読み始めてからでした。
「アーサー王と円卓の騎士」というと大昔子供番組が
あったような・・・?でもほとんど観た記憶がないです。
思い出すのは「ナイツオブラウンド」。
FF7の話ですが、チョコボを上手く育てられなかった為
一度も観ていません。いまだに憧れの召喚獣〜。
なんでも円卓の騎士12人が代わる代わる相手に攻撃を加えて
最後にアーサー王?がトドメを刺すという演出らしいです。
今回この本で、円卓の騎士の何人かのエピソードを読んで
またしても関連本を探したくなりました。
日本の忠臣蔵ではないけど、どんどんいろんな逸話が
取り入れられて、実際は別の事件や物語まで素になって
引っ張りこまれて混ざっちゃうような、いろんな人々に
愛される物語を、いろんな視点から描かれた本で読むのは楽しいです。
「トリスタンとイゾルデ」の話はワーグナーのオペラで有名ですが
阿刀田さんの文章ではうっとりする悲恋に仕上がってて好みです。
おおまかな話がわかって興味が尽きないので、後ほど
未読文庫のほうを読み返してみようと思います。
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それにしても当時の騎士の誉れとして、わざわざ夫のいる貴婦人を
一途に想い、耐え忍ぶ恋がステイタスってのはどうなの。
忍ぶ恋こそ誠なれって日本の武士と通じるもんがあるのかしら。
美学?ようするにどっちもヤセ我慢が好き、と。(ミもフタもない)
騎士道武士道いろいろですが、確かにいいところだけ見れば
かっこいいです。男は男のロマンがあるでしょうが
乙女はそれなりにまた夢を持つでしょう。
白馬の王子もいいが、腕っぷしが強い騎士様が
お姫様にずっと付き従ってる様子も古典的少女漫画ネタになります。
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